シャワールームの私物 @シェアハウス

ベンが大家のシェアハウスには1年くらい住んだ。

最初の同居人はディーとマーク、マークがバークレーの大学院を卒業、就職して出ていき、次に中国人留学生のワイ。ワイが結婚して出て行ってからタミちゃんが入居したので、計4人と暮らしたことになる。
この人たちと、いろいろなトラブルを繰り広げていくわけだけど、それはまた改めて書くとして。

最初の3人暮らしの時は、みんなバスマット、シャンプー類を自分の部屋から毎回持って行っていた。マークが卒業して、中国人のワイが来たとき、シャワーヘッドのところにカゴをかけて、シャンプーを入れっぱなしにした。それはちょっと嫌だったけど、どうしても嫌なわけではなかった。

ワイが出て行って、タミちゃんが来たとき、同じように小さなボディスポンジを置きっぱなしにした。それがときどき落ちてくるんだけど、拾うのが嫌で嫌でたまらなかった。
他人の体を洗うスポンジ、触るのやっぱり嫌だもの。
あるとき、シャワーを終えて出るときにスポンジが落ちたけど、もう拾わなかった。するとタミちゃんは

落ちたままシャワー浴びたでしょ、おかげでカスだらけになった

すごく怒って言ってきた。
たぶんカスだらけにはなってないと思うけど。でも怒ってた。

「拾えばいいでしょっ」て、言われたのは覚えてる。
私は、「置いとかないで」って、言ったかもしれない。

ちなみに、タミちゃんがトイレを使い終わった後は、トイレットペーパーが20㎝くらい必ず便器に入っていて、それも嫌だった。
「そのトイレットペーパーはキレイなやつだよ」
って言ってたけど
「最初から紙が入っている状態が嫌だ」
と言ったら、それ以後は隣のゴミ箱に捨てるようにしてくれた。

言えば直してくれることもあるけど、あれもこれも全部みんな「気に入らないから直してほしい」って言ってたら、きっと自己嫌悪になるだろうな。

常識は国によって違う。習慣も人それぞれ。
許容できる範囲も人によって違う。
シェア暮らしが上手くやれたり、そうでなかったりするのは、結局やっぱり相性なんですかね。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?