Mitamura Keiji

三田村 啓示(みたむら けいじ)/関西(大阪)/演劇/俳優/DIVEラボ+観劇講座運営…

Mitamura Keiji

三田村 啓示(みたむら けいじ)/関西(大阪)/演劇/俳優/DIVEラボ+観劇講座運営/WINGCUP審査員 など/演劇などに関する過去のテキスト・批評などの置き場 https://twilog.togetter.com/k_mitamura

マガジン

  • 雑記

    ゆるめの雑記です。ただの日記や映画や演劇や美術や音楽など(映画がほとんど)

  • ウイングカップ総評

    大阪の老舗小劇場ウイングフィールドが主催する、関西小劇場若手劇団の登竜門と言われる演劇祭・ウイングカップ総評(但し8以降) 。 ※この総評はあくまで私個人のものです。現在ウイングカップの審査結果・講評は、私を含めた複数の審査員による合議の結果をまとめたものだけが発表される形になっています。 https://twitter.com/wingcup2010

  • その他

    単発で公に公開した文章についてまとめました。

  • 大阪時評

    主に京都を中心に、2008年~2012年に渡って流通した『小劇場と京都をつなぐ、立ち止まるための観劇ガイドブック「とまる。」』に寄稿した、「大阪時評」全4回を転載したもの (やはり時代を感じるし、初めて公に発表した文章なので今見直すと色々と若い)。

  • 明倫art

    京都芸術センター通信 明倫artにて執筆した演劇レビューまとめ(2012~2015年)

最近の記事

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プロフィール

■ 略歴 三田村 啓示(みたむら けいじ) 主に関西圏を中心に活動。学生劇団を経て2005~2020年まで劇団空の驛舎に所属。ジャンル・地域を問わず、俳優として様々な演出家・劇作家との創作に参加。第18回関西現代演劇俳優賞受賞(2016年)。公益社団法人日本劇団協議会機関紙『join』99号特集記事「私が選ぶベストワン2020」において、毎日新聞大阪本社学芸部・畑律江氏のベスト1助演俳優に選出。 過去には、明倫art(京都芸術センター発行)の演劇レビュー執筆(2012~20

    • 武本拓也「庭の話し」、コンセプトは成程、方向性も了解。で出てきた物はこういう感じのやつねというそれなりにまとまった小綺麗なもので、これで面白ければ大したものだった。まあ十分最後まで観られる・いられる。そしてこれに大層言葉を尽くしてレコメンする共同体がある。すごい業界だと思うなど

      • 映画「王国(あるいはその家について)」

         なるほど、これは確かに一種の「発明」だと思ったし、この完全版の長尺(150分)は必要なものかもしれない。俳優による演技の生成過程そのもの、ワーク・イン・プログレスそのものをにじり寄るような手つきで非リニアに連ねていく時間こそがこの作品であり、その時間の積み重ねからは徐々に独特のグルーヴさえ感じられてくる(大ネタとしてのマッキー・ザ・グロッケン/グロッケン叩きのマッキー)。とはいえこの作品はその実験的な方法論偏重に過ぎるわけでもなく、かといって、オーソドックスな劇映画のように

        • 去年見逃した「花腐し」やってるやん、と見に行く。実は荒井晴彦の映画は初めてやった。ノスタル爺いの足掻いてる様見てるみたいな、と思ったけどむしろそれを見たくて行ったんでしょう自分は、と。いい映画やった、過去はいつも美しいという。これを見てる間だけ、やめた煙草をまた喫みたくなった。

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        プロフィール

        • 武本拓也「庭の話し」、コンセプトは成程、方向性も了解。で出てきた物はこういう感じのやつねというそれなりにまとまった小綺麗なもので、これで面白ければ大したものだった。まあ十分最後まで観られる・いられる。そしてこれに大層言葉を尽くしてレコメンする共同体がある。すごい業界だと思うなど

        • 映画「王国(あるいはその家について)」

        • 去年見逃した「花腐し」やってるやん、と見に行く。実は荒井晴彦の映画は初めてやった。ノスタル爺いの足掻いてる様見てるみたいな、と思ったけどむしろそれを見たくて行ったんでしょう自分は、と。いい映画やった、過去はいつも美しいという。これを見てる間だけ、やめた煙草をまた喫みたくなった。

