見出し画像

「受刑者の肉声(仮)」のコーナー! Vol.1

私が受刑者であることや、獄中であることに特別感慨がないこともあり、獄中コンテンツ感があまりに希薄であることに焦りを覚えて考えついた企画です。

一人目の受刑者は、大空さん(仮名)。市原隼人似のベビーフェイスな彼は、確か29歳。尚、私は人の年齢に興味がないので、自分から訊くことはありません。だから歳を知らない場合も多いです。さて、そんな大空さんはサッカー好きの自営業ドライバーで、詐欺の罪で服役しています。そんな彼から刑務作業の合間の休憩時に聞いた肉声です。

J「ブログ始めて、その中で『受刑者の肉声』ってコーナーやるんだけど、何か言いたいことある?」

大空「俺は〜、そうっスね・・・メガネがダルい!ですね。」

J「メガネ?どういうこと?w」

大空「普段メガネじゃないんで、慣れないんスよ。」

J「あ、普段コンタクトなんだ。」

大空「そうっス。一応コンタクトも領置品にあるで、そろそろ運動するためにコンタクトにしようと思うんスけど。他にも飯が少ないとか、色々ありますけどねー!」

J「(不満を発信するコーナーのつもりはなかったんだけど、このやり方だとそうなるか・・・)俺は特に不満はないし、エンジョイしてるからなーwありがとうね。第一弾は大空さんにします。」

 会話の内容が薄っぺらいのは、私のアプローチが無計画で下手過ぎたのが第一ですが、刑務所では受刑者同士のコミュニケーション、というかコミュニケーション全てにかなりの制限がかかっていて、腰を据えて議論するようなトピックを設定し難いというのもかなり大きいと思います。ですから、大空さんや、そのほか受刑者がくだらない人間であったり、頭が悪いということはないです。

 大空さんが言っている「領置品」というのは、居室に入れる事ができない保管私物です。自分の服とか靴とか。領置できる量は施設ごとに容量が決まっていて、大抵は大きいスーツケース1個分くらいの空間分が割り当てられて、大空さんのコンタクトの様に、申請して許可されれば居室に入れられる物もあります。

 今回登場した大空さんは市原隼人似と表現したハンサムな青年ですが、受刑者をながめると面白いのが、顔面偏差値が高いことです。学校でイケメンが不良であることが多いと思いますが、不良の寄せ集めである受刑者の顔面偏差値が高いのは、そう考えると必然なのかもと思いました。まあ、全員ボウズ頭で囚人服なので華やかさはありませんが。女性受刑者はどうなのかな?

ということで、「受刑者の肉声(仮)」のコーナーでした。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?