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【書く】ノンフィクション作家なら、もしかして、なれる?

小説家になるのは
とてつもなく難しい。

そう諦めたのは、30歳の頃。

でも、まだ諦めてない道が
ありました。
「ノンフィクション作家」です。

作家が無理でも、
ノンフィクション作家なら、
できるかもしれない、
というのは、ちょっと
ノンフィクション作家を
疎んじてる、みたいに
思われるかもしれない。

でも、ノンフィクション作家は
これはこれで、難しい。

まず、コスパが悪い。
ノンフィクションは
何十人もの対象に合い、
何かしら手土産やら
喫茶店代なども毎回必要に。
経費として落とせるとしても
時間や移動、労力は
実に面倒を重ねねばならない。
エビデンスを集めるのが
ノンフィクションの
マストな行為だから。

それを考えると、
絵本作家や詩人は
お金や対人取材が必要ないから、
コスパがいい。
そのぶん、イマジネーションや
ひらめきやセンスで、
絵本は勝負になる。

ノンフィクションは、
一冊書き上げるのに、
最短で3年はかかります。
長くなれば10年かかるのも
当たり前というか、ザラですね。

でも、ただ事件や時代を
客観的に書いても、
誰かの心に刺さらないし、
共感を呼べないから、
自分の書く動機を絡ませて
ストーリーテリングにする、
という手法が定番ですね。

沢木耕太郎や
柳田邦男、
梯久美子、
堀川恵子、
最相葉月、
石井光太、
小松成美、
米原万里、
立花隆、などなど。

80年代に
本を読んで育った人では、
沢木耕太郎に憧れた人が
多かったんじゃないかしら?
私もその一人でした。

『深夜特急』や
『バーボンストリート』は
20歳頃には、
かっこよく映じたものでした。

今考えると、
沢木耕太郎イコール爽やかさ、
という自身のキャラ設定が
うまかったんだなあ。

米原万里さんは
他の追随を許さないインプット。
また、堀川恵子さんは
取材の量とセンスがすごかった。

作家より
ノンフィクション作家は
より近い存在に思われ、
憧れましたが、でも、
マネしようとはならなかった。
敵わないと分かってるから。
(汗)。

作家になれないなら、
ノンフィクション作家を
目指せばどうだろう?、
もしかしたら?と、
一時期でも思ったのは、
どうも誤りでした。

大学時代の後輩が、
まさにノンフィクション作家の
真似をして、大学時代に、
東京のドヤ街だった山谷に
潜入ルポに行きました。
30年前ですよ。

まだ、どこかの雑誌や新聞に
載せてもらう約束もないまま
ぶっつけ本番でした。

彼の名前は、その後、
まだ雑誌や新聞で見かけていない。
ノンフィクションの道は
想像以上に厳しいのでしょう。

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