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きりしまの、うつと大学と、

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うつで、自分と向き合うために休学したわたしの、体験談や感じたこと、残したいこと、復学してからのことをまとめています。誰かのこころの片隅に、のこりますように。
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#生きづらさ

【うつと私】受験とうつ病にもがいた高校三年の時。

高校三年生の6月ごろから、本格的にうつの症状が出ていた私。 8月ぐらいから11月にかけては、いま考えても地獄のような日々でした。 ほんとに毎日しんどかった。 今考えると、あんなに必死にならなくてもよかったんじゃないと思うくらい、きっとぎりぎりで生きていたと思います。 私の高校三年生に待ち受けていたのは、大学受験でした。 地元でそこそこの進学校に通っていたため、大学進学率99%。 「大学に行く」ことが当たり前の環境だったので、私も当たり前に受験するんだと思っていました。 しか

【うつ×復学】復学ってどうやってするの?

こんにちは、きりしまです。 私の大学での経験談になりますが…復学の仕方についてお伝えしようと思います。 (私の体験なので、違う大学もあるかもしれません) まず、休学するとき、休学届に「いつからいつまで休学」と書くと思うので、その休学期間が終わりに近づくと、大学から手紙か連絡が来ます。 たぶん履修登録もあるので、二か月前ぐらいに届くでしょうか。 そして、「復学します」みたいな書類が来るので、それにサインして学務係に提出すれば、自動的に復学できます。 書類などなく、時期になると

【うつと私】きりしまがnoteを始めたきっかけ。

こんちわっす、きりしまです。 noteを初めて、今月で約半年が経ちました。 せっかくなので、初心に帰って、 「どうしてきりしまがnoteを始めようかと思ったか」 ということを書いてみようと思います。 軽くは下の記事の冒頭で書いたことがあるのですが… 改めてまとめてみようかなと、思います。 はっきりこれ、といったきっかけはありません。 休学したのが2018年の6月から。 復学したのが2019年の4月。 私はぼっちながらどうにかこうにか大学に慣れ、毎日なんとか生活していました。

【うつと私】「十分な休養」という難しさと、私なりの実践。

「うつ病をよくするためには、十分な休養をとりましょう」 よく聞く言葉だ。 うつ病だけではなく、いろんな病気でも、「十分療養しましょう」ということは言われる。 この「十分な療養」というのがほんとに難しい。 私は本格的な療養を、一人暮らしにて、大学休学という形で経験したが、これがかなり難しかった。 一人暮らしだと、食事、洗濯、掃除、買い物、ゴミ出し…すべて一人でする必要があるから、嫌でも動かないといけない。 実家暮らしなど誰かと一緒に住んでいると、頼れる人がいればその人の家

【うつと私】心理学を学んで救われた話。

「親同士の不仲を見せることも、虐待にあたります」 一年前、何気なく聞いた虐待についての授業で、はっとした。 まさかの先生の発言に、私の息が止まった。 「親の悪口を聞かされること。親の愚痴を子どもが聞くこと。これらは全部虐待にあたりますので、私は『やめてください』といいます」 あぁ、そうか。 私が「つらい」と思ったあの日々は、間違ってなかったんだ。 父親は母親の悪口をよく言った。 「母ちゃんはああだからな」「もう柳のように受け流すしかない」 母親も父親の悪口をよく言っ

【うつと私】過去の記憶についての考察

認知的な心理学の勉強にて、長期記憶について学んだ。 その中で気になる部分があったので、書き留め+考察していきたいと思う。 〈学んだこと〉 ・記憶の抑圧説:自我を脅かす記憶や自分にとって不都合な記憶は、無意識に押し込めて再び意識に上らないようにする機能。防衛機制とも呼ばれる。 ・人間は、楽しいときには楽しい記憶を、悲しいときには悲しい記憶を想起しやすい(同じ気持ちの時に記憶を想起する) ・うつ傾向の人は嫌な記憶を想起しやすいため、嫌な出来事を再体験すると気分がさらに落ち込み、

【うつ×休学】みんな立ち止まらずに進みすぎじゃない??

