見出し画像

今ならいわゆる濃厚接触。目次に戻ります。20年間でお引き渡しした210件のお客様とのお話。②

前回、25年で210棟と記載しましたが、残り5年は営業マネージャーをしていたので営業はしていませんでした。訂正します。20年で210棟のお引き渡しでした。失礼しました。

会社に入るとそう決めて3年はやるつもりでスタートしてあっとゆうまの30年です。

なぜ3年と決めていたか?それはよくウチのギャンブラーの父親から

「石の上にも3年や」と言われていたからです。でもこの父親は転職を繰り返す父親でした。今考えると自戒を込めていたのでしょうか。笑

小さい頃は「お前は身長がないから競艇の選手とかええぞ。競艇の選手はよう儲かるぞ!」と言っていました。危うく競艇選手にならされているところでした。

当時私の周りにはロールモデルになるキャリアプランがある大人は少なかったでした。笑

最近産業カウンセラー養成講座、キャリアコンサルタント養成講座等で様々な社外の方と話す機会が増えて感じるのは、結構転職をされている方が多い事です。

同じ会社で同じ仕事を30年やり続けている事にむしろ皮肉なのか、

すごい!と言ってくれる人もいたりします。これも今考えると

やりたい事、
やれる事、
やらなければならない事

という事は本当にあるのかもしれなかったという事です。

やりたい事 ------ 総合商社の商社マン
やれる事 ------ 家を売る男
やらなければならない事 ------- 生きていく事、自立する事

例えば私が総合商社に入っていたとしても、そこでうまく立ち回れたかは別の話です。そこに自分の居場所が作れたかどうかは更に別の話です。

今の会社ではいつも居場所があるのです。なぜかは分かりません。

居場所を作れるのです。作ってきたのです。これはもちろん1人では出来ません。私を今でも応援してくれる先輩、上司、仲間が居て出来ています。

今だから思うのは、第3者から見られてどうかの仕事や、自分が恋い焦がれてついた職業もそれで良かったと思える人もいるかもしれないですが、恋い焦がれていただけ

に内情の泥臭さや狡猾さや、汚さをその会社に入ったが上に幻滅する事もあるのでは。と思っています。いわゆる減点法です。

私の場合、住宅営業、住宅メーカーそのものが全く眼中になかった、考えもしなかったところからスタートした事が今となっては良かったのかもとさえ、

思います。加点法です。無理くりでも良いところを見つけながらやってきた事は間違いないです。減点法と加点法どちらが良いのか?これも終わって見ないと、

振り返って見ないと分からないと思っています。ですから今の仕事が嫌だと思っている方もどちらで今の仕事を見ているか、客観的に離れて見てみてください。

今となっては。。。ですけど。何が禍となるか、何が幸いとなるか本当に人生は終わって見ないと分からないのです。

そして1990年6月1棟目のお客様と出会います。K様です。今では住宅展示場はお客様が来なくて閑古鳥が合唱しているらしいですが、当時は今考えると凄かったでした。

展示場の中でお客様がウロウロして、説明出来る営業やスタッフの数が足りず、
「どなたか説明して頂けますか?」と説明を待っている人まで居ました。

今では本当に考えられない話です。でもほんのこの前まで京都の居酒屋やカラオケで騒いでいただけの、アルバイトばかりしていただけの学生上がりの

ポッと出の私が、会社の研修も真面目に受けた訳ではない私が家の事を喋れの言われても土台無理な話です。この人は話すのは無理ですよ〜というのをバレない様にしているだけで精一杯です。

そこにK様親子がご主人不在で子供2人連れて来店されました。話しかけられたので分からない営業なりに話していたら結構質問して頂き、更にノッテ話していた

ら更に聞き入ってくれるという状況になりました。本来そこで住宅の営業はアポイントを取りにいかなないといけないのですが、

そんな事は忘れてすっかり話混んでしまいました。そのままK様お帰りになられてしまわれました。今から考えればとても初々しい話です。

営業20年目を過ぎる頃は目の前に現れたお客様が自分と契約から完成までが映像の様に流れる様子まで想像出来ていましたので。笑 半分冗談ですが。

店長に接客した内容を報告しましたら、その夜訪問しよう!って事になって、店長の車に乗っけてもらって訪問したのです。当時はまだ配属されたばかりでした

から、営業車も与えられていなかったのです。確か団地の4階に住んでられてピンポーンとチャチャイムを鳴らして、先ほどの奥様が出てこられました。先ほどの

来店のお礼と合わせ、「せっかくですからプラン作らせてもらえますか?」と何がせっかくか分からないですが、、、自分勝手な事を言っていました。笑 

そのやり取りを見ていた三階に隠れていた店長がさっと上に上がってきて、店長挨拶に始まり、次の予定まで立ててくれました。

ここからは最初なので契約まで店長が付いてきてくれました。

次回へつづく

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?