まつむらかつひこ

チームワークあふれる社会を目指す個人アカウント 毎月27日アップ(努力目標) 2022…

まつむらかつひこ

チームワークあふれる社会を目指す個人アカウント 毎月27日アップ(努力目標) 2022サイボウズから世田谷区副区長に転職。 複業(福祉業界の経営&ICTアドバイザ)は停止中 FB: katsuhiko.matsumura.9 Twitter:@ka_matsumura

最近の記事

声を聴くこと

子ども夢パークとまいぷれいす 先日、川崎市の子ども夢パークを見学してきました ここは、川崎市が世田谷区の羽根木プレーパークに触発され、子供の権利に関する条例を実現するために作った子供の居場所です。 その傑出した取り組みが映画(ゆめパのじかん)やNHKのドキュメント番組(どろんこパーク 雨を走る子どもたち)など多くのメディアに取り上げられています   横道にそれますが、 ゆめパのじかん予告編の中の言葉 「身もだえしながら自分なりの生き方を探している」 この感覚には共感しまくり

    • 世田谷区DXへの階段

      写真は花畑けの向こうの富士山です さて、今回は、松村が想定するDXに至る道を書いてみたいと思います まだまだ思考不足ですので、皆さんのご意見お待ちしております 技術と風土の二つの軸に分けて考えてます 【技術軸】<1段目:デジタル化> データや会話をデジタル化し、ひとまとめにしていくこと ペーパーレスや見える化という表現もよく使います 業務システムの導入、行政手続きのオンライン化もこれに該当します 会話のデジタル化ツールとして、世田谷区はteamsを導入しました 紙や電話を

      • 地域活動デビュー!しよっ

        わが子が生まれた20数年前、“公園デビュー”という言葉がありました 初めて子供と一緒に近所の公園に行って知り合いを作るという儀式 親からしてみると、結構、勇気が必要だったのではないでしょうか 昨今は、公園ではなく児童館*に行く“児童館デビュー“に変わってきたそうです さて、今回は、幼児ではなく大人のデビューの話 〇車座集会 話は少し変わり、先週末で、怒涛の車座集会*期間が終了しました *世田谷区の28か所のまちづくりセンターにて、区民の方々と区長が対話するもの 4年ぶり

        • 地域社会には中間支援が必要!?

          「(障害者支援施設の)利用者さんの書いた絵を世に出してくれる会社は世田谷区にありますか?」 障害者支援事業所の代表から質問されたのが今年の7月のことでした その翌日、別の方より「NPOの広報支援をしたい」と相談を受け、 その十日後に、障害者支援事業所のネットワーキングをしている、これまた別の方から「障害者支援事業所を支援する活動を広げたい」と相談されました その時、ブルっと体が震える、ちょっと不思議な感覚が走り、二つの過去の記憶が鮮明によみがえり、脳内で「中間支援」という

          祝!NHKBS1にでた

          NHKデビューだと思ってたら、そういえば昨年の就任時にニュースにでてたことを思い出しました 〇NHK BS1 今回は、民間企業から基礎自治体の副区長へ、という松村の経歴を取り上げていただきました 「シニア社員がイキイキと働く現場とは ~コント✕ドキュメンタリー シニア戦力化大作戦」 という特別番組です 番組の趣旨は、高齢化社会で、シニアがイキイキと働く事例を個人、会社の両面から掘り下げる、という内容なのですが“コント”とあるのが気になります なんかバカにされるようなら嫌だ

          違いを意識するところから始めませんか

          前回、自治体とつながる方法が限られていることを書きましたが、あまり読数が伸びませんでした なんでだろう? 遂に飽きられたか(泣)! めげずに、自治体に興味関心持ってもらうよう動いていきます なぜなら、自治体は、安全安心で幸せな社会を創る生活サービス業なので、顧客(住民)が関心をもって、どんどんフィードバックと関ってくれると、よりよい社会になっていくから 自治体(世田谷区)とサイボウズの違い 珍しい経歴のせいか、ありがたいことに、講義やメディア取材の依頼をいただくことがあ

          違いを意識するところから始めませんか

          定年後の地域デビューは難しい?

          たまに「定年退職したら地域活動してみよう」って聞きます 「定年後に地域で働こうと思ったが、シルバー人材センターに登録するしかなかった」というのも聞いたことがあります 私は偶然にも、地域イベントに参加でき、地域のつながりが広がりましたが、(地域活動デビューしたらティールだった) いちから、地域とつながる、自治体とつながるのは難しいのでしょうか 1,“つながる”って? 一方通行の情報伝達ではなく、双方向のコミュニケーションが気軽にできる状態と、捉えてます 例えば、隣近所の人で

          定年後の地域デビューは難しい?

          地方自治体はサービス業!?

          実は、この4月からDX推進担当部に加え、地域行政部も担当させていただくことになりました 他の副区長さんお二人に超ご負担をおかけしているので、少しだけ気が楽に(世田谷区には教育委員会を除き約30の部がある) 〇地域行政推進条例 爆誕! この地域行政部ですが、23区含めあまり耳にしない部名ではないでしょうか 世田谷区では、1991年(なんと松村が社会人になった年)に地域行政制度を導入し、本庁、支所、まちづくりセンター(以下、まちセン)の3層の行政機能で、安全・安心で暮らしやす

          地方自治体はサービス業!?

