1週間の気になった研究(12/10 ~ 12/19)
私は普段、面白いと思った研究は、自分の備忘録も兼ねて、要約した内容を翻訳してツイートしているのですが、1週間のうちでツイートした研究を、noteで毎週まとめることにしました(今回は第3弾)。
Twitterだと、記録として残せず、どんどんタイムラインの下に追いやられてしまうので😅
会話の雑学ネタとしてかいつまんでご覧いただければ嬉しいです。
今回挙げたツイートの中から、またいくつかをピックアップして、noteで研究の詳細をご紹介できればと思います。
この研究、記事で詳細を紹介して欲しいなど要望ありましたら、ぜひコメントでお教えいただけると嬉しいです😃
脳の容積を減らすことで餌不足に対応する"世界最小"のネズミ
コビトジャコウネズミ: 最も体重の軽い哺乳類(わずか2g)
— YURIKAMOME (@YURIKAMOME_100) December 10, 2020
体重に占める脳の重さの割合は全ての動物の中で最も大きく、ヒトすらも凌ぐ
このネズミは、冬場の餌となる昆虫が少ない時期は、脳の容積を30%減らすことで、必要栄養量を減らし、餌不足に対応する
→夏には元に戻る🐭https://t.co/JWJzucROsK
"死"が新たな生命の誕生に不可欠
"死"が新たな生命の誕生に不可欠であることを、ハエの腸をモデルにして示した研究
— YURIKAMOME (@YURIKAMOME_100) December 11, 2020
腸の細胞は寿命が短くどんどん新しい細胞に入れ替わっている
寿命を迎えて死につつある腸細胞が、周囲環境とのシグナル伝達を介して幹細胞からの新たな腸細胞の誕生を促している。哲学的🤔https://t.co/dfDtwvlnGt
腸内細菌を整えることが、ガン免疫療法の効果を高める
腸内細菌と免疫の話題
— YURIKAMOME (@YURIKAMOME_100) December 12, 2020
✅ メラノーマという悪性度の高いガンは、話題の"免疫チェックポイント阻害薬(抗PD-1抗体)"が、無効な例が多い
✅ 抗PD-1抗体が効果を示した患者の"糞便"を、無効だった患者の腸に移植すると、抗PD-1抗体が効果を示すようになるかを検証する臨床試験↓https://t.co/49udpwKRRG
補足:
— YURIKAMOME (@YURIKAMOME_100) December 12, 2020
マウスを用いた基礎研究レベルでは、抗PD-1抗体が効果を示した患者からの糞便移植を受けたマウスは、ガン組織へのキラーT細胞の浸潤が高まるなど、抗PD-1抗体の効果が高まることは確認されています。
ガン免疫療法において、腸内細菌を整えることが標準治療になる日も来るかも🤔
"意思"の力でロボットアームを動かすことに成功
ロボットアームを"意思"の力で動かす研究
— YURIKAMOME (@YURIKAMOME_100) December 13, 2020
腕が麻痺してほとんど動かない患者の脳に電極を差込み、患者自身の意思の力で、ロボットアームを動かすことに成功
まだものを食べたりという単純な動作だが、人体の拡張の研究はここまで進んでいる🐦
4本の腕を持つ時代も来るかもhttps://t.co/xIXu17SbM1
"宇宙空間"での滞在は老化を加速させる
DNAの末端はテロメアと呼ばれる
— YURIKAMOME (@YURIKAMOME_100) December 16, 2020
テロメアは細胞分裂のたびに短くなり、テロメアが短くなりすぎると分裂が停止する = "老化"
宇宙空間に１年滞在した宇宙飛行士のテロメアが、地球に帰還すると短くなっていることを示した研究↓
宇宙空間が人体に与えるダメージは大きい？https://t.co/xDtrXnf5Wg
肥満予防のためには"水"を飲め?
バソプレシンは、"渇き"を感じると、尿量を減らすことで体内に水分を溜め込むホルモン
— YURIKAMOME (@YURIKAMOME_100) December 16, 2020
このバソプレシンは、体に脂肪を蓄積させ、肥満・糖尿病の発症に寄与していることが明らかに↓
水分を多く摂ってバソプレシンの産生が増えない状態にすると、肥満の発症を抑えられる🐦https://t.co/lvDOVmxmDT
"神経系"が"免疫系"に影響を及ぼす
リンパ節にも感覚神経が伸びており、リンパ節での免疫反応に影響を与えていることを示した研究
— YURIKAMOME (@YURIKAMOME_100) December 16, 2020
リンパ節に伸びる感覚神経を光遺伝学的手法で特異的に刺激すると、リンパ節内の細胞(白血球や間質細胞)
の遺伝子発現パターンが変化する
"神経系"と"免疫系"の相互作用がある🐭https://t.co/xksOEj2TYx
"前十字靭帯断裂"は遺伝的素因が大きく影響している
前十字靭帯(ACL)断裂は、遺伝的素因が大きく影響していることを示したスウェーデンの研究
— YURIKAMOME (@YURIKAMOME_100) December 17, 2020
多くのアスリートが苦しむ怪我、ACL断裂
約9万人の一卵性および二卵性双生児を30年間追跡
↓
遺伝的素因が全く一緒な一卵性双生児の方が、双子揃ってACL断裂を発症する確率が高いhttps://t.co/qdUhDRWHMq
スマホでウイルス感染を検出
スマホでウイルス感染の検出📱
— YURIKAMOME (@YURIKAMOME_100) December 17, 2020
白金をつけた抗ウイルス抗体が付着したマイクロチップ
ウイルスに感染した血液を流して抗体と反応
過酸化水素水をチップに流すと、白金が触媒となって酸素(泡)が発生
スマホで写真を取り、泡の発生を確認することでウイルスの存在を検出https://t.co/TAgoxRvA8J
"吐き気"を制御している神経を明らかにした研究
"吐き気"を催す神経を明らかにした研究
— YURIKAMOME (@YURIKAMOME_100) December 18, 2020
脳の"最後野"という領域にはいくつかの神経タイプがあり、特定の化学物質に反応して吐き気を催す
これらの神経を特異的に抑制してやると、吐き気が起こらなくなる
抗がん剤などの薬物治療に伴う重度の吐き気の予防への応用に期待🐤https://t.co/MwSvQdPpO5
カブトムシの羽の構造を模倣して、ぶつかっても墜落しない飛行ロボットを作る
カブトムシの羽を模倣することで、障害物にぶつかっても墜落しない飛行ロボットを作る研究🐞
— YURIKAMOME (@YURIKAMOME_100) December 18, 2020
カブトムシは飛行中に障害物にぶつかっても、すぐに軌道修正できるので地面に落下することがない
→ ぶつかった瞬間に折り紙のように羽をたたむことで、ショックを分散・吸収できるhttps://t.co/SZmjABccFF
ここまでご覧いただきありがとうございました。
ぜひ感想等、コメントでいただけたら嬉しいです!
また今回紹介したツイートの中から、noteで研究の詳細をご紹介できればと思います。
最後に、もしよければスキとフォローいただけると、今後の励みになるのでよろしくお願いします🥺
今後も分かりやすい、簡潔な記事を心がけていきます🙇🏻♂️