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福島の女性のキャリアのために~八嶋真央さんの挑戦①

今回私がインタビューさせていただいたのは、八嶋やしま真央まおさん。
八嶋さんは、これからキャリアコンサルタントとして活躍が期待されている女性です。
実は私と八嶋さんは同学年で、地元も非常に近いため、学生時代の環境も良く似ている間柄でもあります。
そのような二人が、福島の女性の未来も含めて、ざっくばらんに話し合いました。

【八嶋真央さん】
福島県郡山市出身。地元の高校を卒業後、短大へ進学。二人の子供を持つ母親であり、医療、金融業などで活躍した際の知見を踏まえ、第16回キャリアコンサルタント試験に合格。現在「東北の未来株式会社」の福島アンバサダーとして、女性を始め幅広い年代へのキャリアに関する様々な支援活動を目指している。
(以下敬称略)
【キャリアコンサルタントとは?】
「キャリアコンサルタント」とは、その人にとって望ましいキャリア形成のためのサポートやアドバイスをする専門家を指す。企業、ハローワーク等、教育機関、若者自立支援機関など幅広い分野で活躍している。
2016年より国家資格として認定されており、今までのキャリアや経験を活用して挑戦する人も多い。
他の士業と比較した場合、厚生労働大臣が認定する講習を受講してキャリコンを目指す人が圧倒的に多いのも特徴である。

年3回の試験があり、合格後は弁護士や司法書士と同様に、キャリコンとして活動する際には名簿登録義務がある。
法令上、無資格者は「キャリアコンサルタント」を名乗れない。
キャリアコンサルタントの受験資格は、以下の通り。

・厚生労働大臣が認定する講習の課程を修了した者(講習カリキュラムは別表に記載)
・労働者の職業の選択、職業生活設計又は職業能力開発及び向上のいずれかに関する相談に関し3年以上の経験を有する者
・技能検定キャリアコンサルティング職種の学科試験又は実技試験に合格した者
・上記の項目と同等以上の能力を有する者

試験は学科試験と実技試験があり、各種学校では実技試験に備えて、ロールプレイングも盛んに行われる。

厚生労働省関係サイト

参照法令

八嶋さんのキャリアコンサルタントとしての資格証と、研修教育機関の修了証書。

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キャリアコンサルタントを目指そうと思ったきっかけ

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---まず、キャリコンを目指そうと思った具体的なエピソードはあったんですか?

八嶋
前の職場を退職する時に、転職活動をしていて、キャリアコンサルタントという資格があることを知ったんですね。その時は、「こんな資格があるんだ」という感じだったんです。実際転職をしてコロナ禍に見舞われ、子供の行事などもなくなって、土日もどこへも行けない状態が続いた時に、「この時間、逆にもったいないな」と思ったんですよ。

「何か資格を取りたいな、後々の事を考えて」と考えた時に、「あ、キャリアコンサルタントがあるじゃない」と思い出して色々調べたんです。その時に、今なら専門スクールに行ける、逆にコロナ禍を利用しようと思ったんですね。
それでキャリアコンサルタントの資格を取りました。

---このご時世を逆手に取って、空いた時間を有効活用して、将来のキャリアアップにもつなげようと考えられたのですね?

八嶋
そうですね。

---資格というと、さまざま資格がありますよね。その中でも「キャリコン」という資格に興味を持ったきっかけはあったんですか?

八嶋
やはり前の職場でいろいろな出来事があって、本当に辛かったんですよ。特に影響が大きかったのは、次の3つのことです。

・今後のキャリアについての考察
・管理職として部下の相談に乗ること
・同級生からの転職相談

どれも、非常に多くの機会がありました。
それで、「こういうのを職業にできたらいいな」という思いと、私のように「こんな辛い思いをしながらも、その職場にいて良いのか、悪いのか」と先のことを迷っている人を助けたいな、という思いからキャリコンに興味を持ったんです。

---キャリコンの資格自体が新しいので、まだこの辺りでは物珍しいというのもありますよね。

八嶋
そうなんですよね。近くにいないんです、ロールモデルの人が(苦笑)。

---では、これから正しくこの地区で活躍する、まさに活躍するパイオニア的な存在ですね。

八嶋
うーん。そうなるといいな、と思っています(笑)。

キャリコンとしての働き方

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---ところでキャリコンの就職先というと、ハローワークというのが、恐らく一般的だと思うんです。そういうのとはまた別の形を目指す、という計画なんですね?

