今村光一郎

1996年、滋賀県生まれ。岐阜高校を卒業。2016年に京都大学教育学部、2020年に同…

今村光一郎

1996年、滋賀県生まれ。岐阜高校を卒業。2016年に京都大学教育学部、2020年に同大教育学研究科に進学。修士論文題目は「学習の場としての社会運動」。研究関心は、男性問題・中年問題。2022年からはマーケティングの企業、翌年からは教育関連企業で勤務する。

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20歳の大学生が京都でカーリング日本選手権を目指した結果と将来

カーリングを始めたい・楽しみたいなら 今日は2022年2月4日、第24回オリンピック冬季競技大会、つまりは2022年北京五輪の開会式が行われる日。冬季五輪の人気競技のひとつであるカーリングを身近に感じてもらいたいという思いで、6年間カーリングを楽しんできた大学生カーラーの私はnoteの画面を開きました。  あなたは、カーリングを始めたい、楽しみたいと思われますか?それとも、見るだけで十分ですか?もしかすると、カーラーとしての私の経験に興味をお持ちでしょうか?まずは私からカーリ

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    • 『Before Sunrise』の魔法をかけました、初恋の相手に。

      Before Sunrise(邦題:恋人までの距離)とは1995年上映。監督はリチャード・リンクレイター。脚本はリチャード・リンクレイターとキム・クリザン。主演はイーサン・ホークとジュリー・デルピー。 あらすじは、Filmarksから引用。 魔法のセリフパチパチと破裂音がしそうなほどに燃えさかる想いで胸が痛い。だけど、そよ風のような気軽さで、スマートに想いを伝えたい。そのほうが、きっと彼女はわかってくれる。 21歳のぼくには、こう思えて仕方のない相手がいた。あの夜、ぼくは

      • 信念を強化する言動が"威勢よさそう"に見えます

        本文の目的年末年始に食事会およびSNSから感じた自分のイライラを整理する 書いているうちに、違う背景の問題を同じ印象論で切っていることに思い当たるはず。その時点で私に反省・再思考を促す 私自身が「自信をつけたい」場合に、どのような行動をとれそうか想像する 結論(暫定)現在の結論。ことわざぐらい短くしますと、「人は思考を現実化する」でしょうか。 文章で表しますと、、、欲望に強く裏付けられた信念がある人ほど、信念を強化するパフォーマンスを他者に示し、強いメッセージで信念を現

        • 居酒屋さんの社交が好きな人が焼き鳥屋さんを出入禁止になった|経験談

          この経験談で分かること「社交の場が好きで、お店を楽しめる客であっても、お店の側から突然拒否されることがある」、ということを伝えたい。 概要だけ先に述べると、ある男は、今年5月から6月中旬の間に4回通った焼き鳥屋さんの女主人から、「店に馴染まない注文スタイル」を理由に、出入禁止処分になった。 この記事では、男が出入禁止になるまでの経緯と、教訓をまとめたい。 ある焼き鳥屋を貶めたり、特定につなげたりする意図はないため、地域名や店名は伏せるものとする。 事件前の状況:焼き鳥屋に通

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          バーでコミュニケーションを楽しむための5つのコツ|20代男性の経験談より

          5/24時点で未完成です。数日以内に書きます🙇‍♂️ このコンテンツの想定読者は、20代で、バーに行ったことがない/行ったことはあるが馴染んでいない人で、かつ、バーテンダーや常連客とコミュニケーションをとりたいと考えている人たちです。とりわけ、1人でバーに通ってみたい、居酒屋やパブよりはむしろ、ショットバーで知らない人と人脈をつくりたい、みたいな方におすすめしたいです。 ▼このコンテンツを読んで分かること コミュニケーション目的でのバーの選び方 バーで人と話すための第一

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          『差別はたいてい悪意のない人がする』キム・ジヘ 抜粋メモ

          2021年に日本語訳された時点で、すでに韓国で16万部突破のベストセラーの書籍。 読んだ内容をまとめないうちに、区の図書館の図書返却期限が来てしまった。抜粋して残しておく。 ▷書評 朝日新聞掲載書評:トミヤマユキコ「差別はたいてい悪意のない人がする」書評 思考の死角で足をどけるために 東京新聞掲載書評:中脇初枝「差別はたいてい悪意のない人がする 見えない排除に気づくための10章 キム・ジヘ著」 トークニズム tokenism とは、歴史的に排除された集団の構成員のうち、少

          『差別はたいてい悪意のない人がする』キム・ジヘ 抜粋メモ

          オープンダイアローグ(開かれた対話)は男性相談にも有効な手法か?|体験談より

          オープンダイアローグとはオープンダイアローグとは、フィンランド発祥の統合失調症に対する医療の手法の一つです。フィンランドの病院の実践例を2013年に知った齋藤環氏が日本での普及に努めています。 ※今回の後半のコンテンツは「専門家による医療の手法を実践した体験談」とは異なります。以下の教科書的な紹介の仕方は、今回私の体験談の背景にある、一般的な語彙「オープンダイアローグ」の意味を把握いただくことを目的として書いています。 オープンダイアローグは、ときに「急性機精神病における開

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          2023年1月時点で私が気になること

          記事を書く目的。要らない前口上。 私が記事を書く目的は、興味関心が漠然としており持続しない私の今の関心を、読まれうる形で整えることだ。というのも、自分でも関心事の整理がついていないなかで友人・知人とプライベートな話をするとき、「何か書き留めておけば伝えられるだろうに・・・」と後悔するケースがある。私が魅力的なトークに自信が持てない以上、一旦文字に起こしておいて、その文面を整理・反芻する形でプライベートな話をする作戦に出たわけだ。  では、なぜ1/9の夜に書くのか。確かに常識的

