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風の声|詩


「風の声」

小さく広がった空に
繊月によく似た瞳が浮かぶ
この街いちばんの空の広さと
君が好んだその場所に

愛してたのに
独りごちたその息は
白く霞となり意識に触れる

あなたは愛されていた
故に、
その想い果てる処がないのだと
風は確かにそう言った

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