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海外在住者が海外の洗濯機とそれに纏わる思い出をただ語るだけのnote

Guten tag かぬしゃいです。
最近は半袖にサングラスという夏の装いでウィーンの街をプラプラしております。ウィーンもここ数年でめっきり暑くなったとか。気候変動おそろしや。

さて、ただ語るだけシリーズ第2弾。今回はニッチな話、洗濯機について。

海外には通算で3年半ほど(今もですが)これまでの人生で住んでいたのですが、洗濯機については、正直文句しか出たことがないです。

洗えればいいじゃんということは確かにごもっともなのですが、そもそも洗う時間が長すぎて繊維が崩壊。
タオルの繊維も3回洗濯するとお疲れ様状態。あーテレビCMでよく見てたあのふわふわのタオルなんて、夢のまた夢。

そして、白Tと一緒に黒い何かを洗うと90%の確率でほんのり色移り。
日本にいた時は色移りなんて気にせずに全部の洗濯物を洗濯機に放り投げていたのですが、まさか本当にこんなにも簡単に色移りという現象が起きるなんて知らなかった…。

キルギスの洗濯機

2014年から2016年にかけて私が滞在していた中央アジアのキルギスは雄大な自然だとか、遊牧民推しな感じの国ですが、家電は一通りあります。都市部ではもちろん、最近は田舎でも洗濯機に関しては相当普及率はあがったと思います。

なにせ当時の私のアパートにもトルコ系の会社のドラム型洗濯機がありましたし、田舎ホームステイでお世話になったのド田舎のご家庭にも、私がいた2年間で洗濯機と大きな冷蔵庫と素敵なテレビが導入されました。
田舎はこんな感じ↓

羊を追うお父さん。

ただし、さすがに移動式住宅のボズウイ(モンゴルではゲル、ロシア語ではユルタ)には備え付けられないので、タライで洗濯しています。

夏の放牧地はどこもこんな感じです。

田舎の小都市に住んでいた私は、辛くもタライで洗うことは避けられたのですが、一体何枚の服をだめにしただろうか…。

お気に入りの服だからって手洗いモードみたいなので洗ったら、2時間くらいずっと洗い続け、そして急にガタガタ、ウィーンッとすごい勢いで脱水を開始。
せっかくゆっくり洗ってたのに、脱水で本気出したら元も子もないよね?!と、もはや私も混乱。

いつしか最短で洗う機能のみを使うことに…。

しかし、手で洗う労力を考えればまぁしょうがないかと最終的にはすべてに満足という謎な結果。

トルコの洗濯機

十数年前(そんなに前なことにショック)に留学していた当時のトルコでは、国内の製造業が他国製品に負けじと安価でそこそこの機能を携え始めた頃でした。

今でも思い出すのは、sonyのパクリと思われるsunnyというメーカーが思いのほか売れてしまい、名前を変更できずにイスタンブールの電器屋さんに商品が並んでいたこと。(今はどうなっているのかな。)

当時、私は学生だったので、最初は学生寮に入り、その後はフラットシェアにしました。
では、洗濯機はどうだったのかと言うと、学生寮にもフラットにもありませんでした。

当時のイスタンブールはまだまだ発展途上だったので、洗濯機がない家庭も多くありました。私の住んでいた地域はそもそも違法に建設されたアパートも多く(地震が来たらひとたまりもない)、貧困層ではないもののちょっと生活が厳しい方が多いエリアでした。

そこで登場するのが洗濯屋さん。
日本で言うクリーニングみないなものですが、本当にただ洗ってきれいに畳んでくれるだけのお店。

依頼方法は簡単。
大きい袋に洗濯物を入れてお店に持っていき、kgを測って支払い。朝行ったら夕方には洗い上がってるので、受け取りに行って終了。
いくらくらいしたか覚えてないのですが、多分日本円だと激安だったと思います。

ただ、数キロある洗濯物を持っていくのが何よりも苦痛。私の家は坂の一番下にあったので、坂の中腹の洗濯屋さんまではある種の重労働。

しかし、洗濯屋さんに近づくにつれて漂ってくる柔軟剤の匂いがなんとも言えず、週に1回は通っていました。

1度、間違えて下着を入れてしまい、取りに行った時にきちんときれいに畳まれて洗濯物の1番上にちょこんと乗ってたのは記憶に新しいです。笑
小さいから無くさないように一番上に乗せてくれたのでしょうが、それにしても、、、ちょっとは気を遣って下さいよ…笑

そう言えば、Tシャツが洗濯中に破れてしまい、洗濯屋のおばちゃんがかなり気まずそうに洗濯物を返してきた事もありました。
しかもTシャツの破れ方が半端なくて、ナイフでお腹の部分をざっくり切られたようなレベル。
一体どんな洗濯機使ったらこうなるんだよっと疑問に思ったのも良い思い出です。
ちなみに当時の私はある種の諦めモードだったので、怒ることは一切なかったです。
これぞ留学で身につけた処世術の1つ。

今でもあの洗濯屋さんはあるのかな…。
多分洗濯機が完全に普及したイスタンブールではきっともう無いだろうな…。
洗濯機を見るとなんとなく思い出すあの光景。でもちょっと寂しくなります。

大学の近くの街並み。奥に見えるのはボスポラス海峡。

オーストリアの洗濯機

冒頭に申し上げた海外の洗濯機に対する文句でありますが、あれは現在の私の家の洗濯機についてです。
日本以外の先進国に初めて住めたわけなのですが、まさか洗濯機に文句をいう日がまた来るとは…笑

日本の洗濯機は機能が多すぎて外国受けが悪いとは確かに言われていますが、シンプルすぎて繊維破壊されるよりも、複雑だけどフワフワになる方がいいのは私だけでしょうか?

こっちの洗濯機は、洗剤と柔軟剤の入れる場所が近すぎて洗う前から混じりそうな気配満々なんですが、大丈夫でしょうか?

料理で使用したタオルだとかと色のある服が'Koch-/buntwäsch' (料理と色のついた洗い物)という同じカテゴリーに入っていて、それを選ぶと60℃のお湯で1400回転するようになるんですが、なんで同じ部類?! 料理用のタオルだから色移りしてもいいってことなのでしようか?
というか、60℃熱いよね?それだとそりゃぁ繊維破壊されますよね?

ちなみにこれで洗うと3時間コース。

などなど。疑問と不満ばかりの日々です。

とはいえ、この洗濯機と生きていくしかないので、今日もまたせっせと洗濯物を洗うのでした。

それでは、また次回!

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