うちで1番偉い人が産まれたはなしー出産編ー
入院から出産編です。
コロナ化で病院の規則が厳しく2週間早く産休に入り金沢へ。
親は仕事もあるし忙しいので、母方の祖母祖父に面倒を見てもらうことになり少し離れた地域、小松へ移動。だらだらゴロゴロしながら出産を待ちました。
【予定入院】
出産のための入院です。
とにかく痛いのが嫌すぎたので妊娠発覚と同時に『無痛分娩 病院 東京』『無痛分娩 病院 石川』と調べていましたので、無痛分娩は必須項目。
選ぶときにポイントになるのは2つ。料金とやり方です。
料金はプラス7〜15万くらいになるところが多かった気がします。
私は料金はどうでもいい、とにかく少しでも痛くないのなら!って気持ちでした。
ただ、やり方も病院によりけり。麻酔を入れるタイミングや、先生の人数などの関係で、できる曜日や時間が限定されている病院などもありました。
【促進剤】
入院当日の夕方、病院に着いて。準備をしてから促進剤を入れて、陣痛がくるように処置をしてもらいました。
ここからは本当に人それぞれのようです。
私は薬が効きやすいからか、たまたまタイミングだったのかすぐに陣痛がやってきました。
最初は数分間隔なんですが、はじまったら立ってられないくらい痛い。こんなの序の口だとは思うんだけど、だったら痛み度合いヤバすぎるからね?って思いながら時々うずくまりながら、着替えて準備して病院食を早食いで完食。
【長い陣痛、麻酔と共に】
検査をしてもらったら思いの外はやく陣痛が来てるとのことで、早々と麻酔をしてもらいました。
そしたらマジで、全く痛くなくなる。すご。機械で陣痛が来てることは分かるのに全く痛くない。無敵モードです。
ここからは定期的に看護師さんが来てくれて、いろいろチェックしてまたどこか行って。段々と痛くなってくるので、麻酔を効かせてもらって楽になって。その繰り返しでした。
時々、内診といって下の様子をみてくれるのですが、その度に看護師さんの手が血だらけで、怖かったし申し訳なかったです。
なんと、夜は寝れました!時間は覚えてないので数時間?ですが。陣痛の終盤だったのに寝れるなんて思ってなかったので、この時は麻酔最高!って思いましたね。この時は、ですが。
【やや緊急の帝王切開】
朝になってもなかなか赤子は降りてこず。変だね〜って看護師さん達が言ってて。
エコーで検査をしたら本当は下を向いてなきゃいけないのにガッツリ上を向いてたようで。このままじゃ産めないし、ここから向きを180度変えるのはなかなか難しいよね…ってことで、そこまで緊急ではないんだけど帝王切開にしましょうってことになりました。
急に説明が始まって、なんかバタバタしだして。
そこからは、ベッドごと手術台に運ばれ服を脱がされ準備されで動揺してしまって号泣でした。なんか、悔しくて。
看護師さんが、ずっと手を繋いでくれてて(そのための人員がいた気がする)安心できたけど、とにかくずっと泣いてた。あと吐いてた。多分麻酔の副作用で。
【産まれる】
お腹がゆさゆさ押されたりして、なんか泣き声が聞こえて。
産まれた。
やば〜すご〜って(語彙力ゼロ)思いながら、天井をみてました。
しばらくすると横に小さいのが連れてこられて。
うわー可愛いし小さいしなにこれ顔があかい、あなたがいたのね、このお腹に。やっと会えたよーなのに遠くなって変なのーあんなに近くに、むしろ私の中に居たのに、生きてるねーこれから頑張ろうねー。
て朦朧としながら頭の中で思っていたら、遠くに運ばれていきました。
その後は最悪で、吐きすぎて寒過ぎて気絶して寝てたらその日はおわりました。
産んだよね?無事だよね??ってうっすらと思いながら。
【最悪の1日ー帝王切開後1日目】
本当に、ひたすらまじでやばかった(再びの語彙力)。
お腹の激痛。死ぬかと思いました本当に。
もう2度としたくない、帝王切開なんて一生無理。って1日中思いつづけた日でした。これがラクなわけないわ。トイレまでが果てしない。なんでって痛すぎて歩けないから。この痛さ、伝えるのが難しいのですがお医者さんも言ってました『そりゃあ昔でいうと切腹だよこれ、あなた切腹したんだもん』って。
赤ちゃんとは、1度顔をみてお世話の仕方を教えてもらったけど、とにかくお腹が無理すぎて預かってもらいました。
帝王切開に限らず開腹手術してる人、これを乗り越えたなんて凄すぎるよ。
【まとめ】
何が言いたいんだろう。
いろんな種類のキツイ体験や痛い経験を自分の意思やタイミングおかまいなしに次々にさせられる、ギリギリの生還を繰り返し、っていうのが出産でした。
妊娠期のつわりから出産を通して、絶対的に今までとは比べられない痛みや辛さを経験したけど(そして産まれてからの育児中にも新たな痛みや辛さ産後メンタルなどが出てきてしばらく継続します)。
勿論、思っていたレベルアップとはならず。じゃあ、あの経験によっての気持ち?乗り越えたことによる強さ?みたいなものってどこにいったんだろう…。もっと、なんにでも耐えられる精神力が身につくものだと思っていたけど、未だに夫が連絡しないで帰りが遅いだけでイラッとするくらいの小型メンタルで生きてます。
ただね。自分より大切で、絶対に守らないといけなくて、産まれたばかりなのに既に居なくなるなんてありえないって思う存在。控えめに言って変すぎる。
全力で見守ってくので、これからもよろしく。
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