最近の記事

またこれから書く記事でも触れますが、2月に出所しまして、本アカウントはJustin本人の管理に委譲されました。つきましては既にソフィーが投稿してくれた記事の誤字脱字等の修正を行いました。俺の汚い字を打ち込んでくれた彼女には感謝するばかりです。

    • 【コラム】害悪?幻覚?~大麻を使用しても幻覚は見ない~

      2023年11月下旬現在。 近頃は相変わらず芸能人が大麻を使っただのというほのぼの定期イベントの他に、日大アメフト部の大麻使用や、詳しい事は知りませんが(知りたい)大麻関連の法改正、合成カンナビノイドHHCHのニュース等、大麻トピックがトレンディです。 前提として私は、たとえそれが嘘ばかりのフェイクニュースによるものであっても、大麻が話題に上るのは良い事だと思っています。何故ならそこで興味を持った人の中で一定数は、正しい情報に辿り着き嘘に気付くからです。 その証拠に、報道

      • もしディナーの相手を4人好きに選べたら?

        Jの代筆をしているハーディソンです。今回の記事はいつもとは違い、私が手紙の中で「受刑者の肉声のコーナー、内容に迷ってるならこういうのもあるよ?」と提案したところ、Jが「俺も考えてみたから記事にしてくれい」とのことで返事が来たので、ここにアップロードすることになりました。 お題は、「もしディナーの相手を4人好きに選べたら?なお、相手の生死は問わない」です。 それでは以下、Justinからの手紙の内容です。 * 重要なのは、これがディナーであることから、常識的に考えて長く

        • 【精一杯の速報!】改正 大麻取締法について

          刑務所に居るので詳しいことは分からないのですが、12月6日に改正大麻取締法が参院を通過し成立したとの報道がありました。NHKのニュース7でも3分くらいの長い尺を取って報道していたので、これまで大麻は宇宙くらい自分には関係ない物だと思っていた多くの中高年層の関心を集めたことだと思います。 今回の法改正の趣旨は、大麻に使用罪を適用することと、大麻製剤(大麻から作られた薬)の合法化であるとの事。 総評としての私の印象は、政府の思惑や現在の世論がどうであれ、これは大麻解散への一歩

        またこれから書く記事でも触れますが、2月に出所しまして、本アカウントはJustin本人の管理に委譲されました。つきましては既にソフィーが投稿してくれた記事の誤字脱字等の修正を行いました。俺の汚い字を打ち込んでくれた彼女には感謝するばかりです。

          【コラム】ゲートウェイドラッグ詐欺

          日本の刑務所では、フィンランドなんかとは違ってインターネットにアクセスすることができないので、モデムの時代からインターネットの住民である私にとっては、今までとは情報の入手源が、もう全然違うので、そんな非日常感も楽しい要素の一つなのです。基本的に社会で何が起きているかというのは、新聞か、NHKの「ニュース7」から知るしかなく、非常に偏った視点のものしか入ってきません。 私は大麻の専門化なので、大麻に関係するトピックには敏感なのですが、2021年の夏に捕まってから今までに見た大

          【コラム】ゲートウェイドラッグ詐欺

          Jの獄中大麻手記(4. ホメオスターシス)

          前半(11月17日更新) 「宇宙とは、人間が認識したすべての世界である。」 私の好きな言葉です。 認識のやり方には二種類あります。アナログとデジタルという表現が分かり易いでしょうか。アナログは、無限に連続的な世界をありのままに認識するやり方で、完全な複製ができないので、白黒ハッキリとした答え合わせは難しいです。自分だけのものであり、世界そのものです。デジタルは、連続的な世界を任意に切り取り、名前をつけるやり方で、他者と共有し答え合わせがし易い、限界に合わせて単純化した世界

          Jの獄中大麻手記(4. ホメオスターシス)

