Kumiko Takahashi

KesT代表の髙橋久美子です。 12年間のCA生活を経て、「外国人と共に働く」「インバ…

Kumiko Takahashi

KesT代表の髙橋久美子です。 12年間のCA生活を経て、「外国人と共に働く」「インバウンドホスピタリティ」「若手人材育成」を専門に、研修やセミナーを行っています✨ KesT HP☞ https://k-es-t.com/ *仙台白百合女子大学講師(観光ホスピタリティ)

最近の記事

【コラム】外国人が感じる日本にないもの

先日、宮城県内を走る仙石線という電車に乗りました。 この電車は、仙台と塩釜・松島・石巻などを結ぶもので、その路線特徴から観光客も多く利用します。 これらは宮城県を代表する観光地ですが、その中には石巻にある「石ノ森章太郎萬画館」に訪れる外国人観光客も多く、昭和を代表するアニメ文化に触れるため、仙台駅から1時間以上をかけて移動する方も多くいらっしゃるそうです。 1日に数台しか来ない「石ノ森章太郎特別塗装車両」がホームに入ってきた時には、大勢の乗客が携帯や一眼レフのカメラを車両

    • 【コラム】「好き」を素直に伝える時代

      仲のいい前職時代の後輩。 彼女はいつも「推し活が本業です」と笑いながら、ガツガツ仕事をしています。 日本の男性アイドルグループを複数推している彼女は、数多くのFC(ファンクラブ)に入り、コンサートに参戦するために全国遠征に励んでいます。 確かに「本業」…あながち間違っていない。 先日、近所のセブンイレブンに行った際に気づいた、推し活応援アイテムと変化した「コピー機」。 これって今や常識ですか?笑 ここ十数年、アイドルなどの「推し」がいない私。 コンビニコーヒーの出来上

      • 【コラム】外国人と一緒に働く〜研修編〜

        地方でも最近増えてきた「外国人労働者」。 その労働形態は様々ですが、製造業・宿泊観光業・介護業・IT業界で活躍する外国人が多くいらっしゃいます。 先日、とあるニュース記事で、「円安でも日本で働くことを選ぶ」旨が書かれていました。 外国人の立場で考えた時、昨今の円安状態が続く日本で働く「給与面」でのメリットは少なく、同じアジアでもシンガポールや中国、韓国に人材が流れている状況です。 「お金を稼ぐ」という意味では、至極当然の判断であることは間違いありません。 しかし、そのニ

        • 【コラム】台湾から見る日本

          世界でも「親日」として有名な国、台湾。 昔から日本の音楽や映画、アニメに触れることが出来た背景から、「ディープな日本」に馴染みが深く、訪日旅行でも、いわゆる「ゴールデンルート」と称される東京と関西を結ぶエリア以外の地方にも足を運ぶことでも有名です。 訪日台湾人旅行客のリピート率は驚異的で、2019年値では全台湾人旅行客の85%以上が「リピーター」とされています。 本当にありがたい「ご贔屓様」なのです。 先日、久しぶりに行った映画館で観た「青春18×2 君へと続く道」 台

        【コラム】外国人が感じる日本にないもの

          【コラム】クレーム対応こそ満足度の鍵

          CA時代に嫌というほど身にしみた教え。 それは、「お客様満足度の鍵を握るのは、イレギュラー対応にあり!」 ということです。 その為、徹底した「イレギュラー対応スキル」を学び、実務の中でそのスキルを応用させることが求められました。 機内という特殊かつ密室的な空間では、対応できることも限られますが、 それでも少しでもお客様のご要望に沿えるような対応を考え、「best」が叶わなくても、「better」な対応を探ることを心掛けていました。 通常、どれだけ親切で良いサービスを提供

          【コラム】クレーム対応こそ満足度の鍵

          【コラム】イベントの開催力と受け入れ力

          2024年5月30日〜6月2日 仙台市内が黄色で埋め尽くされました🟨 世界的イベント「ポケモンGO フェスト」が仙台で開催され、メイン会場となった「七北田公園」は、地元では見たことのないような数の人々で溢れかえっていました。 また、仙台駅から一番町商店街までを結ぶ、全長約1kmに渡るアーケード商店街にも、青葉まつりや七夕祭りを遥に凌ぐ人が溢れていて、すごい賑わいを見せていました。 人の数で言うと、まるで土日の銀座ホコ天状態。笑 ハロウィンの渋谷スクランブル交差点程ではな

          【コラム】イベントの開催力と受け入れ力

          【コラム】やれば何だって出来るんだ

          目標にしていた50本のコラム投稿。 内容の質にムラは大きくありましたが、自分との約束をここで果たすことができました。 「50本」と言う本数に、何の意味もありません。 いつもお世話になっている先輩経営者の方に、 「とりあえず50本か100本、コラムをnoteに投稿したら?」とアドバイスをいただいたので、「やってみます!」と言うことで始めました。 私はよっぽどのことではない限り、とりあえずやってみることをモットーにしているので、「自分がない」と言われてしまったらそれまでかも知

          【コラム】やれば何だって出来るんだ

          【コラム】括りたいのか、括られたくないのか

          昭和生まれ、平成育ちの私は、もちろん幼い頃からモノに不自由せずに生きてきました。 今のものとはもちろん形は違いますが、幼い頃から携帯電話はありましたし(ガラケーだけど…)、SNSもありました(mixiだけど…)。 しかし、世の中から無くなってしまったものもあり、その代表がMDやビデオテープです。 お誕生日に両親に懇願して、新型のMDプレイヤーやテレビデオを買ってもらったことが懐かしすぎます。 私が学生の頃は、今のように「多様性」なんて言葉は誰も使っていなくて、「女の子は