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          朝鮮大学校グラウンドでラグビー部の試合を観戦|民族教育とスポーツ

          朝鮮大学校でのラグビーイベント概要 2022年8月27日の私の経験と、考えたことを書こう。 朝鮮大学校のラグビー部関係者と会食する機会がきっかけ  私の大学時代の恩人(・先輩)のお誘いで、5月の会食に招かれた。「在日韓国・朝鮮人」と呼ばれる属性の方が半数を占める会だった。ラグビー関係者の方々は、8月に在日韓国・朝鮮人を中心としたラグビーコミュニティで行うイベントをクラウドファンディングで実施することを話してくださった。  ラグビーアカデミー(小学生中心の民営ラグビーチーム

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          桐野夏生『I'm sorry, mama.』最高のグロテスク小説

          第一印象「ごめんね、お母さん」というセリフのようなタイトルに目を惹かれた。 桐野夏生が、1999年の『柔らかな頬』で直木賞を受賞した著名な小説家だということも知っていた。私が本作に抱いた第一印象は、「若い女性が主人公の、シリアスな小説だろう」という程度。だが、凄惨でリアリティに満ちた描写に、鳥肌が立つのを感じながら、1日で読み終えてしまった。 感想「『マンマ・ミーア』の地獄バージョンかよ…」妙な見出しをつけてしまったが、一言で感想を述べるならこのようになる。 第一章、40代

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          マンスプレイニングのなぜ|女性に説明・説教したがる男性が育つ文化

          目的:男子が「マンスプ系男性」に育つ理由を考察する 本稿の目的は、1996年に生まれた男性である筆者の眼から、マンスプレイニングを行う「イヤな」男性が生み出されてしまう理由を考え、持論に説得力をもたせるものである。  発想の根幹にあるのは、「イヤな中高年男性は、年齢とともに急激にイヤな人間になるわけではない。むしろ、そうなってしまう原因は彼らの少年時代から続く経験のなかにあり、少年たちの経験を形づくる文化に目を向けて未来を変えていく必要がある」という私の主張である。  教育

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          鹿野政直 沖縄と女性史(読書録)①

           鹿野政直氏とは 鹿野政直(かの・まさなお)氏は1931年生まれの歴史学者である。専門は日本近代史、思想史。早稲田大学名誉教授。後述するように、「民衆史」というジャンルで偉人として評価されない近現代の民間人たちの歴史を研究されている。以下の著作を主に扱いながら、大学院では演習の授業を行い、レポートを執筆した。単位取得にはおよそ関係がないものがドラフトであり、大幅に加筆修正した上で私の思考の記録としたい。鹿野氏から学ぶことはあまりに多いため、私にとって私淑の師である。 『兵士

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          モラトリアム変容、バックパック旅行者が語る「成長」

           「私はなぜ、いつまで、どうやって、成長すればよいのか?」と思い悩むと、「まずは行動だ」とばかりに自己啓発、旅、断捨離、趣味に飛びつく。「VUCAの時代だ」なんてスローガンを鼻で笑いながらも、エゴイズムと焦燥感と若さへの執着心が綯い交ぜになったオトナたちは、「成長」の呪詛から逃れることは難しいようだ。有用な行動を起こして自己を彫琢しながら思い通りに「成長」させていくことが、変化する社会に適応するエネルギッシュな術であるのは間違いなさそうだが、そんな風に人間の成長願望を引きつけ

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          名前を特定していない感情の話

           引用できるフレーズを探知するために、視線が文字列を這う。  修士課程2年目の6月。今の私が文章を読むとき、「読む」行為の本質はこの一文に集約される。理路整然と書かれているような文章を前に、研究の前提を補強したり、自説に示唆を与えるようなフレーズを抜き書きして貯蓄する。なぜなら、「眼光紙背に徹する」ような読み方ができないから。修士論文の執筆、あるいは近日に控えた授業、市民講座の司会。これらのアウトプットの機会に備えて、引用する価値がありそうな文に印をつけ、メモする。だから、

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          私が「おじさん」を再考する理由

           本稿では、私が現代日本の中年男性を研究対象とする先にみている問題、「おじさん」をめぐる評論文の抜粋と検討、現時点で考えるポジティブな展望について整理する。まず200字ほど、近況を整理しておく。  大学院での生活が2年目に入った。昨年のインプットの密度に比べると、実感として倍程度の質量の文字の上を眼が走っている。私が好む「共同性のある学び」が実践できる頻度が増し、言語・思考を介して他者とやりとりできている感がある。  以下が、3月下旬以来触れてきた言語・思考の例挙であり、

          私が「おじさん」を再考する理由

          「社会が子どもを育てる」とはいかに

           言語を可視化しながら思考し真理に迫ることを怠っている。思考と文筆への適性を疑うあまり、研究者やエッセイストの主張・知見の眼目を一文抜粋して書き溜める日々。あるいはゲームに興じ、「俺は何をやってるんだ」と鈍い自己否定に浸りながら、頭が冴えるのを待っている。表現しなければ、知識を増やさなければ。  今日は妄想に近い思想を言語化する。ラディカルな思想など持っていない。まして保持できない。他人の思考を揺さぶるのを恐れる筆者だが、現状の問題と理想状態を思い浮かべながら、「社会が子ど

          「社会が子どもを育てる」とはいかに