マガジンのカバー画像

明倫art

14
京都芸術センター通信 明倫artにて執筆した演劇レビューまとめ(2012~2015年)
運営しているクリエイター

記事一覧

「若い憂鬱」

劇団サニー『みるきーはわかってくれない』 2/26(木)~28(土) @STAGE+PLUS  昨年夏から…

「『俳優』の普遍性」

アートスペース無門館+アトリエ劇研 開館30周年記念公演 『ピエールとリュース』 11/13(木)…

「『本気』とベタ」

がっかりアバター『あくまのとなり。』 5/15(木)~5/19(月) @シアトリカル應典院  こ…

「テン年代のわたし」

芸創CONNECT vol.7 2/11(火)@芸術創造館  現在大阪において、実験的と分類されるパフォー…

「疲れた顔」

ピンク地底人『家電の王子様。』 11/15(金)~11/17(日)@芸術創造館  劇中、あるシーンで…

「アンガジューマンの作法」

笑の内閣『65歳からの風営法』 7/21(日)~7/23(火)@NOON+CAFÉ  2010年末にアメリカ村…

「平均万歳」

匿名劇壇『気持ちいい教育』 5/7(火)~5/8(水) @シアトリカル應典院  作品の冒頭、「極端」な生徒に「平均への回帰」を促す特別隔離教室「イコライズ」の「先生」は「国」に集められた7人の生徒たちに、「これからはゆとりがあって痛みがない気持ちいい教育の時代が来る」と淡々と適当に告げる。それは脱偏差値・個性重視・生きる力を育むという大層なテーゼを掲げたゆとり教育が失敗と見なされた現状に対して、当のゆとり世代であるらしい彼らからの密かな異議申し立てに聞こえもするが(「脱ゆと

「『幸せなふりをしたところで、そんなものは白痴にしか見えないだろう』」

伏兵コード『木菟と岩礁』 1/25(金)~1/28(月) @in→dependent theatre 1st  突如彗星の如…

「個人的な話」

桃園会『覚めてる間は夢を見ない』 6/25(水)~29(日) @ウイングフィールド  初めて作品…

2

「苦い旅」

努力クラブ『旅行者感覚の欠落』 12/7(金)~12/10(月) @元・立誠小学校 音楽室  第18回劇…

「理解と了解」

極東退屈道場『タイムズ』 10/5(金)~10/7(日) @伊丹アイホール  前作「サブウェイ」…

1

「宙吊りの現在」

悪い芝居『カナヅチ女、夜泳ぐ』 6/13(木)-20(水) @in→dependent theatre 2nd  SN…

1

「『お芝居』の隣人」

村川拓也『印象の人』(C.T.T.京都vol.98より) 9/1(土)-2(日) @アトリエ劇研  手帳を開い…

1

「親密圏にて」

劇団子供鉅人『4 1/2』『キッチンドライブ』 3/25(日)-4/16(月) @ポコペン  10年来の付き合いになる私の数少ない友人(ごく普通のOL・演劇をたまに観に来てくれるが「何か難しかった」「わからんかった」という感想がデフォルト)が分厚い折込チラシの束の中から「何かピンときた」、らしい。かわいい、おしゃれ…ああ、確かに舞台である劇団事務所兼カフェバー・ポコペン-築100年のレトロな長屋はそれだけでもうアトラクションとして十二分に成立しているし、天然に見えてしたたか