【読書】ビジネスパーソンにとって、読書はノイズ!?
ノイズ。
通常は、ネガティブな意味を持つ
言葉ですね。
雑音、余計な情報、不要な意味。
特に最近なら、
ノイズという言葉は
ビジネス書で使われがちです。
でも、最近、新書で
異例の大ヒットとなった
『なぜ働いていると
本を読めなくなるのか?』では
ノイズは大切な存在になる。
(三宅香帆。集英社新書。)
この本は、発売一週間で
10万部が完売したらしい。
働いてると、
人は文学や哲学や歴史書を
読まなくなる。
読めなくなる。
そこを深堀りしたのが
この本の真骨頂です。
この本にも、
ノイズという言葉が出てくる。
が、著者は、ポジティブな意味で
ノイズという言葉を使っている。
私たちはふだん、
働いている最中は、
仕事に必要な話し合いをし、
必要な情報を集め、
必要な考え方でゴールをめざす。
最短距離で。
そんな風にして働いて、
仕事を7時8時に終えたとして、
急には切り替えが難しい。
まだ脳内は、
今日一日そのマインドにいた
状態に引っ張られています。
で、本を開く、、、、としても、
なかなか頭は切り替えられず、
純文学やら
東洋哲学やら
戦争の話について
情報を取り入れるマインドには
なかなか時間がかかります。
それは、
純文学がノイズであるからです、
と先ほどの新書の三宅香帆氏は
言うのです。
朝から夜まで、たっぷり
働いたマインドがメインを占め、
それ以外の情報や思考メソッドは
たとえば、
漱石の小説などは
ノイズなんだ、と言うのです。
ちょっと上手いことをいうなあ。
たしかに、
ビジネスには余計か、不要な情報は
ノイズな訳ですが、
三宅氏は、逆手にとって、
人生には、
仕事以外のノイズを
たくさん取り入れるのが
大切になるんだ。
どれくらい、ノイズを
メンタルに持っているかが
大切なんだ、と。
夜、せっかく仕事が終わっても
まだまだ、ビジネス書を
読んでしまう日本人は
かなり多いようですが、
ビジネスの後にさらに
ビジネス書を読むのは
ノイズをしりぞけているからで、
脳内に多様なものを
取り入れていないんですね。
ただ、人間、働く上では
仕事ができる人になりたいから
向上心から、
どうしても、ビジネス書を
求めたくなる。
それは私も若い時はそうでしたから、
よくわかりますが、
そんな時こそ、
シェークスピアを読んでみる、
というのも悪くない。
イギリスに出張なんて時に
英国人に尊敬されたりして
役に立つかもしれないですし、
名言にたくさん出会うでしょうし、
単に良い娯楽になるかも。
この場合、
シェークスピアは、
ノイズな訳ですが。
働くばかりでは
人生は痩せぎすなものになる。
そのためには、ノイズが
必要になってくる。
仕事目的以外の読書はノイズ。
人生を豊かにするノイズ。
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