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【本曜日】今回の案内人は社会学者の鈴木涼美さん。セレクトの幅が広い。

https://youtu.be/SelmMR87MJw

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木曜日がやってきました。
ということで、東京書店組合の
キャンペーン「木曜日は本曜日」の
本の案内人も、新しい人になります。

今日からのブックナビゲーターは
社会学者の鈴木涼美さん。

どんな10冊を紹介するのか?
見てみたら、なんだろう?
いつもは、書店で
興味がありつつも、
ちょっと遠い感じもして
今まで読まずにいたような本が
ずらりと並んでいます。
一面識もないんですが、
私の中の穴ぼこに何かを
突きさしてくれる感じです。

鈴木涼美さんは、
ちょっと異色の社会学者だ。

若い時代に、キャバクラで働き、
やがてAV女優にもなったり、
そのあと、日経新聞の記者になり、
続いて、慶応や東大大学院で
性の社会学的な研究に携わり、
それで、今はその延長でしょうか、
「女」であることにまつわる
さまざまな事について
掘り下げたり、創作している。
たしか、前回?芥川賞に
ノミネートされました。
才能の人でしょうね。

私にとって、鈴木さんは
上野千鶴子との往復書簡集
『限界から始まる』が
非常に刺激的な本でした。
今まではアダルトビデオも
ただ単に観ていたのですが、
根源的な衝撃を受けまして、
今では昔とは同じ気持ちでは
見られなくなりました。
私の2021年のナンバー1本です。

さて、鈴木涼美さんの
オススメ10冊を見ていきます。
あ、今回は11冊だ。

①金井美恵子「カストロの尻」
シュールなのに、本質に刺さる、
金井美恵子とはいつもそういう人です。

②高橋和巳「邪宗門」
カルト宗教を巡る話。
高橋和巳は1960年代学生運動の
学生たちのバイブルだったんですよね。

③井上ひさし「新釈 遠野物語」
『遠野物語』を読まずとも楽しめます。

④山田詠美「賢者の愛」
山田詠美が谷崎潤一郎の
『痴人の愛』に挑んだ意欲作。

⑤浅田彰「構造と力」
浅田さんは、
一度は読んどかないとなあ。
なかなか手を伸ばせないのは、
80年代現代思想のカリスマ性が
どうもまだ付いて回るからか。

⑥ジャン・コクトー「コクトー詩集」
たまには、コクトーみたいな
耽美派の詩歌を陽だまりの中で
読み耽りたいものです。

⑦見田宗介「社会学入門 
~人間と社会の未来」
安心して心を託せる見田さん。
社会学の基礎が身につくかしら。

⑧ミシェル・ウェルベック
「セロトニン」
最近文庫化されて、
読むかどうか迷ってました。

⑨橋本治「花咲く乙女たちの
キンピラゴボウ」
橋本さんの伝説的な少女漫画論。

⑩宇野常寛「母性のディストピア」
ジブリやガンダムなど、
アニメ映画論です。

⑪ロベルト・ボラーニョ
「野生の探偵たち」

現代思想の「古典」から、
今どきの評論家の男性論や、
またエッジの尖ったフランス文学や
尖ってない日本作家の恋愛小説まで、
色んな本が紹介されてます。
全部買っちゃいそうだ…汗。
ヤバいヤバい。


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