樹木@樹齢二千年

世界の神話や宗教に関する資料集めが趣味な雑食性な大学生。型月作品とかラウド系とかも好き…

樹木@樹齢二千年

世界の神話や宗教に関する資料集めが趣味な雑食性な大学生。型月作品とかラウド系とかも好きです。読書記録やらFate関係の事とか日常の事とか綴っていきたい所存。

最近の記事

コミケ100でサークル初出展したお話

 どうも。プロフィールに「雑食性」って書いてる割には雑食性じゃないだろって最近気付き始めた樹木です。  未だクソ暑い日が続きますが如何お過ごしでしょうか。  私は先日、記念すべき100回目のコミックマーケットに参加してきました。基本毎年参加しているのですが、今回は一般参加では無く、サークル側で。  サークル「樹齢二千年」として頒布したのは『ロード・エルメロイ二世の事件簿』及び『冒険』の元ネタ解説本 『Lord El-melloiⅡ′s magic&mythology Bo

    • 『ロード・エルメロイⅡ世の冒険(3)彷徨海の魔人(下)』が発売目前なので色々と

      初めましての方は初めまして。久方振りの方はどうもご無沙汰しております。最近Twitterで「事件簿太郎」と呼ばれる事が多くなりました宗教・神話オタクの樹木です。 去年の年末特番で『ロード・エルメロイⅡ世の事件簿 Case.Rail Zeppelin Grace note 特別編』が放送された上にまほよフルボイス化と、他の型月オタク数人とホテルのテレビの前で狂喜乱舞しておりました。 さて、今月の28日(金)に、待ちに待った『ロード・エルメロイⅡ世の冒険』の第3巻、『彷徨海の魔

      • 久々の更新~最近借りた『エノク書』について色々と

        クッッッソ久々の更新。マジでいつ振りか分からんね。 最近はMythpediaさんっていう神話・伝承や宗教のまとめサイトで記事の方も書かせて貰っているしツイートが万バズしたしで色々ありましたね。 サイト様のURLはこちら↓ https://mythpedia.jp/ 最近グノーシス主義とかカバラとか、ゲームの設定の元ネタになってるヤツについて解説したから読んでくれると泣いて喜びます。 こないだ原稿書く時に旧約聖書における堕天使のこと書こうと思って資料探してたんですけど、図

        • FGOACの七章のあれやこれ

           遂にFGOACの七章のタイトルが判明したみたいですね。前に生放送でアプリ版とは全く別の路線で行くみたいな話してましたけど。  タイトルは「臨界繁栄都市 バビロン」。 「バビロン」「繁栄」というワード。そして「大いなる獣」という単語が出てきているので恐らく来るであろうビーストⅥについて原典やその他諸々について解説していきます。  って事で色々と軽く掘り下げます。 バビロン まずバビロン。  これはアプリ版バビロニアのマップにも「廃都バビロン」もありますね。  バビロンとはメ

        コミケ100でサークル初出展したお話

          読書記録(3)『天使とは何か キューピッド キリスト 悪魔』(中公新書)

           読書記録三回目です。今回は中公新書から出ている「天使とは何か」の感想になります。個人的にクソ面白い本の一冊ですね。  ではやっていきまっしょいb 概要タイトル:天使とは何か キューピッド キリスト 悪魔 著者:岡田温司 出版:中公新書 説明:エンジェルとキューピッドは何が違うのか。キリストがかつて天使とみなされていたのはなぜか。堕天使はいかにして悪魔となったか。「天使」と聞いて、イメージが浮かばない日本人はいないだろう。しかし、天使をめぐる数々の謎に直面したとき、私たちは

          読書記録(3)『天使とは何か キューピッド キリスト 悪魔』(中公新書)

          旧約聖書とあれやこれ

          『ノアの方舟』と『ギルガメシュ叙事詩』 旧約聖書の「創世期」における説話の一つとして有名な『ノアの方舟』。  記述部分としては創世記6章が相当します。  地上に人が増えると同時に、「神の子」=天使が人間の女性に生ませた巨人であり、大昔の英雄であったネフィリムなどが住んでいた。そこで地上に悪が増していく様子を見て後悔した神が人間を一掃すべく大洪水を起こすが、唯一神に対して無垢に従うノアに方舟を造るように命ずる。全ての動物のつがいを乗せた方舟は遂に洪水を乗り切ったという物語です。

