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娘の発熱と子供に関する制度変化の報道を見たイチおっさんの呟き

少子高齢化を背景に、日本全体で子供を増やしましょうという取り組みが盛んに行われています。
最近では、男性の育児休業取得を増やしましょうという施策がニュースになったり、子供の医療費や幼稚園の無償化、学費の免除など、子供を持つ親としてはありがたいことです。

親として、子供に健康かつ頭も心も成長してほしいというのは共通の願いなので、ある意味では子供のために働いているという面もありますが、それでも金銭的な負担が軽いに越したことはないと思います。


先週、子供が通う保育園で感染症(アデノウイルスと溶連菌)が蔓延、自分の娘も熱がひかず、共働きの妻と交代で看病をして過ごす、という1週間を過ごしました。
その経験と国なり地方自治体が推進している施策に、なんというかちょっとした違和感を感じたので、言語化してみたいと思います。

子供が体調不良の時は親が休んで面倒をみるというのが当然?

確かに、常に一番近くにいて、子供にとっても体調が良くない時に一番近くにいて欲しいであろう親。
子供が体調を崩したとなれば、親が看病をするというのは当然のことなのかもしれません。

翻って、ドライに働く親の観点からみると、場合によっては緊急な仕事も抱える中、子供の体調が悪いので・・・と休暇を取得することは、精神的に多少なりとも負担になるのが実際のところ。
昔に比べると、会社としての休暇の制度もしっかりしてきているので、そういった面での不利益・負担はほとんど感じないものの、やはり「周りに迷惑をかけてしまうなぁ」という会社員としての心理的な負担というのはどうしても避けられないところかと思います。
たとえ制度が整ったとしても、この辺りの心理的なハードルも解消されないと、真に「子供を産み・育てやすい国」にはならないのかなとも感じるところです。

もしかしたら、この”申し訳なさ”は日本人のメンタリティが根幹にあるので、ゼロにするというのは簡単ではないかもですね。
でも、男性の育児協力なり育児への参加も、自分たちの親世代(60〜70代)と比べるとだいぶ「当たり前」になりつつあるのも肌で感じるところです。
制度ができてから、空気感含めて「当たり前」が浸透するまでの間にはある程度長い時間がかかるかもしれません。
でも、雪だるまの芯、といいますか法律の改正や制度ができることで、着実に何かが動き出しているのだと思います。

今のタイミングだと病児保育が充実してくれるとありがたい…

今回は一週間という期間でしたので、自分と妻とで交代に休みをとったり、生産性はほぼゼロになりますが在宅勤務なりで乗り切る事ができました。
幸い、自分達は両親も健在なので場合によってはサポートをお願いすることもできたでしょう。

でも、自分の同年代の方と話をしていると両親を頼れないという方も少なくありません。
そんな環境で仮に仕事も切羽詰まっている、という時に働く親の心理的負担なく仕事ができる環境の整備にはまだ課題があるかと思います。

もちろん、解決策としては病児保育を充実させるといったものだけではなく、そもそもの働き方、仕事自体のやり方や位置付けを変えていくという手段もあるでしょう。
現在の風潮ですと、時間がかかるかもしれませんが後者は進行していくような気がします。
もし今がちょうど遷移期にあたり、今たまたま該当しちゃってる人は大変かもしれないけど、もうちょっとしたら楽になる!というのであれば、もしかしたら我々世代の我慢時なのかもしれません。

でも、自分たちのように両親のサポートを得ることができない、経済的な理由から簡単に仕事を休むわけにはいかない。そんな人もたくさんおられます。
そういう人たちが苦労しないように、万一にでもこどもを産まなきゃこんな苦労しなかったのに・・・と思うことのないように。

そんな世の中がくればいいなと思いつつ、実現するのは自分たちだ、とも思いつつ。

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