          【コラム】括りたいのか、括られたくないのか

          【コラム】学生の秘めたポテンシャル

          大学での授業も前半を終え、昨日はちょうど折り返しの回でした。 海外旅行における実務を教える「トラベル実務」。 そして、 インバウンドに対する、学生ならではの新たなホスピタリティアイディアを考える「観光ホスピタリティ」。 これら2科目を教えています。 共に、これまでの私の実務が活かせる分野で、特に「観光ホスピタリティ」に関しては、最も得意とする専門分野です。 先週(Vol.7)の回からは、少し内容も具体的にステップアップし、 「訪日韓国人旅行者に対するホスピタリティアイ

          【コラム】学生の秘めたポテンシャル

          【コラム】モラルなのか、異文化なのか…

          突然ですが、私はなんでも「線引き」したいタイプの人間です。 「白黒」はっきりさせられるものが好きで、しかし、世の中 「グレー」なものの方が大半だと知った頃から、仕方なく「白黒グレー」の3色分けが頭の中でなされます。 もちろん意味のない行動だと言うことは自覚しています。笑 そんな私にとって、昔から難しさを感じている「線引き」があります。 それが、「この行動はモラルに反することなのか?異文化なのか?」と言うことです。 CA時代、毎月90時間前後、国際線を中心にフライトをして

          【コラム】モラルなのか、異文化なのか…

          【コラム】インバウンドを虜にする飲食店の3ポイント

          外国人関連の仕事を専門にしている私は、日々「インバウンド」や「外国人就労」に関するニュースやセミナー、勉強会を追っています。 その中でも、「インバウンド」に関する内容は、急激に回復したインバウンド旅行者への対応を苦慮する事業者も多く、そこに少しでもお役に立てることを考え、提供させていただいています。 日本へ旅行に来る外国人旅行者の目的を探ってみると、「日本食を楽しむ」が国籍を問わず1位に挙がります。 一見当然にも思えるこの結果ですが、海外文化の知識を持った状態でこの結果

          【コラム】インバウンドを虜にする飲食店の3ポイント

          【コラム】この対応のいく末は?

          コロナ前の2019年頃まで多く目にしたこのような記事が、また最近増えてきた印象です。 どちらの記事も拝読しましたが、率直な感想としては… 「まぁ、こういった意見も絶対出るよね」 この二つの記事それぞれ、状況や環境は異なれど、私も似たような思いを抱いたことがあります。 一つ目の記事での、「自国語が通じないとわかった瞬間に対応が粗雑になる」。 これは「お客側」で何度も経験しました。 特に顕著だったのが、フランスとメキシコでの経験でした。 「コト体験」が大好きな私は、今の

          【コラム】この対応のいく末は?

          【コラム】支持される理由

          昨日はいつもお世話になっているネイルサロンの予約があり、伸び切った爪を綺麗に整えてもらいました。 ネイル・美容院・まつ毛パーマ この3つは、私にとって美容の「3種の神器」。 どれだけ忙しくても、必ずこの3つはプロにお願いして施術してもらいます。 私が美容サロンを選ぶときの最大ポイントは、スタッフさんとの相性。 会話や空気感、人間性、センス… 言葉にできないような感覚的なものもそこには含まれていて、単に価格やメニュー内容だけを理由にリピートはしません。 それは、「美容サ

          【コラム】支持される理由

          【コラム】小さな成功体験の結集

          2024年5月23日。 仙台市内にある東北学院大学教養学部の3・4年生向け授業、「キャリアデザイン」のゲストスピーカーとして、登壇して参りました。 約40分間、これまでのキャリア形成における私の「自分史」をお話させていただきました。 今回の授業に参加されていたのは、就職活動やその準備に取り掛かる3年生・4年生が中心ということもあり、近い未来の「キャリア形成」に関して、熱心に考えている様子が見受けられました。 「ミレニアル世代」の私が学生だった頃と今との大きな違いは、「個

          【コラム】小さな成功体験の結集

          【コラム】飛行機を「安全」にするもの

          昨夜飛び込んできたニュース。 「シンガポール航空機 乱気流により緊急着陸」 (こちらからニュースに飛べます) 非常に残念なことに、乗客のお一人が心臓発作によりお亡くなりになられ、そのほかにも重症者が多数出ているとのこと。 このニュースをご覧になった方の中には、状況は異なれど、年始早々に発生した日本航空機の衝突炎上事故を思い出した方もいらしゃるのでは。 到着前の朝食サービス時に発生したこの乱気流。 ロンドンのヒースロー空港から長時間FLTを過ごし、恐らく到着まであと2時間

          【コラム】飛行機を「安全」にするもの

          【コラム】無知はコストでリスク

          5月18・19日。 仙台では、毎年恒例の「仙台青葉まつり」が開催され、お天気にも恵まれた週末、仙台市民はもちろんのこと、多くの観光客で仙台市中心地が賑わいました。 スズメ踊りやお神輿を担いだ人たちで、仙台市中心地の大通りが盛り上がった…のだと思います。笑 というのも、その2日間、私はその賑わいのど真ん中にあるとある会議で、みっちりと「人事制度設計」に関する勉強会に参加させていただき、その基本から賃金設計に関する内容を学びました。 正社員であっても契約・パート・アルバイト

          【コラム】無知はコストでリスク