見出し画像

【書くスタンス】正直に自分の未熟をさらす心地よさ

「◯◯がよくわからない」。
最近、何人かの文豪について、
そんなタイトルをつけて
楽しくnoteを書いています。

これは我ながら、
良いタイトル方法を見つけました(笑)。

普通、記事を書くスタンスって
「私は谷崎潤一郎を、
皆さんの何倍も知っていて、
本質もよく理解してるから、
皆さんに谷崎の話をさせてもらおう」
普段は何かを書く時は、
そんなスタンスが多いのでは…??

男性、特に、中高年や老人の男性は、
ついつい「わしは見識があるから
ちょっと話をさせて頂こう」的な
スタンスが目立ちます。
私の偏見かしら?

そんな上から目線にならないため、
私もずいぶん悩みながら
毎日、記事を書いているのですが、
人間には、背伸びをしてしまう
愚かな欲望があるから困ります。

ところが、
「私、実はよくわからないんです」
と言うときは、
正直に未熟な心をさらけ出す
書き方が可能になります。
しかも、読む方にも、
わからないと感じてる潜在的な方から
共鳴や共感を得やすくなります。

「僕は文学者について、
よく本質までなんでも
理解しているんですよ」
というスタンスはハッキリいって、
書く時のハードルを上げてしまうし、
そんなスタンスで大した話ができないと、
読んでくれた方々が拍子ぬけする。
プレッシャーも強くなる(汗)。

それなら、気取らずに、
私は谷崎潤一郎があまりわからない、
と言ってしまった上で、
谷崎潤一郎に関するあるあるを
記事にするほうが
がぜん読みやすいでしょうし、
私も余計なプレッシャーに
下敷きにされずに済みます。

まあ、この「◯◯がわからない」は
橋本治や山田詠美らがやって
さんざん爪痕を残した
伝統的なやりくちですが、
いざ、自分もそうやってみたら、
目の前の風景が
ちょっとだけ変わりました。

「文学を系統だてて勉強したこともなく、
また書評の仕事をしたこともなくて、
ただちょっとだけ齧っただけで、
通ぶってんじゃねえぞ!!
この中途半端野郎が!!」

私の心の中には、
ずっとそんな気持ちがありました。
だから、その気持ちを隠して
通ぶった記事を書いてる時には
なんだか、足が地についていなく、
罪悪感もありました。

罪悪感を抱えながら、
本の話をし続け、
ささやかながら、
ビュー数を稼ぐため、
やめるにやめられなかった、
愚かな男が一人、、、。

それならば、
「実は、わたしは、文学なんぞ、
なんの本質的な理解もありませんが、
まあ、そんな私ですが、
ちょっと感じてることがあって、
徒然に書かせて頂きますね」、
そんな柔らかなスタンスにしたら
軸足も定まってくれそうです。

まあ、このスタンス、
かなり万能かもしれませんね(笑)。

私は女性がよくわからない(笑)、
私は人間がよくわからない(汗)、
私は人生がよくわからない(涙)、、、。

さあ、明日はまた何を書こうかな?

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?