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27歳独身女が無職になったらどうなったと思う?

無職になった。

無職になるのはこれで2回目。2回目の無職。
2回目ともなると怖さはなかったし、自分にとって当たり前のことのように思えた。
でも、両親への罪悪感と、他人の目が怖かったくらい。
でも、私の人生は今始まったよな、とおもう。
自分の人生を肯定したいとか、無理やり成功にしたいとか、そういうふうに見えるかもしれないけれど、今、Just now、私は本当に自分の人生を歩み始めたと言っても過言ではない。
自分で決めて、自分で感じて、自分で心から満足できる状態。
今、自分はそのような状態だ。

先月、3週間、フィリピンに留学に行った。
行った理由としては、ただ興味があったから。
大学時代に6週間オーストラリアのメルボルンに留学をした時、なんか面白かったから。
あと英語が話せるようになりたくて。
マンツーマン授業があるのはフィリピンだけだったし、メルボルンではグループ授業であまり積極的に話せなかったから、初心者にはうってつけだなって。
あと、缶詰状態で勉強するから成績が伸びるって聞いたことあった。

でも、最初は3週間でも長いなと思っていたし、全く自信がなかった。
この守られた日本での生活を離れるのは正直怖かったし、帰りたくなったらどうしようとか、病気になったらどうしようとか、孤独を感じたら?と頭がいっぱいだった。
彼氏と離れるのも怖かった。
いつも一緒にいる彼氏とこんな長い間離れるのは初めてで、留学中寂しくて泣いちゃうかも、とか、浮気されたらどうしようとか。自分一人で戦える気がしなくて、自分一人で知らない土地で生活するイメージがつかなかったから。

結論、価値観が変わった。
価値観が変わるなんて、よく聞く言葉だし、なんかイキってる感じだし、本当は使いたくない言葉だ笑
価値観が変わるって、私の中でどう使っているかというと、今まで大事にしてきたものや好きだったこと、楽しかったことが全部興味がなくなった。
そして、新しい他のものに興味が湧いた。

例えば。
私が留学前興味があったことは
・高級ホテルでホテルステイ
・おしゃれなアフタヌーンティー
・流行りのおしゃれな服
・高いけどフレンチライクで細部までこだわっているカフェで
 ケーキとコーヒーを嗜む
・金持ちが住んでいるリッチな高級住宅街で散歩
・将来はタワマンに住みたい
・おしゃれ女子がこぞって通う表参道のモーニング

本当に、これが好きだったから。
私が好きなものは全て高くて、でも魅力的で、このために働けるなって思ってた。
インスタでこれらに関わる情報をゲットして、おしゃれな服着て可愛い友達とおしゃれな街でおしゃれなスイーツ食べて、写真撮ってインスタにあげて、いいねの数に一喜一憂して・・・
それが楽しかったし、それが生き甲斐だった。

それは周りの友達も同じだったし、当たり前のことのように思えた。
でもなんか、それの繰り返しに飽き飽きしている自分もいたし、キリがないな〜という気持ちはあった。
頑張って稼いで、我慢料みたいなお給料もらって、平日を無駄にして、土日にストレス発散して、お金が足りなくなって、また我慢して働いて・・・
土日のために働いているし、好きな海外旅行もなかなか行けないし、近場でコストがかかることしているよな、みたいな。
自分は満足しているのかしていないのかよくわからなくなって、いつの間にか年齢を重ねてて、自分の年齢に気持ちが追いついていかなくなって、これでいいのかな、みたいな。

結果的に、3週間で私の価値観は変わった。
上記のことに、なんの興味も湧かなくなった。
むしろ、そこまでの贅沢はいらないよななんて思った。
贅沢こそが至福。
それも変わってはいないけれど。。。

なんか勿体無いなって思うようになったんだよね。
そういうことにお金を使うのが。
むしろ、海外に行きたい。
物価の安い国で贅沢をしても、日本の3分の1くらいだし、それでいいじゃん。
いや、それがいいじゃん、って。
日本で何かしていてもなんか上の空で、自分の欲望とは違うことをしているなって。
美味しいものを食べていても、おしゃれな場所に行っても。
それより、今すぐにでも海外を感じたくて、エスニックな料理を食べたいし、エスニックな空間が恋しくて・・・
帰国から約3週間経ったけど、やっと日本に慣れた(?)けど、でも今すぐ海外に行けるなら行きたい。
1年だって行ける。どこにでも行ける。
でもなるべく、物価が高かったり日本と似ている国じゃなくて、反対のような国。