八嶋
一応、最初はハローワークで働きたいなという気持ちがあったんです。ですが、ハローワークってどうしても非正規雇用扱いなんですね。
あとは、キャリコンとしての実績がない。実績がないからすぐに相談業務に入れないというお話をお伺いして、それだったらまずはスキルやキャリアを磨いてから、と考えたんです。

例えば、人材派遣会社を定年退職した知り合いは、60歳を過ぎてからハローワークでキャリコンとして働いているんです。その方のように働くには、今なら別なことで、キャリアアップできるんじゃないかと思いまして。

---では、それでこれから活躍する場として、「東北の未来株式会社」様にコンタクトを取ったという形なんでしょうか?

八嶋
そうですね。私のやりたいことの一つが女性支援だったからです。
それともう一つ。これから若者の転職支援をする会社に転職予定なんですね。そこでは常勤で活動し、尚且、こちら(東北の未来株式会社)は、自分のペースで活動していくという形です。

---では、二足の草鞋と言いますか、それぞれの別の顔を持ちながら活躍されていく、というスタイルなんですね。

八嶋
そうですね。転職支援と女性支援、会社は違いますが、キャリコンとしてのスキルが磨けると思っています。

東北の未来株式会社との出会い

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---ところで、所属していらっしゃる東北の未来株式会社様を知ったきっかけは、どのような経緯だったのでしょうか?

八嶋
福島県の委託事業で、主に企業向けのセミナーに携わっているキャリアコンサルタントの大先輩がいらっしゃるんです。
私がキャリコンに合格した後に、「福島県の委託事業で何か活躍していらっしゃる方を知りたい」と考えて調べた際に、その大先輩が目に留まりました。それから自分でその方にコンタクトを取ったんですよ。

で、お会いした時に「八嶋さんが女性活躍支援をしたいのだったら、自分が一緒に仕事した人で、こういう人がいるよ」ということで、その場でパソコンからホームページを開いてくれて、紹介していただいた形ですね。「これいいんじゃない?」と話が盛り上がりました。

---なるほど。東北の未来株式会社の代表の方である平真ひらま由紀子 ゆきこさんも、ご自身で色々と活躍していらっしゃる方ですよね?子育てをしながら2007年に起業されてWLBコンサルタントの資格を取得されたりですとか。
ご自身でもキャリコン的な活躍をされている方なんですね。

【平真由紀子氏】
東北の未来株式会社代表。子育てをしながら、2007年に同社を起業。数年前に親の介護に直面し、介護・育児・仕事を並立させる難しさを知り、WLBコンサルタントの資格を取得。
現在は業種を問わず、働きやすい職場づくりや働き方改革、女性の活躍などをテーマとした、講演やセミナーなどを手掛けている。
WLBコンサルタント
株式会社ワーク・ライフバランスが手掛ける認定資格。
資格を取得すると企業・自治体などに対して働き方改革のコンサルタントや講演事業などを手掛けるスペシャリストとして認定される。

八嶋
そうです、そうです。

---福島県でそのように女性が前面に立って活躍できる場って、ちょっと少ないですよね。そのような事情を抱えていて、周りの理解を得づらいというのも、現実問題として感じることはありませんか?

八嶋
そうなんですよね。社長はもう宮城で結構活動を広げていて、名取市から委託され、5年前から女性再就職支援などのイベントなどをやっているのですが。
やはり、私も福島でいちからとなると、一歩踏み出す勇気がいりますね。

---これから地元でのいろいろなつながりを、開拓していかなければならないところではありますよね。

【八嶋真央さんの連絡先】
Email:fukushima@mamystyle.me


福島の女性のキャリアのために~八嶋真央さんの挑戦②に続く


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