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読書感想 #3 アフターコロナのAI都知事 相澤利彦

読書感想#3は、急速に拡大するコロナウイルスを題材としたSF小説です。

なぜ本書を読むことにしたか?

私の尊敬する師が書いた書籍だからです。

著者プロフィール

相澤 利彦

慶應義塾大学経済学部卒、ロンドンビジネススクールMBA(経営学修士)
コスモ石油、アンダーセンコンサルティング、ブーズアレン&ハミルトンを経て、アクセンチュア 小売り流通業統括責任エグゼクティブパートナー、消費財メーカー統括、グローバル戦略グループ統括を歴任後、産業再生機構下のダイエーにて業務改革担当兼CIO取締役、am/pmジャパン代表取締役社長。

現在TSUNAGU・パートナーズ代表取締役パートナーとして様々なコンサルティングに携わりつつ、グロービス経営大学院教授、日本マイクロソフト エグゼクティブ・アドバイザー、他4社、計7つのタイトルを務める。

本書の概要

政治が、経済を止め、社会が死のうとしている。緊急事態宣言と休業要請でダメージを受けた労働者の自殺が、ウイルスによる犠牲者の132倍にもなるというシミュレーション分析結果に衝撃を受けた若き女性の新都知事、愛野利他(あいの・りた)による、コロナウイルスとの戦いのSF小説。

上記はAmazonより引用。中国がコロナウイルスをどのように封じ込めたか、世界各国の死者/回復者率の違いはなぜか、人はどうあるべきか、日本は何をすべきか、といった問いについてデータをもとにした著者の意見が述べられ、それが実現された近未来が描かれています。

本書から学んだことは何か?

現代の顧客ニーズに合わせて社会、企業がデジタルテクノロジーを用いて変革しなければならないというメッセージを受け取りました。特に「アフター・コロナの6つの論点」はコロナ前から始まっているが、日本はそれを認識できていなかった。しかし、コロナをきっかけにニーズが顕在化し、日本でも急速に変化が求められることになった。ピンチに対応すればチャンスになる。どのように対応すべきか、特に③、⑥は色々考えさせられます。

①非接触社会の構築 ②無人テクノロジーの進展 ③拠点と組織の変革
④不動産価値の下落と非接触技術の価値向上
⑤シェアリングエコノミーの修正 ⑥従来型為政者の信頼低下

また、急速に変わる現代において、自分がリーダーとして何をすべきかと個人ベースでも考えさせられます。所属する会社で何をするか?事実をどのように捉え、どう考え、どう動くか?いつもの自分の行動を振返るために、8つの論点を胸に刻みたいと思います。

①夢の語り部、②戦略家、③哲学者、④シナリオライター、⑤編集長、⑥プレゼンテーター、⑦応援団長、⑧名コーチ

どんな人に読んでほしい本か?

・コロナウイルスに対してどう対応すべきか自分で考えている人
・書籍の体裁を気にしない人

本来は全ての人と言いたいところではありますが、ただのSFとして読むには体裁等の問題もありおすすめできません。自分で考えてくれる人に読んでいただきたいので上記としました。ちなみに表題の画像のように横書きでたまにパワポが混じっています。本としての見せ方はあまりうまくない前提で購入ください。内容とスピード感を重視した素晴らしい書籍です。


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