大手企業に就職後、1年で休職した話。
このnoteは新卒2年目の社会人が、適応障害と診断された際のエピソードと休職中に取り組んでいたことについて綴ったものです。
結論から言うと、休職という選択は自分にとってマイナスではなく、むしろプラスに物事を捉える良い機会になりました。
本記事が、現在休職を迷われている方や、仕事でメンタルを病んでいる方の少しでも支えになれば幸いです。
はじめに
本題に入る前に、軽く自己紹介です!改めまして、こうと申します。休職期間に新たに趣味を始めてみようということで、Blogを書き始めました。プロフィールは下記です。
今後は、ビジネスの話やブックレビュー・ファッションアイテムの紹介などをBlogで発信できればと思っております。よろしくお願いします!
適応障害発覚までの経緯
2023年のお盆明けのことです。
私はリモートワークなので、いつも通り、8時ぐらいに起きて、朝食を食べてから働こうとしていました。
そして、9時ごろにPCを開きにデスクに向かったのですが、、、
PCを開けなかったのです。
これは、もちろん物理的にPCがぶっ壊れたというわけではありません。
精神的にデスクに向き合うのが苦しく、いつも開けているはずのPCを開けようと思っても、
「精神的に今日はもう無理だ。」
「働きたくない。」
という思いが込み上げてきて、全く開ける気にならなかったのです。
結局、その日は上司に連絡を取っておやすみをいただきました。
この時は、
「お盆明けだから精神的に働きたくなっているのだろう。」
「明日になれば大丈夫だ」
という風に安易に考えていました。
そして、翌日。
今度は、PCを開く以前に全くベットから起き上がることもできないという状態になってしまいました。
これは、流石にまずいなと思い、上司に連絡してから精神科を受診することにしました。
幸運なことに都内のクリニックで空きが見つかり当日に受診をすることができました。クリニックで診断された内容は下記でした。
診断を受けた後はショックすぎて、この後どうすればいいんだと頭が真っ白になりました。
このように、急にPCを開けなくなるという、精神的な問題を起因として、僕は急遽働けなくなりました。
なぜ適応障害になったのか?
ではここからは、なぜ適応障害になったのか?という理由について、1ヶ月近く内省してみたので、その考察をしたいと思います。
僕は下記の3つが大きな理由だと思っています。
順に話していこうと思います。
1.自己評価が低い状態が続いていたから
僕は入社してから1年以上、ずっと自己評価が低い状態で働いていました。
なぜ自己評価が低い状態が続いていたかというと、、、
常に周囲と自分を比較していたからです。
例えば、同期の学歴と自分の学歴を比較したり、先輩のスキルと自分のスキルを比較したり、いろいろです。
比較した結果、いつも落ち込んでばかりでした。
ここでのポイントは、自分も決して同期に負けない成績を上げていたにも関わらず常に、自己肯定感が低い状態にあったことです。
正直、比較して負けているならまだわかるのですが、自分の方が成績が上回っていることもありました。
それでも、どこか一つでも負けている部分があると、あの人には勝てない、、、と思い込んで、落ち込んでしまうというのが毎日でした。
このようになってしまっていたのは、自分の中に評価軸が存在せず、常に他人と比較することでしか、自分の価値を感じられずに生きてきたからではないかと、反省しています。
これは下記の本を読んだ際に、ハッとさせられ、気づいた部分です。
2.働く意味を感じられなくなったから
二つ目は、働く意味を感じられなくなったからです。
僕がいまの企業を就職先に選んだ理由は、給料がよかったからです。
僕は、大学時代の学費を全額自費で負担していたため、多めの借金を抱えた状態で、上京しました。
なので、給料を稼ぐことが、自分の中で大きなモチベーションとなっていました。
1年目は、新卒ということもあり、給与は低めでしたが、2年目になってからは、1年目の活躍が評価され、給与が大きくあがりました。
普通の感覚からするともっと頑張ろう!!となるわけなのですが、僕は少し違っていて、
「返済の目処立っちゃったなあ」
「そんな頑張らなくてもお金返せちゃうな」
とネガティブな思考に陥ってしまいました。
お金をモチベーションに頑張っていたため、ある程度稼げるようになってしまうと、この仕事って本当に自分がやりたいことなのか?という問いが常に頭にチラつき、全くやる気が出なくなってしまったのです。
お金をある程度もらえるようになった結果、自分のやりたいことを見失ってしまったことが、適応障害になった要因だと思っています。
みなさんはお金以外に労働する意味について考えたことはありますか?