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        記事

          特に印象に残ったもの2023

          久々にまとめてみようと思う。 ■観たもの ・深瀬昌久 1961–1991 レトロスペクティブ ・牛腸茂雄 写真展 “生きている”ということの証 ・佐伯祐三―自画像としての風景 ・Ambient Kyoto ・入船23 ・捩子ぴじん/ストリーム ・岡田利規×片桐はいり/あなたが彼女にしてあげられることは何もない ・PHOEBE BRIDGERS REUNION TOUR ・トム・ブラウンの敗者復活戦ネタ ・此花区をうろうろした ※以下映像、映画、映画館で見たものに絞る ・伊藤

          特に印象に残ったもの2023

          Ambient Kyoto、おしゃれな若者が多かったなあ。京都中央信用金庫 旧厚生センターは夢中夢が飛び抜けてよかった。京都新聞ビル地下1階の方は、こんな場所があったのか、という点だけで、もう…

          Ambient Kyoto、おしゃれな若者が多かったなあ。京都中央信用金庫 旧厚生センターは夢中夢が飛び抜けてよかった。京都新聞ビル地下1階の方は、こんな場所があったのか、という点だけで、もう…

          牛腸茂雄写真展 「“生きている”ということの証」へ滑り込む。写真に疎くてもモノクロ写真群が言うまでもなく傑作なことは知っている。個人的に驚いたのは初見の「見慣れた街の中で」のカラー写真群だった。どのように居てどこからどう撮ったのか。今まさに自分がその「街」にいる錯覚すら覚えた。

          牛腸茂雄写真展 「“生きている”ということの証」へ滑り込む。写真に疎くてもモノクロ写真群が言うまでもなく傑作なことは知っている。個人的に驚いたのは初見の「見慣れた街の中で」のカラー写真群だった。どのように居てどこからどう撮ったのか。今まさに自分がその「街」にいる錯覚すら覚えた。

          「私の大嫌いな弟へ ブラザー&シスター」、デプレシャンの作品、映画館で見るのは実は初めてかも。常軌を逸した憎み合い・いがみ合いをする姉弟の話なんだが、なんか…了解できるのだ、「説明」、これ以上いらんだろう、思いの外よかった。起こる出来事を思わず我が身に引き付けて見たからだろうか。

          「私の大嫌いな弟へ ブラザー&シスター」、デプレシャンの作品、映画館で見るのは実は初めてかも。常軌を逸した憎み合い・いがみ合いをする姉弟の話なんだが、なんか…了解できるのだ、「説明」、これ以上いらんだろう、思いの外よかった。起こる出来事を思わず我が身に引き付けて見たからだろうか。

          映画「月」

          ※若干ネタバレあり (noteのつぶやきに分量が収まらないのでこちらに)  石井裕也「月」について、基本的には三田格氏のレビューに頷くところが多い。  まあ、これをざっと読んだから見に行ったようなものだからだ、と言われたらそれまでなのだが…それにしても今自分はこれを見なければならないのではないかというカンが働いたのだった。結果、世の中がいっそうイヤになるようなしんどい映画だったのだが勿論作品がつまらないというしんどさでは全くなく、たまたまなのか、脚本と俳優陣の力なのか或い

          映画「月」

          わぁ!とテンション上がり小一時間ディグった。渡部直己の不敬文学論序説(文庫)を見つけたので買おうと値段を見たら1500円、予算オーバーで諦めた。絶版本だったの知らなかった。

          わぁ!とテンション上がり小一時間ディグった。渡部直己の不敬文学論序説(文庫)を見つけたので買おうと値段を見たら1500円、予算オーバーで諦めた。絶版本だったの知らなかった。

          一念発起して長距離移動して太陽劇団を観た。あの政治における善悪がはっきりしてる感じとか良くも悪くも古き良き昔の左翼というかリベラルの人が作ったやつの感じだなあ〜と思うなど。あのコレジャナイ日本感は今や一歩間違えば文化の盗用呼ばわりかもしれないが、あの出鱈目なおおらかさは楽しめた。

