昭和とテレビと恋愛と

昨晩、CSで放送していた“ 西部警察2 ”を観た。

西部警察1で小林稔侍が結構、エグイ殺し方をする犯人役をやっていて、今は大御所と呼ばれる人が色んな役を演じて、積み上げてきた結果が今にあるんだなぁと“ 人に歴史あり ”を感じるので昔の番組を観るのが結構、好き。

西部警察2をCSで最初に観たとき、思ったのは、

“ あれ？大門の妹って、古手川祐子だったのに知らない人になってる ”

何でなのか調べたら2製作が決定し、それに向けて色々な調整してたが当時、新人だった古手川祐子への続投オファーが遅れ、スケジュールを抑えられず2以降は他の女優さんにせざるを得なかったらしい。

昨日の放送に松本伊代が出ていた。
ゲスト出演だけど、当時の人気アイドルも出てたんだと思いながら昭和のアイドルの耳に髪の毛がかかりつつ、ふんわり感がある髪型というか。

こんな感じの髪型。

昨日の放送だと、ボリュームはこれより抑えられてたが僕はこういう髪型に昭和を感じる。

一番、有名なのは聖子ちゃんカットか。

松田聖子が人気絶頂だった頃、女の子は聖子ちゃんか明菜。
どちらかの髪型を真似ていたと昔、バイトしていたとこの主任が言っていて、中森明菜は呼び捨てってことは聖子派だったのかなと思った。

今の職場で部署は違うけど、よく話す先輩。
当時、高校生だった先輩は聖子ちゃんカットにしたかったけど、付き合っていた彼が明菜派だったので彼の好みに合わせて明菜ヘアーにしていたと言っていた。

先輩の彼氏は1個上の先輩。
交際して1年ちょっと過ぎた彼の高校卒業が近付いた1月末か2月の頭くらいに別れを切り出された。

何のトラブルもなく付き合ってたのに何で？と思ったら、彼は卒業したらアメリカに行って本場のダンスを学びたい。
そのための旅費や、アメリカで生活するためのお金をバイトして貯めた。
いつ、戻ってくるか分からない。待たせるのは酷だから別れて欲しいと。

付き合ってた頃から言っていたそうでバイトでデートがキャンセルになったこともあった。
でも、そこまで本気で考えているとは思ってなくて言われて、本当に驚いたと。

彼の考えは分かったけど、すごい好きだったから待つと言ったけど、1年2年で帰ってこれるものじゃないと思うし、自分の我がままに付き合わせる訳にはいかないと彼は引かず、公園のベンチで何時間も話し合って別れることにしたと。

渡米する日は空港まで見送りに行くとも言ったが、それは辛くなるからと最後に会うのは卒業式と決めた。
卒業式でお別れをして、1週間か10日経った頃、

アメリカに行ったはずの彼が先輩に会いに来た。
玄関を開けて、そこに立つ彼に驚いてたら、話さないか？と言われ喫茶店へ。

そこで、何で日本にいるのかを尋ねたら、出発する日付を間違えていたと。

彼は“ 14日15時 出発 ”を“ 15日14時 出発 ”みたいな感じで日と時を入れ替えて覚えていたそうで、搭乗手続きの際に言われて気付いたと。

で、アメリカでの生活費と考えているお金を旅費に使うと、あっちで生活できないから帰ってきたと。

「うそでしょ。って、思ったね」

先輩の言葉に、でしょうね。としか思えなかった。

彼は、またバイトしてお金を貯めてアメリカに行くのかと思ったら、地元より割のいいバイトが多い東京に出てダンスを勉強する。
生活が安定するまで時間がかかるかもしれないけど私が卒業したら、東京で一緒に暮らさないかと言ってきたと。

「話、聞いてたら、なんで私、こんな人が好きだったんだろうって気持ちが一気に無くなって、応援してますって、言って帰ってきた」

元彼は渡米失敗後、地元で少しの間、話題の人になったそうで友達の先輩づてに聞いた話だと元彼の渡米は同級生の間では絶対、無理と言われていたらしい。
バイトを一生懸命やっていたけど、英語の勉強をしてるのか訊いたら、

「そんな時間ねえよ。あっちじゃ英語が基本だから嫌でも覚えるだろ」

と、英語の勉強は一切していなかったので、騙されるか金が続かなくなるかで2ヵ月もったら奇跡。と言われてたらしい。

「卒業式の夜。お風呂から上がって髪の毛乾かしながら、“ この髪型も彼のためにしてたんだよな ”って、思ったら泣いちゃって。でも、この別れは彼のため。って、思ってたのよ。
アメリカに行ったはずの彼が家にやって来たときも喫茶店で話を聞くまでは、
“ 夢よりもお前の方が大切なんだ ”
って、言われるかと思ったら飛行機乗り遅れたんでアメリカ行くのやめて東京に行きます。でしょ？なんだ、こいつって思ったよ。
喫茶店で話した次の日かな？美容院に行って聖子ちゃんカットにしてもらった」

先輩の高校時代の大恋愛を聞きながら、やっぱ、つえーわ。この人と感心した。

アイドル時代の松本伊代の髪型は正確には聖子ちゃんカットとは言わないんだろうけど、観ていて思い出したので、今日のnoteに。