3.睡眠リズムが不安定だったから
社会人になってからの私は、ずっと睡眠リズムが不安定でした。とにかく日中に眠くなり、夜は眠れなくなるのです。
これは、眠る前に下記のような悩みが頭をよぎってしまうからでした。
この状態になるともう、全く眠れなくなるんですね。日中はずっと眠いという状態がまる一年ぐらい続いていたと思います。
そりゃ身体壊しちゃうよねーと今では思います。
ここで、睡眠が取れないとどうなるかをご紹介します。
という負のサイクルに突入します。
このようにして、睡眠障害も合併して発症し、適応障害になってしまったと考察しています。
今振り返って思うのは、何よりも優先してとにかく寝ろ!!ということですかね。とりあえず、何もかも忘れて眠ることも、仕事のうちだと今は思っています。
休職中にやっていたこと
自分は現在無事に適応障害を克服し、社会復帰可能と診断されています!ここからは休職中に取り組んでよかったことについてお話しします。
大きく分けてやってたことは3つです。
1. 睡眠
あたりまえですね。
とにかく睡眠時間を増やすことに取り組みました。
休職前の平均睡眠時間はだいたい6時間いかないぐらいだったので、これを改善し、毎日8時間以上寝るようにしました。
最初は、寝たい時間に寝る、起きたい時間に起きるということを繰り返し、徐々に眠る時間と起きる時間を調整していきました。
また、睡眠時間を安定させるために、
といった、睡眠の質を上げることにも取り組みました。
僕はとにかく睡眠を起因として、ストレスを毎日感じていたので、この取り組みはとても効果が高かったです。
正直、適応障害になるまでの自分は、睡眠をめちゃくちゃ舐めてました。寝なくても働けるだろうと思うくらいに。
ですが、やはり睡眠が適切に取れていると、毎日やる気が起きてきますし、活力の湧き方が全然違うなと感じます。
また、社会人になってから、睡眠リズムを整えるというタイミングが全くなかったので、これは自分にとってとても良い機会になりました。
2. やりたいことを紙に書き出す。
僕は休職する前は、とにかく24時間仕事のことを考えるような生活をしていました。
なのでいつの間にか、全くプライベートでやりたいことを考えられない状態になっていたのです。
なので、精神科で先生にプライベートで趣味として打ち込んでるものはありますか?と問われた時に、とハッとさせられました。
この経験から、少しでもやりたいと思ったものはすぐに書き出すということを実践しました。
具体的には、ポストイットにやりたいことを書き出し、それを壁に貼り付けるというやり方です。
この取り組みの良いところは、自分のやりたいことを可視化できる点です。
これまでの私は、やりたいことがあったとしても、その気持ちを無視して、仕事に打ち込んでいました。
そのため、いつしか自分は、やりたいことが何もない無気力な人間だというマインドセットに陥っていました。
しかし、ポストイットで壁にやりたいことを貼り出すことによって、自分はこんなにもやりたいことがたくさんある。未来に向かって今日も頑張ろうというようにマインドを前向きにシフトさせることができました。
どんな些細なことでもよいので、やりたいことを紙に書き出してみる。そして、それを少しずつ実践することで、自分の失っていた人生のやりがいや、生きがいを少しずつ取り戻すことができました。
この取り組みは、休職期間が終わった今でも取り組んでいて、今後も続けていくと思います。ぜひ、おすすめの取り組みです!
3.本を読む
最後は読書です。
初めて、適応障害になったので、生きる意味や働く意味をもう一度考え直そうと思い、3冊ほど本を読みました。
本の感想は別途noteに書き起こそうと思いますが、それぞれ自分にとっては刺さる部分があり、マインドを整えるのに役に立ちましたので、軽く紹介しておきます!
エーリッヒ・フロム著の名作です!
これは愛に関する本なのですが、自分を愛する自己愛についても記述がされています。
自分を愛することが人生の充足に繋がるというような記述があり、
自分の中ではかなりハッとさせられました。
運動に取り組んでいるというのは、この本を読んだのがきっかけです。
筋トレをしてマッチョになった自分なら、自分で自分を愛せるなあと思い、努力する自分を好きになるために運動をしています。
そういった自分を好きになるための、原動力としてこの本は役に立ちました。
先ほども紹介しましたが、泉谷さんの本です。
これは、現代人が生きる意味を見失いがちであるということを哲学的に論じた本なのですが、自分にはめちゃくちゃ刺さりました。
ざっくりと内容を話すと、毎日の中に余裕がないと、やりたいことや生きる意味なんて見つけることができないと論じてあります。
言われてみればあたりまえなんですが、自分は四六時中、仕事のことを考えていて、プライベートのことを考える余裕なんて全くなかったなあと反省しました。
働く意味や生きる意味に困った人には、ぜひおすすめしたいです。
この本は京セラの稲盛さんが持つ労働への考え方を綴った本です。
正直、自分に合わないなと思うような部分もあったのですが、労働に対して前向きな気持ちにさせてくれたのはこの本のおかげです。
目先の結果にとらわれず、ひたむきに努力し続ける大切さや、労働を行うことの意義などについて論じられています。
なぜ働かなければいけないのだろうという問いにストレートではないですが、回答していただけた本かなと思います。
おわりに
ここまで読んでいただきありがとうございました。
休職って決まった時は最初すごくマイナスな気分になって、キャリア終わったわ〜とか死にたいなあとか思っていました。
でも、実際に休んでみると、こういう期間ってすごく大事だなと思いました。自分を振り返る良い期間というか。
前向きに取り組むために、一回休んだんだなって思えるようになりました。
ジャンプの前の屈み込みみたいなノリですかね。
現在、休職されてる方やこれから休職される方の少しでも励みになれば幸いです。意外と休職してもなんとかなるっていうのが僕の体感でした!
ではでは。
またの記事でお会いしましょう!
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