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修論構想発表会におけるFAQの傾向と対策(2)
前回(https://note.com/kadotatakehisa/n/n995f977acb61)の続きです。この記事は10年位前に院生指導のために書いていた文章のリサイクルです。想定する分野や大学院の”…
ドイツのネット銀行 N26についての覚え書き
ヨーロッパに留学とかサバティカルとかで、1〜2年の短期滞在をする際に便利なネット専用銀行、N26。口座開設の指南はオンライン上にいくつかありますが、帰国後の注意点をメモとして残しておきたいと思います。
N26はドイツベースのオンライン専用銀行で、基本的にアプリ上で完結します。物理的なキャッシュカードの発行も可能(グレードによっては有料)なので、街中のATMで現金を下ろすことができます。オランダと
「別様の世界」を生きるための民俗学
民俗学を学び、実践することが人生に何らかの意味を与えるとしたら何でしょうか?それは、これまであたりまえの(自然状態として)受け入れてきて、特に疑問をいだくこともなく生きてきた世界をいったん保留し、別の視点で捉えることを可能にする、ということに尽きると思います。
あなたが今まで生きてきた日常は、必ずしも唯一の選択肢ではありません。私たちは常に、「別様の世界」を生きることができます。これはなにも宗教
「今後の課題とさせていただきます」は言ってOK? :修論構想発表会におけるFAQの傾向と対策(3)
研究発表の質疑で答えに窮したときについ言ってしまいそうになる、「今後の課題とさせていただきます」。これを発しても良いかどうかで言えば、無言よりはまし、といった感じです。
もう少し掘り下げていきます。この文言は、大げさに言うと研究者人生で一度だけ言うことが許される、最後の切り札のようなものだと思ってください。安易に言ってはいけません。特に、質問にあまり向き合わず、すぐにこの文言を言ってしまうのは対
宮本常一は「調査地被害」論文で誰を批判したのか?
みずのわ出版から宮本常一・安渓遊地『調査されるという迷惑 増補版 フィールドに出る前に読んでおく本』が出版された。2008年刊の初版に3章分が追加されている。
フィールドワークを行う学問が調査先にさまざまな不利益や迷惑、苦痛を与えることについては、近年さまざまな学会・大学で議論され、それを未然に防ぐ施策が調査倫理として制度化されている(アイヌ民族遺骨問題もその一環である)。
しかし宮本の論文は