Junko

北海道在住。もうずいぶん前だけど、サンフランシスコに3年半暮らしたときの出来事を、少し…

Junko

北海道在住。もうずいぶん前だけど、サンフランシスコに3年半暮らしたときの出来事を、少しずつ書いていきたいと思います。暴力事件、入院手術、国立公園でのキャンプ。思い出しながら少しずつ。

最近の記事

シェアハウス★ありがちなトラブル

シェアハウスは、マークがバークレーを卒業して引っ越して行って、するとすぐに大家のベンがワイを連れてきた。 ワイは中国人。ミッションベイに新しく来たポスドク。 勉強熱心な研究者だったけど、食へのこだわりもすごかった。買い物するする。料理するする。ピーナツ油を1週間でハーフガロン(1リットル以上)くらい使う。 それは全然構わないんだけどね。 食材を買いすぎて冷蔵庫はパンパン。それを忘れて腐らせる。でも、絶対に「自分ではない」という。あるときは米ナスが冷蔵庫で汁になる。でも片

    • シャワールームをどうシェアするか

      ベンが大家のシェアハウスには1年くらい住んだ。 最初の同居人はディーとマーク、マークがバークレーの大学院を卒業、就職して出ていき、次に中国人留学生のワイ。ワイが結婚して出て行ってからタミが入居したので、計4人と暮らしたことになる。 この人たちと、いろいろなトラブルを繰り広げていくわけだけど、それはまた改めて書くとして。 最初の3人暮らしの時は、みんなバスマット、シャンプー類を自分の部屋から持って行っていた。マークが卒業して、中国人のワイが来たとき、シャワーヘッドのところに

      • 強盗にあった日本人

        ラボのドイツ人留学生が「新しく日本人のルームメイトが入った」と言う。 かわいそうだった。断れるわけなかったと。 聞いてみると、日本人のその彼は、サンフランシスコについて早々、興味本位か何なのか、ダウンタウンの危険な地区へと踏み入れたらしい。そして案の定危険な目に合って、持ち物をすっかり取られてしまったのだそう。身ひとつになって絶望を背負って部屋探しに現れたそんな彼を、断って帰すことができなかったということらしい。 あっぱれなルームメイトたちである。しかし、強盗に合った日

        • シェアハウス 勝手に部屋に入ったら…

          シェアハウス同居人のディーが携帯を紛失した。見つかったから取りに行くと言う。「携帯なくしたのにどうやって発見の連絡が着いたの?」って聞くと、「拾った人が友達に連絡してくれたんだ、サンラフェール(サンフランシスコの北)で見つかったんだ」と言う。なんか腑に落ちないと思っていたが、数日後に届いた私の電話の請求書に ”サンラフェールへの電話料金0.97ドル” という記載があるやないですか! 料金はともかく、 「私の部屋に入って電話使ったな、下手な嘘をついて許すまじ!」 じわじわ怒

        シェアハウス★ありがちなトラブル

          ブレーキ、アクセル、ブレーキ?

          買った車の駐車場は路肩。 家の前は木曜日に路肩の清掃が来るので、水曜の夜に車を反対車線に動かしておく。動かした車は、反対車線の清掃日の前に、また家の前に戻す。 6月ある日の仕事帰り、今日は反対車線から家の前に車を戻す日。 「自信がないからって、Uターンのためだけにディーを呼んだら悪いな、   これくらい自分でできるでしょ。免許も取ったし。」 初めての単独Uターンを試みる。 家の前に駐車するために、隣の家のドライブウェイに少し頭をつっこんでそれからハンドルを切りながらバック

          ブレーキ、アクセル、ブレーキ?

          車を買う。免許はまだない。

          カリフォルニアの免許をとるためには、車持参で試験に行かなくてはいけなくて、借りるのも気を遣うので買うことにした。日本を去る日本人から買った車はトヨタのカムリ。免許がなくても車が買えるって、なんかすごい。 カリフォルニアには仮免許って発想はなく、免許保持者を乗せていれば運転OK、友達いわく「さすがアメリカ、器がでかい」と。 そんなわけで、車も手に入ったのでいよいよ免許を取ることになった。 カリフォルニアの免許は、DMV(免許センタ)に行って、まず筆記試験に合格してから、実技

          車を買う。免許はまだない。

          タイニーマウス!ねずみ事件

          シェアハウスに小さなネズミが出没するようになった。マークは冷静。「ちっさいネズミだよ。食べ物は全部タッパーに入れておけば大丈夫だよ」とは言え、夜にこそこそっとネズミの気配を感じるのは気分良いものではなく、害虫駆除に来てもらうことになった。三角屋根のゴキブリホイホイみたいな、長さ15㎝くらいのネズミ捕りが、そこかしこに仕掛けられたが、2週間経ってもネズミは捕まらない。なかなか賢いネズミさんである。 ある日の夜、私の部屋を何かが横切って、クローゼットに消えた気がした。「まさか、

          タイニーマウス!ねずみ事件

          3人暮らしのシェアハウスへ

          シェアハウスは1階に大家のベンが住んでいて、2階に3人が住むスタイル。1階はガレージで奥に部屋があり、2階へは外の階段から出入りする、これがよくあるサンセット地区の家。2階の住人は大学院生のマーク、フリーの内装屋ディーがいて、私が3人目。大家のベンは私の部屋の窓のペンキを塗り直す作業をディーに頼んでいたのだが、入居当時もそれが終わっていなくて、引っ越した後も内装屋のディーが部屋に出入りすることになった。しかし、これがなかなか終わらず1週間、2週間。 元々部屋には鍵もなく、出

          3人暮らしのシェアハウスへ

          独り暮らしかシェアハウスか 2004 春

          留学が決まってからザワザワしていたのが、サンフランシスコの家賃が高いという問題。 家賃は東京より高いが、東京並みに部屋が狭いわけではないらしい。都内の狭いワンルームに住みながら、だんだん人間的ではなくなっていった日々を思うと「まあいいか」と思えるけれど、もうひとつの選択肢として、ルームシェアがあるのがアメリカ。 私は他人に気を遣いすぎるのでルームシェアは無理だろうと、家族や友達にも言われて、自分でもstudio(ワンルーム)一択だと思っておりましたが…。 現地に到着して

          独り暮らしかシェアハウスか 2004 春