独り暮らしかシェアハウスか 2004 春

留学が決まってからザワザワしていたのが、サンフランシスコの家賃が高いという問題。

家賃は東京より高いが、東京並みに部屋が狭いわけではないらしい。都内の狭いワンルームに住みながら、だんだん人間的ではなくなっていった日々を思うと「まあいいか」と思えるけれど、もうひとつの選択肢として、ルームシェアがあるのがアメリカ。

私は他人に気を遣いすぎるのでルームシェアは無理だろうと、家族や友達にも言われて、自分でもstudio(ワンルーム)一択だと思っておりましたが…。

現地に到着してからしばらく泊まるところとして、職場となる大学から紹介されたいくつかの物件。短期ということもあってすごく家賃が高いので、最初の1か月くらい何とか我慢しようと、シェアハウスを選択することに(定期的なクリーニングはあったと思うけどシェアハウスの1部屋1か月で1,200ドルくらいだったかな)。すごく緊張しながら実際に入居したその家には、スイス人、イタリア人、ロシア人もいて、他にも、退去するまで結局姿を見なかった人もいたような気がする。そのくらい、意外に干渉しあわずやっていけることを知る。話したければリビングに行く。誰かと一緒にテレビを見ても良いし、自分のベッドルームにこもってても全然構わない。イタリア人のナースが「Dr.Philの家庭の悩みごと相談」みたいなテレビを見てたので、私もよく一緒に見てたけれど、基本的にみんな忙しく、ただ家が一緒なだけという関係の同居人たち。これなら多分シェアハウスでも暮らしていけると決断し、いよいよ家探し。ご近所掲示板みたいなネット情報を基に職場の近くで2軒、遠くで1軒、最後は、フリーの不動産雑誌に載っていた家を見に行って、3人暮らしのシェアハウスに入居することに決めた。

しかし、隣でテレビを見ていた同居人イタリア人ナースの足、とんでもない臭いがしたっけ。日本では嗅いだことのないような、ひたすら強烈な…。


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