【今年1番の本は?】上野千鶴子の、セックスと承認欲求にまつわる書簡集…?
今月も、2ヶ月と2週間前、
ですかあ。
あっという間ですねえ。
今年で今のところ、
1番の出会いだった本は
何だろう?
今のところは
『上野千鶴子・鈴木涼美
往復書簡集』(幻冬舎)かも。
買うまでに何度もためらい、
バリバリのフェミニストの友人に
これ読んでみて、
男ならどう思うか、
正直な本音を聞かせて欲しい!
と言われたのが、
決定打になりました。
上野千鶴子は、ご存知、
社会学とフェミニズムの
日本を代表する研究者。
鈴木涼美さんは、
東大、日経新聞記者、
キャバ嬢、セクシー女優を経て
今は異色の文筆家に。
この二人の往復書簡が
噛み合うのか、心配でしたが、
いやいや、どちらも
前から互いに気になっていた
相思相愛の仲でした。
さて、話題は、
エロス、母と娘、恋愛とセックス、
結婚、承認欲求、能力、仕事、
自立、連帯、フェミニズム、
自由、男、という章立て。
上野さんが鋭い質問で、
鈴木さんがまだ囚われている
トラウマや思い込みを
解していく過程が、
ライブ感で生々しい。
また、男の私には、
耳の痛い箇所がいっぱい
出てきて、イタタタタ!
となりました。
夜の街やセクシービデオなどに
携わる女性側の気持ちを、
また、ああしたビジネスの
構造の本質を、何度も
突きつけられました。
アダルトビデオに、汗、
また、時折りキャバクラ店にも、
無縁ではなかった者としては
フェミニズムの視点から
ヒリヒリと叱られまくった感覚で、
それが新鮮でした。
いやあ、この二人を合わせ
往復書簡で、
語りあってもらおうと考えた
編集者さん、すご過ぎ〜。
これを思春期、
中学や高校、せめて大学で
男子に読ませたら、
かなり双方向的な男女観、恋愛観、
セックス観の土台にすることが
できそうです。
思春期の男子をもつお母さんにも
先に読んでみて欲しいかも。
社会学的な「性教育」の
最高の教材になること、
間違いありません。
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