          旧約聖書とあれやこれ

          読書記録(2)『ロード・エルメロイⅡ世の事件簿「case.剥離城アドラ」』(角川文庫)

           読書記録二回目です。  読書なのでとりあえず読んだ本の記録してくのでこの辺もやっていきます。今回はTYP-MOON作品の「ロード・エルメロイⅡ世の事件簿」。Fate系列だと一番好きかもしれません。最近事件簿の「case.魔眼蒐集列車」がアニメ化しましたよね。 概要タイトル:ロード・エルメロイⅡ世の事件簿 著者:三田誠 出版:角川文庫 説明:魔術教会の総本山「時計塔」において、現代魔術科の君主(ロード)に叙されているエルメロイ二世は「剥離城アドラ」の遺産相続に立ち会って欲し

          読書記録(2)『ロード・エルメロイⅡ世の事件簿「case.剥離城アドラ」』(角川文庫)

          最近のFGOのシヴァに関する考察(という名のこじつけ&解説)

           初めましての方は初めまして。趣味で神話関係の資料収集とかしてる型月にわかの樹木と申します。  例の如く小ネタを掻き集めて行きますが、今回は最近何かと伏線が張られていたりしてそうなシヴァに関して色々と考察(という名のこじつけ)をやっていきたいと思います。  型月の設定は自分自身把握しきれて無いので基本的には原典及び史実に依拠するものになりますのでご了承下さい。  では行きまっしょいb シヴァに関して色々と概説 シヴァは今なおインドの全体の80%の人々に信仰されているヒンド

          最近のFGOのシヴァに関する考察(という名のこじつけ&解説)

          FGOの小ネタから色々考察(という名のこじつけ)

           初めまして、樹木と申します。型月追ってますが神話とか宗教とか文化人類学とかその辺りの分野も好きで資料収集とかやっとります。  FGOも後半戦に入ったという事で、最近のシナリオやサーヴァントに関する小ネタから考察とか出来そうなので色々とピックアップして掘り下げ、もといこじつけていきたいと思います。 夏イベのネロと「金枝篇」、そしてヒッポリュトス 最初に取り上げたいのは去年の夏イベ。このシナリオ内の水着ネロの発言から色々と深堀りしていこうと思います。  まず彼女の言う「ネミ

          FGOの小ネタから色々考察(という名のこじつけ)

          今後のFGOに関する考察(という名のこじつけ)

           始めまして、樹木と申します。型月とか漁ってますが各地の神話伝承、宗教及び文化人類学なんかも好きで色々と資料集めたりしています。  ふとシナリオ読んでたら楽しみな二部第六章「妖精円卓領域 アヴァロン・ル・フェ」に向けて色々と考察(という名のこじつけ)が出来るかなと思い深夜に書き連ね始めました。  型月も好きで色々追ってますが世界観設定というより現実の神話、原典関係から掘り下げていきますのでご了承下さい。  キャスニキ考察が何番煎じとか言わないで。 色々と概説 今回記事を書く

          今後のFGOに関する考察(という名のこじつけ)

          読書記録⑴『古代オリエントの神々 文明の興亡と宗教の起源』

           始めまして、樹木と申します。日本を含め世界の様々な神話体系や伝承、宗教に関する事を色々と漁ってます。  色々と本買っては積んでの繰り返しですが少しずつ消化しろという戒めも込めて備忘録代わりにnoteに綴っていこうと思います。  第一回は中公新書から出ている小林登志子先生著の『古代オリエントの神々』からやっていこうかと。 概要タイトル:古代オリエントの神々――文明の興亡と宗教の起源 著者:小林登志子 出版:中公新書 説明:ティグリス・ユーフラテス河の間に広がるメソポタミアの

          読書記録⑴『古代オリエントの神々 文明の興亡と宗教の起源』