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その後のピエール瀧問題のこと。

薬物使用で逮捕のときに書いた記事なんだけど

この「自粛」というのは、「反省して自らの態度を改めで慎む」ことを指すとすれば、改めないといけない態度とは?さらに慎むとは何を慎むのかが議論されるべきではないのかな?と思った。

何か議論の進展があったのかって疑問ね。

電気グルーヴ作品の出荷・配信停止に反対 発起人ら会見を聞いた。
内容はリンク先を見れば分かると思うから見てチョw


その中で、社会学者の宮台真司さんの発言で気になったところがいくつかあったので書き留めておこうと思った。会見の内容 ↓↓↓

ソニーミュージックが何も考えていない、事なかれ主義に堕していることの証拠です。それは例えば、社会的影響に鑑みてというふうな文言に見て取られるとこです。
しかし、こうした表現に不快感を覚える人間も中にはいます。しかし人々の感じ方は多様なので、不快感を感じる人間がいるということは、なんの公共性もありません。なので、あともう1つ、例えば暴力表現や性表現を抜きには踏み込めない公共的表現があります。犯罪者にしかできない公共的表現もありますね。例えば、独裁政権下での反政府活動としての出版なんかが典型ですよね。
次に、さっき平成になってって話が出ましたが、法と表現っていう話を人類学ベースでお話をさせていただきますね。平成は、あとでも話しますが、言葉の自動機械(受動機械は誤謬)と法の奴隷が蔓延している時代です。特に日本ではそうです。法っていうのは金科玉条でしょうか、絶対でしょうか
日本以外の先進国では法は市民が勝ち取ってきた財産であるので、従って、法はいつでも暫定的で不完全だという発想があります。ところが日本にはそういう歴史がないというせいもあって、まるで法が正義であるかのように機能し、専門的に言うと、法と道徳の分離っていう近代社会の基本的な原則が、まったくわきまえられていません。
とりわけ、所有を認めないが故に定住をしない被差別民がお祭りのときには必ず呼ばれて、歌や踊りを披露したという歴史があります。これが今日の芸能、歌や舞踊につながっているというのがまず基本的教養でなければいけません。
人間は法に収まらない存在です。まさにそれを表出させるのが芸能であり、芸術であるという歴史があります。というわけなので、実は表現に対する社会の扱いは法よりも寛容であるべきなんですね。これ、国際的な常識だと考えてください。
昔、なぜナチスドイツがこれほど力を持ったのかということに関する研究がありました。その結果分かったのは、貧乏人ではなくて、没落中流層が劣等感という不安を埋め合わせるために権威にすがる、攻撃的になる、排外的になるということがデータで実証されました。
要は、平成は共同体崩壊の時代だけれども、不安と鬱屈にさいなまれたかわいそうな人たちが増大し、その不安と鬱屈の埋め合わせのために、排外的、攻撃的な行動を取るというふうに考えられます。だから法の意味も考えないで、言葉の意味も考えないで、「言葉の自動機械」に堕し、「法の奴隷」に堕する連中が量産されているわけですね。典型がネトウヨであり、クレイジークレイマーであり、モンスターペアレンツですね。これらはオピニオンでもなければイデオロギーでもない、ただの症状です。苦情の中身にはなんの意味もなく、症状としてだけ捉える必要があります。
表現規制ではなく、ゾーニングで対処するのが今日の基本です。表現に対する扱いは法よりも、社会がより寛容でなければいけないということですね。3番目は更生の道を閉ざす社会的な措置は、原則的に誤りであるということです。そしてこうした事件があると必ず起こるネット炎上は、神経症的な症状に過ぎないので、内容を真に受けてはいけないということですね。これは僕の意見というよりも学問的に、定説化した発想であるということを付け加えておきます。以上です。
質疑応答
宮台:まず第一に、先ほど申し上げたように、何も考えていない事なかれ主義があります。次に、異論が噴出してきたときに、今度は会社ないし会社における自分のポジションを守ろうというエゴイズムがあります。この2つが組み合わさると皆さんがご覧のような対応がよく起こります。
宮台:補足していいですか。日本にしか見られない特殊な現象ということで言うと、賛同してくれるだろうと思ったミュージシャンたちが、軒並み事務所や所属レーベルのことを忖度して、署名に賛同してくださらなかったということですね。これも非常に日本特有のことです。自由や解放を訴えているミュージシャンが、忖度の、あるいは損得による忖度の奴隷というのは滑稽ですね。この辺のことも議論していきたいと思っています。
(完)【書き起こし】電気グルーヴ作品の出荷・配信停止に反対 発起人ら会見

たぶん。ソニーはこれに対してきちんと回答するんでしょうね。
「表現と法」「社会は法よりも寛容である」「言葉の自動機械と法の奴隷」「典型がネトウヨであり、クレイジークレイマーであり、モンスターペアレンツ」は、とても気になる言説でした。
これからの動向も気になる。 と言う話でしたケロw



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