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【コラム】小さな成功体験の結集

2024年5月23日。
仙台市内にある東北学院大学教養学部の3・4年生向け授業、「キャリアデザイン」のゲストスピーカーとして、登壇して参りました。

約40分間、これまでのキャリア形成における私の「自分史」をお話させていただきました。

今回の授業に参加されていたのは、就職活動やその準備に取り掛かる3年生・4年生が中心ということもあり、近い未来の「キャリア形成」に関して、熱心に考えている様子が見受けられました。

「ミレニアル世代」の私が学生だった頃と今との大きな違いは、「個人事業主に興味がある」という学生が複数いることです。
私が大学生だった頃は、(口にしていなかっただけかも知れませんが…)基本的に「就職」一択しか考えていない学生が多かった気がします。

しかし、働き方の多様化や時代的背景もあり、今ではファーストキャリアから「起業」を選ぶ学生も多くいらっしゃって、そこは私も刺激を受けるポイントです。

私は学生の頃から「女性でもバリバリ働きたい」と思っていた派。
今の時代的感覚では、あえて「女性でも」と言う必要はないですが、あの頃はまだ「女性・男性」の役割認識が色濃く残っていました。

あの時に抱いた理想通りのキャリア形成ではないかも知れませんが、今こうやって独立起業を選択して日々挑戦し続けている現状に、とても満足しています。

しかし、私の持論で言うと、
「キャリア形成はなんとなくの偶然ではなく、目的ありきの必然なもの」

やはり、最も大切なのは、
「〇年後、自分はこう生きていたい」
「こうありたい」
を明確にすることだと思っています。

CAという一見華やかな職業に就いた私が言うと説得力が薄いのですが、
職業は単なる「手段の選択」。
時代によって職業そのものの形態も変わるため、「〇〇になりたい」はこれからの時代、特に意味をなさない考え方になるでしょう。

それは私が学生の頃に考えていた想いと一致していて、
正直なところ、「目的」が果たせればその「手段(職業)」はなんでも良いと思っていました。

結果的に、私の「目的ニーズ」と合致したのがエアライン業界のCA職だったと言う流れ。
説得力が薄いですよね〜〜〜。笑

けれど、だからこそ2021年の春、目標にしていたことを全てをやり切った!という達成感を持って、組織を離れる決断をすることが出来ました。
退職して丸3年以上が経ちましたが、ここまで「退職」を悔やんだことはありません。

もうひとつ、講話の中で私が強調したかったポイントが、
「自分で自分の可能性を狭めないで!」ということです。

長所をより一層伸ばすことや、磨くことはとても大切。
しかし、同じくらい、課題や苦手をどのように克服したのか?がとてもポイントになります。

意外と自分の「苦手⇨克服」の方法やその流れに、高いニーズが集まることも多いと、私自身が痛感しています。
その証拠に、今私がメイン事業としている分野。
「インバウンドに向けたホスピタリティ」「外国人と働く方法」「若手の人材育成」この3つとも、会社員時代は「苦手・課題」としていた内容なのです。

英語に課題があった私が、どのように外国人のお客様とのコミュニケーションを克服したのか?
また、異文化同士の外国人CAとのフライトを、どのようにマネジメントしたのか?
世代間ギャップに対して、どのようなアプローチをしたのか?

これらは、会社員時代に私が試行錯誤し、時に壁にぶつかって磨き上げたものになります。

もちろん、自分の得意とすることや、やりたいことが社会からのニーズに合致しているのなら良いのですが、そうでないことも多い。
そんな時に、「あ、それ私には出来ない」と、やる前から制限をかけるのは非常にもったいない!

いつも自分の可能性を狭めているのは、自分自身の「思い込み」なのだと気づいて欲しいとの思いを込めて、私の経験をお伝えしました。

このような挑戦を続けられる秘訣は…
「小さな成功体験をいかに積むか」

本当に些細なことでも良いと思うのです。
小さな自分との約束を達成し続けていく。
今で言うと、私はこのコラムを50本書くことを自分との約束にしていて、その約束ももうすぐ達成できそうなので、また「小さな成功体験」が積める予定です!笑

実は学生時代は文章を書くことも苦手だった私が、法人会誌に原稿を載せていただけるようになったり、こうやってコラムを書けるようにもなりました。

ここまで来るにはもちろん多くの失敗がありましたが、それも今となれば気にもならないどころか、記憶にないものも多いです。
(それもどうなんだか…笑)

学生の皆さんには、失敗することをネガティブに思わず、ぜひ色々なことにチャレンジしてもらいたいです。
小さな成功体験の積み重ね。

それが大成功への近道なのでしょうね!

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