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美術の成績往年3の私が美術館を楽しめるようになるまで

こんにちは!

突然ですが、皆さんは美術館に行った時、どのような心持ちで作品と向き合い、何を考えていますか?

私は、ある時まで本当に何も考えずに、ただただすごいなあと思っていました。それがいいのか悪いのかは別として、ある気づきをしてからというもの、芸術作品というものの奥深さに深く感心したのを覚えています。

ある美術館での出会い

ある時、四国の美術館を訪れた時、このような芸術作品が飾ってありました。(長方形の額縁に点が1つ)

対話(黒点) 画像

当時、芸術のことはほとんど理解できなかった私はこれを見て、「私でもかけそうこれ。」というような何とも失礼な考えに陥っていました。すみません。反省しています。

しかし、この作品のタイトルをみて、さらに仰天しました。

なんだと思いますか?




この芸術作品のタイトルは

「対話」

です。

本当に頭の中がお花畑になって、全くと言っていいほど理解ができませんでした。

例えるなら、街のセレクトショップに入り、ただの無地Tシャツの値札をみたら想像を絶するほど高くて、アッとするあの感じです。いや、ちょっと違うな。例えって難しいですね。

正直、今でもなぜこの作品のタイトルが「対話」というものなのか、完璧には理解できていませんが、それでいいんです。それでも、小さい脳みそをフル回転させて考えてみました。

私なりにその作品と精一杯に対話しながら、考えてみると、これは「目の前の1つの点を眺めてそれぞれの人が何を思うか考えてみてください」というような作者からのメッセージなのかなと思いました。と、同時に、作者からの「対話」をすることの大切さを説いたメッセージなのかなとも思いました。

今まで、芸術作品は、私みたいなど素人には到底理解することができないから、関心を持てない、というように無意識的に諦めていました。しかし、捉え方を変えてからは、それらの芸術作品がどのような意味を持つのか、作者はこの作品にどのようなメッセージを込めたのか、私は目の前の芸術作品にどのような意味づけをすることができるのか、といったような思考力を鍛えるにはもってこいの場だと思うようになり、美術館を楽しむことができるようになりました。

それからというものの、美術館にいっては、目の前の作品と「対話」をすることを心がけています。

このように、目の前にあるものが同じであっても、捉え方次第で全く別のものにもみることができる、それが芸術作品が素晴らしいと言われている所以の1つなのかなと思いました。

まだまだわからないことも多いですが、自分なりに芸術作品を楽しんで鑑賞していくことができたらなと思いました。

皆さんも、目の前に広がる無数のアートに触れて、感じて、その刹那を楽しんでみてはいかがでしょうか。


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