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「つながる」と「横への成長」

抱樸の奥田さんがいう「横への成長」は、つながりをつくることから始まるのでは。
今月、発生した「つながる」関連の4件から、なんとなく、「つながる」の要素が見えてきました

1,行政デジタル改革共創会議(デッカイギ)登壇

全国の自治体関係者400人(含、デジタル庁)が集う、熱気あふれる2日間の会議でした

自治体の組織は、安定的な運営維持のため、強固なピラミッド構造になっており、職員一人ひとりに至るまで個別の仕事がしっかり割り振られています

一方で、どの自治体も共通に、DXに加え、大きな二つの流れに対応することに四苦八苦しております(もうお腹一杯状態)
一つは、自治体情報システムの共通化・標準化で、もう一つは、マイナンバー制度対応です
これらの難問に対しては、縦割り故、各自治体の担当者が孤立するケースが多いと思いますが、今回のデッカイギでは、似た問題を抱えた担当者同士が、一同にあつまり、情報交換できるのは、非常にありがたかったし、なぜか、勇気づけられました

前提:自治体の標準化やマイナンバー制度対応、DXの現場に身を置いている
つながる人:イベント参加者(中央官庁、自治体、IT企業、コンサルタント他)
主催:武蔵大学庄司先生を委員長としたデッカイギ実行委員会(委員のほとんどは自治体職員)
つながる瞬間:懇親会やランチ(出身地方ごとのテーブル)でお話した時

しかし、このイベントのネーミングセンス(デッカイギ)には脱帽ですし、最初から最後まで、つながりをつくる仕掛けの数々は、未経験のレベルの高さでした

2,世田谷ボランティアビンゴツアーズ(世田谷ボラビン)キックオフイベント主催

前回のnote「明日は仕事納めだけど新プロジェクト始動」でご紹介した世田谷区民(含、在勤・在学者)と地域活動団体とをつなぐ期間イベント“世田谷ボラビン“のキックオフイベントを開催しました

昨年、区長と一緒に区民との意見交換会に30回参加したのですが、会社員や学生さんなどから「地域活動に参加したいけど、どうアプローチしたらよいかわからない」という声をいくつかいただきました
世田谷ボラビンは、その地域活動デビューのきっかけになります!
世田谷ボラビンの主目的は、ボランティアニーズをマッチングして満たすことではなく、つながりを創ること。だからボランティアは原則1時間ですし、つながり続けるために、受入団体とボランティア参加者が一緒に入ったFBグループもつくりました

前提:つながりを創ることに興味を持っている
つながる人:キックオフイベント参加者(受入団体、ボランティア希望者、事務局)
主催:世田谷ボランティアビンゴツアーズ実行委員会(松村も個人活動としてメンバー入り)
つながる瞬間:ボランティアについてのグループワークでお話した時

3,江戸川区児童相談所の生成AI電話応対支援システムの見学

どんなことやっているか、リンクの動画を見ていただくのが一番ですが、私が感動したのは、職員同士がこのシステムを通じてつながったことです。役所の電話対応業務は孤独な仕事ですが、そこを見事に解決しています

デッカイギのところでも書きましたが、チームで仕事することが、今後の自治体の命運を握っていると思っており、このシステムにより、それが実現できたのは素晴らしいことだと思います。
実際に、担当者に伺うと、電話を受ける職員のストレスは相当削減されたそうです。

前提:児童虐待をなんとかしたいと思っている
つながる人:江戸川区児童相談所の職員
主催:江戸川区児童相談所長
つながる瞬間:同僚の電話の内容を見ていて気にかけているとき

4,秋田県主催自治体DXを探るミニフォーラム in AKITA 登壇

世田谷区のDXについてお話しましたが、秋田県大仙市さん、埼玉県狭山市さんも講演され、その後、パネルディスカッションさせていただきました
時間の制限もあることから、講演では、素晴らしい事例だ、ということは伝わるのですが、その裏にある大変だったことなど、訊けなかったのですが、その後、懇親会で、いろいろ伺いました。
講演は相手に興味をもつきっかけに過ぎず、その後の懇親会が情報交換する場として大事だと思います

秋田県が、県下の自治体がつながる場を創ったのは、素晴らしい!

前提:自治体DXに関係している
つながる人:フォーラム参加者(自治体職員、DXベンダー)
主催:秋田県
つながる瞬間:懇親会にて興味をもって相手の話を聞いた時

まとめ

これら4つの事例をみると、以下のような条件があるとつながりが多く発生しそうです
・強い想いを持った人(チーム)が企画すること
・同じ興味・問題を抱えている人を集めること
・相手に興味を持って話し合える場をもつこと

講演などを聴いたり、名刺交換程度だけではつながったことにならないし、(行政にありがちな)知りたいことを知るだけだと、せっかくのつながりの場が活かせずもったいないなあと思います。

「つながり」が「横への成長」につながり、それが広がることで「チームワークあふれる世田谷」につながると信じ、世田谷区内でも多くのつながりが生まれるよう仕掛けていきます
まずは、「世田谷ボラビン」がんばろっ!

~おまけ~

2月7日にせたがや生涯現役ネットワークさんの主催イベント「シニアzoomサロンオフ会」で講演します。お題は「世田谷区をDXで楽しくする挑戦」。
こんな思いっきりハードル上げちゃってどうしよう、と涙目の今日この頃です

トップの写真は、秋田県角館の雪景色です

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