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負けない戦い方

おはようございます。

現在、コロナウイルスの影響で
ほとんどの企業が苦しい状況に立たされています。

そして、私たち小売業界も同じように
苦しい未来が予想されています。

それでも
負けるわけに行かないと
奮起し、新たな事業を立ち上げ、
前向きに取り組む若い世代の経営者に
いつも励まされなが、私も前に進む勇気を
もらっています。

ホームランではなく繋ぐ打線で

自分たちが生き残り
未来の子供達のために
より良い社会を創るためには
大手企業ではなく、

中小企業の踏ん張りが必要であると
私は思います。

ではどのように踏ん張るのか。

それは
「ホームラン狙いを止める」
だと思っています。

どれだけ頑張っても
資金力のあるジャイアンツのように
ホームランバッターを揃えることは
不可能です。

それよりも
一人一人が
次の打者へ必ず繋ぐ。

なんとしても塁にでる。

そういう考えのもとに
打席に立つと
狙い球も変わりますし、
打ち方も工夫できます。

また、どれだけ良いHRバッターでも
1試合に打てるHRはせいぜい1本か2本です。

それが試合を決めることもありますが、
長続きしはしません。
毎試合HRが打てるわけでもありません。

だから、
しっかりと守りを固め、
チャンスがあれば一気に繋ぐ打線を
爆発させる。

そういう戦い方が
中小企業の戦い方でしょう。

ギリシャが勝てた理由

2004年、
サッカーヨーロッパ選手権で
ギリシャが優勝しました。

この出来事は
今でも鮮明に覚えているくらい衝撃的でした。

開催国のポルトガルや
フランス、イングランド、チェコやオランダ等
当時、ノリに乗っていた強豪国を
次々と撃破し、
なんと優勝までしてしまったのですから、
誰もが予想を裏切られる
結果となりました。

ギリシャの戦い方は
実にシンプルで
明確でした。

とにかく
守る。
守り続ける。

そして、
チャンスがあれば
リスクを犯してでもとにかく
雪崩れ込むように攻め上がる。

この戦い方が功を奏し、
次々と勝って行ったのです。

「完全に勝つ」
強豪国の戦い方は
こんなイメージです。

しかし当時のギリシャは
「負けない戦いをする」
と言う表現があっているでしょう。

小売業界はギリシャの戦い方が必要

今後、日本は人口減少が深刻な
問題になり、
消費はどんどん落ちていきます。

これは
確定された事実です。

だからこそ、
大量生産、大量消費に頼った
スーパーマーケットは危機に陥っています。

コロナ特需によって
一時的に上がった会社も
多くあります。

しかし、
HRバッターが
いつでもHRを打てるのであれば
誰も苦労しません。

特需をいつでも引き起こせるのであれば
誰もがスーパーマーケットの経営に
乗り込んでくるでしょう。

でもそんなことはできません。
HRを撃ち続けられるわけがないのです。
このような戦い方は長続きましません。

それよりも
確固たる自分たちの戦い方をもち、
ただひたすらにそれを続ける。

ギリシャのような戦い方が
最終的には
生き残るのではないでしょうか。

自分たちの
戦い方を信じて疑わず、
次から次に攻めてくる相手選手を
避け続け、
チャンスとなれば
全員で一気に攻め上がり、
1点を全員でもぎとる。

そして
また、次の
守りに備える。

業界が業界の領域を超えて
今ではどの業種がどの業態なのか
わからないくらい
さまざまな事業が展開されています。

外部環境の変化によって消費は低迷し続け、
大手の宅配サービスに踊らされている
中小企業はとにかく「存続させる」ことを
再重要視しなければなりません。

Amazonと通販で勝負してはいけません。
イオンと広告勝負してはいけません。

私たちは地域のお客様にどれだけ愛されるかのみで
50年やってきました。
今見なくてはいけないのは、
いつも来てくださるお客様が
何に困って何を必要としているかです。

地域の支持と一品の商品力があれば
絶対に負けません。
大手企業に勝とうなんて
大それた考えは無駄でしかありません。

小さいなりに、
弱小なりに、
貪欲にカッコ悪く自分たちの
「ゴール」を守り続ける。
必ずチャンスが来ます。
その時が勝負どころです。

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