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【コラム】外国人と一緒に働いて知った教訓⑴

国際線をフライトしていた十数年のCA時代、その多くの便で外国籍CAと共に仕事をしていました✈️

世界6拠点に所属する外国籍CAは、出身国も多様で、韓国・中国・香港・台湾・タイ・ヨーロッパ諸国とまさに「ダイバーシティ」な空間です🌏

それぞれの国によって、これは日本も含めてですが、習慣や文化、働き方や価値観が異なるので、何百回フライトを共にしても、毎回様々な課題が浮かんできます。

"Life for work"と称される日本人は、頼まれていなくても、積極的に仕事を探し、休憩時間も早めに切り上げる人ばかり。
上下関係を都合よく「礼儀」と捉える場面も多く、先輩より先に食事や休憩を取ることを躊躇したり・・・

いつまでも慣れなかったのが、お客様へのサービスが終わった後のCAの食事タイム。
多くの場合、機内食は2(~3)チョイスあって、その好きな方をCAも選んで食べるのですが、その時の探り探り感がもうねぇ・・・ある意味しびれる時間なんです😄笑

先輩 「私、後で食べるから、髙橋ちゃん好きな方を選んで食べていいよ☺️」
私  「ありがとうございます!!え?〇〇さん、今日ってどんな気分ですか?和?洋?」
先輩 「え?本当にどっちでもいいよ〜」
私  「そうなんですね〜!わかりました〜!お先にいただきます♡」

〜数分後〜
先輩 「あぁ、もうチョイスないんだ〜」

(私の心の中)オーマイガーーーーーーーー😱

これが、専門的表現で言う「ハイコンテクスト」な会話の代表的な例です。笑
つまり、「空気を読む」コミュニケーションを意味して、日本語は世界的に見ても「ハイコンテクスト」な言語だと言われます。

この時の最適解は、「どっちでもいい=どっちでも選べたらいい」と言う感じですね👩‍🏫

少し冗談っぽく書きましたが、この一つの例を挙げても、世界各国のCA達は、それぞれの価値観によって、同じ状態でも全く異なる行動をとります。

例えば、私が責任者として外国籍CAに「食事に入っていいよ〜」と言うとします。
そうすると・・・

・中国人CA⇨何の迷いもなく食事休憩へ。

・韓国人CA⇨先輩からを徹底。「たかはしさん、どうぞどうぞ!」と言ってくる。それでも後輩から食べるとしたら、多く残っているものを食べる。
(日本人の行動にとても似ている)

・タイ人CA⇨嬉しそうに「ありがとうございま〜す」と言って食事を始める。

・欧米系CA⇨「食事入っていいよ〜」と言われる前に、自分の仕事が終わっていたら食事を始める。途中の仕事があっても、食事の後に対応しようとする。

⚠️もちろん、これが全てではないので、一括りには決して出来ないことだけは強調させて頂きます!!

会話を「言葉そのもの」で解釈する、欧米を中心とした外国人のコミュニケーション特性(=「ローコンテクスト」)。
まさに私が最初に受けた教訓は、こんな些細なコミュニケーションからの学びでした!

十数年の経験で、外国人CAと
「共に働く」「マネジメントする」「指導する」の3つから得た学びを、
これから少しずつコラム形式にして発信したいと考えています。

冒頭の機内食でのやり取り。
私が「先輩」になった時、とにかくあの「探り探り感」が嫌だったので、
「意識高い系」を気取ってこんな対応をしてました・・・。
「私、家から持ってきてる雑穀のおにぎりとサラダがあるから、それ食べるわ〜✨✨」

何が正解なのか、本当わからんっ!!!笑

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