          DXは魔法の杖?

          DXに対する世間の期待 「DXは、不可能を可能にするんでしょ」 「DXは、なんでもできるんでしょ」 「AIが何でも決めてくれるんでしょ」 “るんでしょ“3兄弟とでも呼びましょうか。なんか可愛い 最近読めてませんが、星新一さんはじめSF小説が大好きです。 「夏への扉」は捨てられずにいまだに本棚にあります どうも、多くの方が、SFの世界とDXを結び付けて、すごく期待されているように感じます 確かに、空飛ぶ自動車など、SFの世界が現実になりつつありますが、DXはSF世界の実現

          世田谷区流のDXを探す旅

          世田谷区流のDXって何なんだろう? と考える日々が続いてます 以下、考えをつらつらと書きつつ、ご意見をゆるく期待します 今あるもの 2021年3月発表の「世田谷区DX推進方針Ver.1」があり、2022年4月に既存のIT部門にDX推進担当が加わる形でDX推進担当部(40数名)が生まれました ちなみに「担当部」というのは一時的な組織を意味するらしく、お役所文化なんだと思います DX推進方針の3つのテーマとして「行政サービス」「参加と協働」「区役所」があり、そのうち「参加と協

          世田谷区流のDXを探す旅

          まちづくりとかけてDIYと解く

          まちづくりとの遭遇 「まちづくりって、言われてもよくわからないし、自分に関係ない」 こう思われている方も多いのではないのでしょうか 私もそうでした 平日は会社に行って、帰って家で寝る、休日はネットや映画にスポーツと。 住むところも自分で選んだし、近所にはスーパーとどこに行ってもあるお店があればOK お店は、そのうち大規模店のみになるんだろうな、と思ってました また、自治体は、道や公園、学校といったハード面を整備してくれて、あとは加盟率が5割を切った町内会が、昔ながらの仕

          まちづくりとかけてDIYと解く

          区役所2.0?

          DX(デジタルトランスフォーメーション)が大流行の昨今ですが、 DXに明確な定義はなく、そのうち、使われなくなるかもしれません。 Web2.0、ユビキタス、ビジネスモデル、マルチメディア、ビッグデータなども流行りましたが、これらと同じ道をたどるかも DXが使われなくなったら「DX担当の副区長」ってどうなっちゃうのでしょう。恐ろしい。。。(笑) 関係者には「世田谷区のDX」を以下のように説明しています 「区役所のミッション*の効率達成のため、環境変化、技術進化に応じて、業務

          福祉からDXを考える

          学びを求めて外へ飛び出しました 〇日本理化学工業 知的障害者の一般雇用のパイオニア 多摩川の対岸にあることを知り、居てもたってもいられず、大山社長を訪問してきました チョークのシェア7割強で、ガラスやアクリル板に書いて消せる新製品「キットパス」は面白そう   昭和35年に、世田谷区の養護学校の先生から強くお願いされ、知的障害者二人を受け入れたのが始まりで、今では社員93名中65名が知的の障害当事者(うち4割が重度)なんだそうです また離職者も、定年等で年一人とか二人しか辞

          福祉からDXを考える

          官と民のギャップを埋める

          「松村さんはなぜ公務員に転職したのですか?」 よく訊かれます 〇公務員に転職した理由 振り返ってみると、それは2011年の東日本大震災 当時、サイボウズの震災復興支援窓口をしており、何度か東北に足を運びました そこで、多くの住民から、(自分たちはこんなに苦しんでいるのに) 「役所は何もしてくれない」「役所の考えがわからない」という不信感渦巻く言葉を多く聞きました 平時は、役所を意識せず生活されてたんだと思います その時、平時から役所と住民との対話・相互理解が必要だ、と実感

          官と民のギャップを埋める

          自治体DXの肝は固定観念の見直しか

          1,DXは魔法?DX(デジタルトランスフォーメーション)という言葉が、広く社会で使われ るようになりました 区役所でも、いろんな文書にDXの文字が踊ります 中には、誰かが 「DX!」と呪文を唱えると、魔法のように便利な何かが目の前に現れる、と思ってらっしゃる方もいるかもしれません 松村はDX(デジタル変革)を「デジタル技術を使って人々の生活を豊か(幸せ)にすること」と捉え、世田谷区役所内ではDXを以下のように説明しています 「区役所のミッション*の効率達成のため、環境変

          自治体DXの肝は固定観念の見直しか

          情報共有を阻むものたち

          機能別組織と事業部別組織前回は役所のピラミッド構造を説明しましたが、縦割り組織(機能別組織)は、専門性を育てるには適しており、横の情報共有と連携がスムーズにできていれば、効率的な組織になります なお、機能別組織とは別に事業部別組織(顧客属性や製品毎にサービス提供する組織)があり、こちらは各事業部にどれだけ権限移譲できるかがポイントになります では、縦割り組織の区役所で横の情報共有はどうしているのでしょう 「会議」です 月1回程度、区長・副区長・主だった部長が集まります

          情報共有を阻むものたち