こんにちは、きりしまです。 私、何度も言いますが、休学→復学を経験。 また、大学では心理学や福祉を学んでいて、困りを抱える人を支援するための勉強をしています。 それに加え、自分自身も親と不仲だったり、中学高校で不登校やリストカットを経験したりと、ある意味「当事者」でもあります。 何と言いますか、世間から見れば「一風変わった経験」をした私から言わせてもらいたい。 あのさ、みんな立ち止まらずに進みすぎじゃない?? どのタイミングで悩んでるの?? なんでそんなに将来とかいろんな

【うつと私】「食べること」が再び好きになった

小学生低学年ぐらいのころ、食べることが好きだった。 ホンジャマカの石塚さんの出るグルメ番組が好きで、 「こんな風においしいもの食べて私もリポーターやってみたいなぁ」 なんて思っていた。 幼いころから、肥満とはいかないまでも、ぽっちゃり体質だった私。 小学校4年生になってくると、自分の見た目が気になりだした。 母親から 「体が丸くなってきたよね」 なんてよく言われていたし。 友人から足が太いと陰口をたたかれたこともある。 なんとなく「ダイエット」という言葉も耳にするようになっ

「大学に行くべきか」という疑問について、私なりの答え

バイト先で、高校生の子に時々出会う。 その子達は、程度の差はあれどだいたい悩んでいる。 卒業後の進路、これからの進路についてである。 「大学に行くべきか」 「どこに就職したいだろう」 「受験勉強しなきゃ」 「やりたいことがみつからない」 大学に進学した私自身も、 「私は大学に来るべきだったのだろうか」 とはちゃめちゃに考えたことがある。 休学した際、もう大学を辞めて、とりあえずバイト先でフリーターで生きていこう、かと思ったこともある。 私は言っていた高校が、「大学進学が

【うつ×復学】今だからかっこいいこと言えるけど、復学した当初めちゃくちゃ辛かった

休学したのが2年前、復学したの1年前。 今でこそ無事に大学に戻れて、なんとなく話せる年下の子も出来て、どうにかこうにか授業を受けてる私。 今だから「こうだったよ」とかっこよく話せてるかもしれない。 でも復学した当初はほんとにめちゃくちゃ辛くてしんどかった。 すんごく授業受けるの嫌だった。 ぼっちで受けるの恥ずかしかった。 誰も知り合いがおらず、孤独で、周りの騒がしい笑い声が耳をつんざくように辛かった。 グループワークなんか、馴染めるまでは地獄だった。 何度、「授業行きたく

【うつ×休学】実際、うつ病で大学休学して変わったこと

一年間の休学を経験した私。 「休学してよかった」と総合的には思っています。 じゃあなにが変わったの? と聞かれることが多くなると思いますので、よかったら「休学前と後でどこが変わったか」を述べたいと思います。 1、自分の体調の変化や、悪くなりそうな予兆に気づけるようになった 休学中は特に正直予定はありません。 気付けば、私は毎日日記を書くようになっていました。 日記と言いますがあまりしっかりしたものではなく、「今日はどんな感じだった」ぐらいの簡単なものです。 それで、「今日

【うつ×復学】復学してノートに書いたことメモ③

4月6日 私はやっぱり「家族」正確には「無条件で自分を受け入れてくれる場所」がほしいのだと思う 4月9日 先生に言って貰ったけど 今は孤独を味わう時期なのかもしれない 孤独を味わいながらもゆっくり前に進んでいく そんな時期なのかも 今も今で、長い目でみると大事な時期なんだと思う だから焦って友達作らなくてもいいし、 周りの声も気にしなくていい 私は私だし、だれにもそこは傷つけられないところだ ありがとう大学 ゆっくりやっていこう 5月13日 こんな私とどう生きていくか、だ

【うつ×休学】ノートに書いたことメモ②

2月14日 どんどん、うつとの付き合い方がわかってきた気がする 良かった…変われている気がする 新しい自分をどんどん受け入れていこう 2月22日 「私」が「私」であることを、「私」が許せてる とにかく生きてて良かったなぁ 最近生きてて良かったと思うことが増えた すごい進歩だ 2月24日 ~しないといけない、という固定概念で自分で自分を苦しめていた 自分で自分を許してあげよう 母とはもう、傷つかない距離を保とう 3月1日 毎日少しの美味しいものと、コーヒーと、お風呂 生