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愛用していたシャーペンと、書いていた日記の話

図書館に行く途中、ひさしぶりに晴れ間がみえた。空が青くて明るいの、いつぶりだろう。

予約していた本と、前から読みたかった本を借りられて、満足。読む時間、どうにかして確保したいな。

帰り際、クリーニングの受け取りをして、無事帰宅。思いのほか、やることが多い1日だった。

昨日、ぺんてるシャープペン研究部さんのnoteを読んだ話をちらっと書いた。

昨日は書けなかったけれど、忘れられない一本のことを考えていたら、記憶のかなたから、ふっと一本の白いシャーペンが浮かんだ。

学生時代、気にいってずっと使っていたシャーペンがある。
残念なことにメーカーなどは覚えていない。当時流行っていた、持つところが太めで、振ったら芯が出るタイプのシャーペンだった。

ただ、そのシャーペンが気に入っていて、授業を受けるのもレポートを書くのも、テストのときも使っていた。

たぶん、書き味がとても好みだったのだと思う。あと、すごく書きやすかった。多少の重さはあるけれど、その重みのおかげでするすると文字が書けていた気がする。

そしてそのシャーペンを使って書いていたものの一つに、学生時代に書いていた日記(のようなもの)がある。

当時私は、大学に進学したばかりで、周りには知っている人がほぼいない状態だった。

家に一人でいる時間を持て余していたからだろうか。B5サイズくらいのノートに、そのときもやもやしていたり気になっていたり、なんだかよくわからない感情を書きつけていた。誰にも読まれることはないそのノートに、私はまだ名付けられていない感情をひたすらに書いていた。

人目にさらされることはないという安心感があって、そこにはさまざまなことを書いた。書いていくうちに自分でもわかっていなかったことがわかったり、逆にどんどん沼にはまっていくようなこともあった。

今もたぶん、そのノートはどこかに保管されているだろう。捨てた記憶はないから。

そんなことを書いていたら、以前たらればさんが書かれた、ある記事を思い出した。

「あの高円寺のユニットバスで何もかも欲しがっていた」

https://comici.jp/articles/?id=10472

こちらもとても好きな記事。ことあるごとに読み返していて、私はまだまだ刺さる部分が多くて、定期的に「ぐあああ」ってなっている。
それでもやっぱり読んでしまう。

「しんどさ」を引き受けるのはなかなか骨が折れるけれど、それでもひとかけらずつ、引き受けていこう、と思っている。

途中だいぶ脱線したが、あの頃愛用していたシャーペンは、今はもう、手元にはない。

働きはじめてから、シャーペンよりもボールペンのほうが圧倒的に使用頻度があがったせいか、いつの間にか手元からなくなっていた。

最近、ときどきシャーペンも使うようになったため、先日から当時使っていたシャーペンと似たようなものを買って使っている。

けれど、あの頃夢のようだと思っていた書き心地は、もう味わえなかった。理由はわからない。

ただ、あのなにかもが初めてだった頃、ずっと一緒にいてくれたシャーペンは、とっくの昔に、私にとって忘れられない一本になっている。


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