          一念発起して長距離移動して太陽劇団を観た。あの政治における善悪がはっきりしてる感じとか良くも悪くも古き良き昔の左翼というかリベラルの人が作ったやつの感じだなあ〜と思うなど。あのコレジャナイ日本感は今や一歩間違えば文化の盗用呼ばわりかもしれないが、あの出鱈目なおおらかさは楽しめた。

          アマプラで「私が棄てた女」をやっと見る。すばらしくイヤな映画だった(何故か共感性羞恥のようなものを感じた)。浦山桐郎をちゃんと見てみようと思う。なかなか問題のある人だったようだが。あと、河原崎長一郎は本当に名優 https://www.amazon.co.jp/%E7%A7%81%E3%81%8C%E6%A3%84%E3%81%A6%E3%81%9F%E5%A5%B3-%E6%B2%B3%E5%8E%9F%E5%B4%8E%E9%95%B7%E4%B8%80%E9%83%8E/dp/B0B1F72LSX

          アマプラで「私が棄てた女」をやっと見る。すばらしくイヤな映画だった(何故か共感性羞恥のようなものを感じた)。浦山桐郎をちゃんと見てみようと思う。なかなか問題のある人だったようだが。あと、河原崎長一郎は本当に名優 https://www.amazon.co.jp/%E7%A7%81%E3%81%8C%E6%A3%84%E3%81%A6%E3%81%9F%E5%A5%B3-%E6%B2%B3%E5%8E%9F%E5%B4%8E%E9%95%B7%E4%B8%80%E9%83%8E/dp/B0B1F72LSX

          片松葉でキタカガヤフリー2023オータム&アジアブックマーケットに。こんなにビール売りにくい客は初めてと苦笑いされる。富士日記上巻購う。大阪AC時代の上司?Nさんに焼鯖中華粥を奢ってもらいスーパースタジオ北加賀屋に同行しフィリピンから滞在制作中のアーティストのお話を聞いた一日。

          片松葉でキタカガヤフリー2023オータム&アジアブックマーケットに。こんなにビール売りにくい客は初めてと苦笑いされる。富士日記上巻購う。大阪AC時代の上司?Nさんに焼鯖中華粥を奢ってもらいスーパースタジオ北加賀屋に同行しフィリピンから滞在制作中のアーティストのお話を聞いた一日。

          「マリア・ブラウンの結婚」、言うまでもなく傑作でやっと見られて感無量。クラシックな佇まいだけど古くない、劇中の台詞じゃないがようやく現実が作品に追いついてきた感もあったりする。ファスビンダーの戯曲やってみたいなあ。読んだことないけど…

          「マリア・ブラウンの結婚」、言うまでもなく傑作でやっと見られて感無量。クラシックな佇まいだけど古くない、劇中の台詞じゃないがようやく現実が作品に追いついてきた感もあったりする。ファスビンダーの戯曲やってみたいなあ。読んだことないけど…

          何年ぶりだろうか、「エドワード・ヤンの恋愛時代」を4Kで久々に見る。隙が無い。改めてめちゃくちゃよく出来てるなと驚いた。一見青春映画の建て付けを借りながらも、ここで描かれているのは資本主義が「純粋な関係性」(ギデンズ)を徹底的に疎外し混乱をもたらしていく様なのではないかとも。

          何年ぶりだろうか、「エドワード・ヤンの恋愛時代」を4Kで久々に見る。隙が無い。改めてめちゃくちゃよく出来てるなと驚いた。一見青春映画の建て付けを借りながらも、ここで描かれているのは資本主義が「純粋な関係性」(ギデンズ)を徹底的に疎外し混乱をもたらしていく様なのではないかとも。

          youtubeに落ちていた土屋豊「新しい神様」を見た。まだ電車や居酒屋で煙草が吸えていた頃。勿論今だから言えることだが、この誠実さと裏腹の温さが平成という時代の空気だったのかもしれない。今と同じように見えて決定的に変わったものを感じる。https://www.youtube.com/watch?v=Q_2-FMgPHf0

          youtubeに落ちていた土屋豊「新しい神様」を見た。まだ電車や居酒屋で煙草が吸えていた頃。勿論今だから言えることだが、この誠実さと裏腹の温さが平成という時代の空気だったのかもしれない。今と同じように見えて決定的に変わったものを感じる。https://www.youtube.com/watch?v=Q_2-FMgPHf0