見出し画像

捨て猫|詩


「捨て猫」

クロックスを履いた猫を探している

そう、僕は
自分のなかで何度も呟いていた
それは、
片方だけが残された二十五時の砂浜で
不規則に並ぶ鼓動を数えながら

何処からともなく聴こえてくる
在るべき場所にあるべき姿であれと

僕は、
僕から一番遠い場所に居ながら
ずっと、君に
最も近い場所を目指して歩いていた

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?