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【詩】チルアウト・ノクチルカ
何者でもなかった透明な僕たち
誰かに憧れ、誰かになりたかった
手を伸ばせば届きそうで
でも遠く、遥かなる距離…
過ぎ去る時間、流れゆく涙
もう、誰かになる必要なんてない…
…チルアウト・ノクチルカ…
―さよなら、透明だった僕たち―
未来の扉を開くその瞬間
光差す先に広がるのは自由な世界
誰かでなくても、ただの僕たちで
羽ばたくように舞い踊る、夢の中
空に描く未来のシルエット
透明な糸が結ん
【詩】冬雨(ふゆさめ)
白に包まれた冷たい世界で
憐れむように降る白銀の涙
地に触れれば、それは薄氷となりて
白い世界に、銀の幕を張り巡らせる
冷たい風が、微かに吹き
空気は凍りつき、寂寞が漂う
木々の枝にも銀の粒が踊りはじめ
凍てつく大地に霧が立ち込める
静寂の夜に、ただただ水音だけが響く
大地には静かに氷の華が咲いていく
宵闇に広がる寂しくも美しい銀世界
雫の音は、静かに冬の唄を奏で続ける…
「ゆめみずき かなた」夢の語り部は夢見の中で言の葉を綴る…
私は、言の葉を調べに乗せて綴るしがない「もの書き」。
詩人というには、少しばかり心元なく、
調べも曖昧で、技量不足も否めず…
故に、敢えて私は、「しがないもの書き」と言い張る。
私の綴る言葉や表現を詩人の様だと評する人が居た。
まだ私が小学生の頃、教え人に言われた…
小学生の書き物、教わった通りに書いただけの意味の無い言の葉だ
まだ私が中学生の頃、教え人に言われた…
中学生になって多くの言葉を