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シリーズ歴史に浸かる!!~義経編2~

「温泉には歴史あり」、温泉大国日本では、旅行の温泉ブーム・秘湯ブームにより、温泉は身近なお楽しみとなっている現代。温泉ソムリエの資格も出てくるぐらい温泉は根強い人気を誇っております。しかし、温泉の歴史は意外に知られていないもの・・・そこで「温泉好き」「歴史好き」「旅行好き」の僕は、温泉と武将の物語「シリーズ歴史に浸かる!!」を書くことにしました。
温泉の歴史を語るのではなく、「歴史を感じる場所で、温泉との出会い」をコンセプトに、旅日記的に語っていきたいと思います。
温泉と歴史で、心身ともに癒しになれば幸いです。

義経編2作目の温泉地は・・・

『敦盛』の舞台

一ノ谷合戦

織田信長が好んだと言われる能『敦盛』、その歴史的舞台となったのは、源義経が、戦の天才として歴史に名を残すことになった「一ノ谷の戦い」。今回はその舞台で温泉に浸かることにしましょう。

『敦盛』とは、平清盛の甥っ子・平敦盛(たいらの あつもり)のこと。平安時代末期の源平合戦「一の谷の戦い」で若くして討たれた。唱歌『青葉の笛』でも同じ場面が描写されています。
織田信長が好んだとされる幸若舞『敦盛』の一節は、平敦盛に関する場面ではなく、その平敦盛を討った源氏の熊谷直実が出家する際の心情がつづられています。

「一ノ谷の戦い」の須磨温泉

須磨温泉 寿楼

時は平安時代末期。かの有名な源平合戦。義経は精鋭70騎を率いて、鵯越えからの逆落としで平家本陣を奇襲する。戦場は現在の兵庫県須磨。そこに存在する須磨温泉「寿楼」。兵庫県には有名な有馬温泉が存在するので、温泉を狙ってここまで足を延ばす人は少ないかもしれません。しかし、須磨には京阪神地域随一の海水浴場「須磨海岸」があります。白砂青松の美しい砂浜の海岸なので海水浴で訪れて温泉に浸かるのもいいかもしれませんね。須磨温泉は、「須磨寺」の近く山側に位置し、最上階に小ぶりですが、和風庭園露天風呂があるので、源平合戦ゆかりの地を望みながら湯に浸ることができます。今にも笛の音が聞こえてきそう・・・

須磨温泉 寿楼 露天風呂

ピィ~ヒョロロ~~目を閉じれば、決戦前夜・・・聞こえしはこれか「青葉の笛」。
リラックスできるラジウム泉でまったりすればタイムスリップしたようで、気持ちのいい湯と雰囲気に大満足。

源平鍋

料理は名物「源平鍋」や「源平懐石」等の歴史を感じさせるネーミングのものから「明石鯛懐石」、「神戸ポークしゃぶしゃぶ」、「神戸牛満喫懐石」と地元食材を活かしたものがラインナップ・・・
グルグルルル~~今にも腹の音が聞こえてきそう・・・

駅前ホットドック

お時間のある方は、須磨駅から徒歩で宿入りしてはいかがでしょう。駅前にはB‛zの「聖地」ホットドック店「コペンハーゲン」があるので「178(イナバ)ドッグ」を購入して街歩きしながら・・・
ジャジャジャジャーンとギターの音が聞こえてきそうでは?

平家物語と須磨寺

敦盛

平家物語で一番涙を誘う哀話である「敦盛最期」。須磨寺には敦盛の首塚が祀られ、敦盛の菩提寺として広く知られており、源平ゆかりのお寺として親しまれています。義経が首実検時に腰を掛けた大きな松の木や敦盛の愛用していた笛「小枝の笛」通称「青葉の笛」も保管されております。

敦盛最期

青葉の笛

平敦盛・熊谷直実の一騎討ちの場面を再現した源平の庭を見て、義経の輝かしい勝利の裏にある、戦の悲しい物語を想いながら、今宵は湯に浸る・・・
「笛の音に波もよりくる須磨の秋」本日の歴史に浸かるはこの辺で・・・

最後に

後藤又兵衛

自称:後藤又兵衛の末裔の後藤純です。趣味は旅行で観光や温泉巡り。仕事ではアイデア創出に温泉活用と公私ともに温泉を愛している関西人。「ビジネスのヒントは歴史にあり」と歴史から学ぶことを日々の取り組みとしている後藤純がお送りする「シリーズ歴史に浸かる!!」
1作目の「遮那王」時代から一気に表舞台へ躍り出た「源義経」。ここから天才的な戦と温泉の話が続きますが、長いお付き合い、よろしくお願いいたします。

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