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コロナ禍のアメリカ旅 Vol.1

いつもなら日本行きの飛行機に乗るはずが正反対のロサンゼルスに向かう。
コロナ禍になって日本には、もう2年も帰れない。

今回の旅は大学院に進む為、ここハワイからLAに移住したばかりの娘を訪ねるためだ。アパートの入居手続きを済ませるためひと足先に発った娘の様子を見にいく。
本当ならウキウキと心も弾むところだが、わたしは緊張している。久々の飛行機の旅でもあるし、いつもいる同行者はいないし、おまけになんと言ってもこのコロナ禍だ。
機内手荷物の中には今まで入れたこともない複数のマスク、アルコールスプレー、除菌ワイプもしっかりと入れた。
わたしが住むオアフ島の感染者は、増加傾向にあり毎日500人を優に越えている。島を飛び出すには、いいタイミングと思いきや向かうLAはそれ以上だ。治安もハワイよりいいとは言えない。
まるで命懸けで戦地に向かう気持ちだった。


定時運航を誇るハワイアン航空の超格安チケットが手に入った。オアフーLA間の往復がたったの200ドル台。
朝いちで発つ飛行機は、後方にいくつか空席をみたがほぼ満席だった。
本土からの旅行者なのかハワイ居住者なのか見分けがつかない。顔半分マスクで覆われているが、日本人はほぼいないだろう。
機内感染を危惧するが、CAは普段通りの制服に
薄い使い捨てマスクを一枚付けているだけ。
毎日、機内で働く彼らがそんな軽装なら私も大丈夫なのかとさえ思ってしまう。
もちろん、乗客はワクチン接種もしくはPCR検査をしているが最近はブレークスルー感染もあるので油断できない。

離陸の前に機内からダイアモンドヘッドが遠くに見えた。自宅がそのそばにあるので心の中で(行ってきます)と言う。留守番する夫が庭木の水やりを、忘れずしてくれますように。


グッドラックのレインボーも拝めたので、気がずいぶん楽になり心はいざ、LAへ!!




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