今すぐ海外に永住できるか?と聞かれると無理かもしれないけど。
でも、日本に永住できるか?と聞かれても何も言えないかもな。

移動し続けたいんだと思う。
いろんな国で、いろんな人と会って、いろんな刺激が欲しい。
あああ、生きてるうううって感じる。

留学中も、寝るのを惜しんでいろんなことをしていた。
仕事している時は、寝る時間が最優先だったのに、ね。

寝る時間も惜しくなるくらい、1秒でも多く何かを感じたくて、経験したくて、全てが大切な時間だった。

おしゃれな服が好きだった。
おしゃれなカフェでのブレイクタイムや、映える写真が好きだった。

今は、なんかゾクゾクするような異国の話とか、民族とか、伝統とか、自然とか、文化とか、宗教とか、思想とか、、
見たこともないようなものを見て、感じて、食べて、飲んで、話して・・・
そういうことがしたくてしたくてたまらないのです。

それが正しいか間違っているかなんて知らない。
お金が飛んでいくし、時間も、労力も使うし、
何年後かに、あんなことしなければ、とか、そんなことより早く仕事してお金貯めればよかったとか、失敗だったとか、思うかもしれない。
その恐怖はずっとある。
みんなと同じ生活をしていた方が安心だし、正論だし、他人も認めてくれるし・・・
こんなリスクを犯していいのかな?と思う時がある。
でも、何もしないリスクもあるよな、なんて思う。
私は後者の方が後悔するかも。
メンタリストDAIGOの本で見た。
どっちの方が後悔してもいいかで選べって。

やった後悔とやらない後悔。
私は前者の方が後悔しても立ち直れるかな。

うずうずが止まらない。
どこかへ行きたい。何かしたい。
人とは違う何かを。
慣れ親しんだ土地や安全な家でずっと生活するのは苦痛だ。
見たことないものを毎日見たいし毎日面白さを感じていたい・・・

ああ、止まらない!
世界には一生かけても回りきれないほど国があって、独特の自然や文化があるのに、何もできていないのは苦しい!!!
見たい、触れたい、感じたい!!!色んなものを!!
ナニコレ?みたいな好奇心。高鳴る鼓動。

とにかく、たった3週間のフィリピン留学で、英語の勉強だけでなく色々なものを持ち帰ってきたよ。という話。

「やりたいことなんてない」
6年前の就活時代からの口癖だった。
仕事となると、やりたいことが見つけられなかった。
当時やっていたイタリアンレストランのアルバイトのホールとか、海外旅行とか、シフト作成とか、外食に行ったりすることは好きだったけど、娯楽以外で何がやりたいかとかよくわからなかった。
だから、とりあえず大手企業に行くことを目標に就職活動をした。
ネームバリューがある会社なら、とりあえずやりたくないことでも我慢して働けるかなって。
最初はやりたくないことだったとしても、いつかやりたいことに変わって、愛着を持って働けるのかなって。
でも。。。

今も「やりたいことを見つける」ことにとても苦労していた。
2社の仕事を経験して、どちらも辞めた。
私は何も続かない人間なのかなと思ったし、親にもいい顔はされなかった。
でもどうしても、合わないことに違和感を感じながら自分の人生を使うのは嫌だった。
忍耐力の欠如と言われればそうかもしれないけれど、自分の貴重な時間は、本当に自分が納得できることに使いたかったから。
自分が本当に好きなことしかやらないとどうなるかな?と考えたら、ワクワクしたし幸せになった。
そんな気持ちで働けたらな・・・とか思った。
私の興味あることは海外旅行だった。
今まで9カ国に訪れた。
ベトナム、台湾、オーストラリア、韓国(2回)、中国、シンガポール、アメリカ(ハワイ)、イタリア、フィリピン
国内旅行も好きで、色んな県に行ったけど、やはり海外旅行のワクワクには敵わなかった。

私が無職になって手に入れたもの。
自分のやりたいことを見つけたこと。
自分が本当に興味があることを見つけたこと。
自分の細胞一つ一つが喜んでいるのを感じられたこと。
自由を見つけたこと。
これは、27歳という年齢に絶対に必要だったこと。
路頭に迷っていた自分に答えをくれた。
この答えを、私は一生大事にするだろう。
一生をかけてやりたいと思えたことを見つけたのは、誇りだし、自分と向き合えた証だし、これから先、自分の人生を生きていくことに必要なものを手に入れた。

無職になってよかった。
聞こえは悪いかもしれないけど。
情報過多なこの時代で、他人の意見に惑わされたり、人の目を気にしたり、やりたいこととか理想の生き方って人それぞれなのに、いつの間にか自分の声が聞こえなくなって、自分軸で生きているのか他人軸で生きているのかわからなくなっている人は多いと思う。

その中で、無職になってフラットな目線で、いったん人生を白紙にできる期間って大事だと思うし、そうしたいときにすぐにそうできる社会になればいいなと思う。



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