          「受刑者の肉声(仮)」のコーナー! Vol.3

           サンノさんは多分50歳くらい。特徴的な三白眼と灰色よりの肌から、魔術的な雰囲気がある坊主頭ですが、実際のところ穏やかな良い人です。彼のパーソナリティについてはあまり知らないですが、捕まったのは彼いわく、会社が違法なやり方で資金調達していたので詐欺罪になったということでした。  サンノさんと私は「ビジネス会計科」という職業訓練を共に受講していて、その講義の休憩時間に話を聞くことができました。  刑務所では、施設によって様々ですが、職業訓練の他にも任意で参加できる取り組みが

          「受刑者の肉声(仮)」のコーナー! Vol.3

          Jの獄中大麻手記(3. 大麻で治療できる病気)

           これまでの話から導き出せるように、大麻はエンドカンナビノイドを補う形で、エンドカンナビノイド・システム(ECS)に作用する薬です。なので、ECSが身体でどんな仕事をしているのかという生理学的なところが分かれば、大麻の薬理についても見えてきそうだというのは、あなたも察しはついていると思います。しかし、ここは敢えて「大麻はこんな病気に効くよ」という出口のところから先に話してみましょう。尚、この話では意図的に”医療的に認められた"エビデンスに基づいた情報かどうかは無視して紹介しま

          Jの獄中大麻手記(3. 大麻で治療できる病気)

          「受刑者の肉声(仮)」のコーナー! Vol.2

           今回登場して頂くのは、パチクリさん(仮名)です。彼は、詳しくは知らないですが傷害で執行猶予中に、詳しくは知らないですが「お金を盗んだ」とのことで窃盗罪となり服役中の20代半ば。お目目がパッチリしていて、同じ工場(学校で言う「クラス」みたいなもので、同じ刑務作業に従事しているグループ。うちは30人くらい)内で「最も犯罪者っぽくない見た目」と私は評価している人で、それ故に傷害と聞いた時は驚きました。素行も良く、人当たりも良いです。「自分で事業をおこせば?」という話をしていたら「

          「受刑者の肉声(仮)」のコーナー! Vol.2

          Jの獄中大麻手記(2. 大麻の薬学的解説)

           薬学的な話は、物質(多くが有機化合物)と身体(生理学)との関係を、物質の目線に比重を置いて論じることだと思います。尚、私が「身体」と言う時には、一般的に言う「心(精神)」も含みます。心というのは神経であり、神経は身体の器官の一つで、それは他の器官から独立したものではなく、私は「心と身体」と分けて考えることは不適切だと思うからです。  先ず、「薬物」とは、物質の中でも、身体の生化学システムに何かしらの影響を与えるもののことで、そのことを「生理活性作用」と言います。つまり、水

          Jの獄中大麻手記(2. 大麻の薬学的解説)

          「受刑者の肉声(仮)」のコーナー! Vol.1

          私が受刑者であることや、獄中であることに特別感慨がないこともあり、獄中コンテンツ感があまりに希薄であることに焦りを覚えて考えついた企画です。 一人目の受刑者は、大空さん(仮名)。市原隼人似のベビーフェイスな彼は、確か29歳。尚、私は人の年齢に興味がないので、自分から訊くことはありません。だから歳を知らない場合も多いです。さて、そんな大空さんはサッカー好きの自営業ドライバーで、詐欺の罪で服役しています。そんな彼から刑務作業の合間の休憩時に聞いた肉声です。 J「ブログ始めて、

          「受刑者の肉声(仮)」のコーナー! Vol.1

          Jの獄中大麻手記(1. 大麻の史実)

           私は日本で大麻取締法違反で有罪になり、刑務所で服役している受刑者です。より詳しいパーソナリティは、あなたなりに自由に汲み取ってもらえればと思いますが、今はとにかく、この文章はそんな「大麻の専門家」が刑務所の居室で書いているんだ、という所からスタートしてもらえれば、非日常的なエンターテインメントとしてカジュアルに楽しめるんじゃあないかなと思います。  とはいえ、私は大麻を理解するためには幅広い分野のリテラシーが必要だと思っているし、これは裏を返せば、大麻を研究することで幅広

          Jの獄中大麻手記(1. 大麻の史実)

          Jの獄中大麻手記

          このアカウントは、Jの友人であるハーディソンが、Jが獄中から送ってくる原稿を投稿するためのものです。

          Jの獄中大麻手記