【雑感】ジュビロ磐田 2022シーズン振り返り
J2での2023シーズン開幕が1か月後に迫っているこのタイミングで2022シーズンのジュビロ磐田について振り返ってみます。
1.ジュビロ獲得勝ち点
この表を見て、皆様は何を思いますでしょうか?
・データが揃い、対策が講じられる2巡目は勝ててない
・中位陣に勝てないと勝ち点を伸ばせない
等ネガティブな意見が色々と出てくると思います。
その一方で中位~下位に沈む湘南・京都に加えて2021シーズン王者の川崎に負けなし。
2022シーズン王者の横浜には勝ち点3を奪えたりというポジティブな面も垣間見えます。
もちろんチャレンジャーとして失うものはないというメンタル面が大きく作用している可能性はありますが、何か傾向がないのか?と思っていました。
そんなJリーグからJ STATS REPORT 2022が発行されました。
データから2022シーズンのジュビロの傾向を振り返りたいと思います。
2.平均年齢
勝手な偏見ですが、川崎は磐田と並び平均年齢が高い印象のため、平均年齢が高い相手に磐田は勝ち点を獲得できているのでは?と思っていました。
このデータからむしろ平均年齢が低いチームから勝ち点を奪えているように見えます。
我が軍の百戦錬磨のベテラン達の経験により、若いチームに勝つことができているのか…?
いや、そんなことはないでしょ!と思っているので別のデータを見てみたいと思います。
当たり前と言えば当たり前ですが、若ければ若いほどたくさん走ることができる・スプリント回数が多くなる傾向にあります。
すなわち、走れるチーム、スプリント回数が多いチームにジュビロは相性がいいのではないでしょうか?
3.フィットネス
やはり、1試合平均スプリント回数、1試合平均走行距離がどちらも多い・長いチームから、より勝ち点を奪えているように見えます。
ここからは仮説なのですが、我が軍がボール保持している際に走力を活かし、前線からボールを奪いに来た相手をかわして得点に繋げることができたのではないか?と感じました。
それを裏付けるデータが2つJ STATS REPORT 2022にありました。
①タックルライン
このグラフからタックルラインが高い、すなわち高い位置からボールを奪いに来たチームから勝ち点を奪えていることが分かります。
②シュートパターン
注目すべきはロングパスからのシュートの割合で、ジュビロは5.0%となっており、リーグ1の構成比となっています。
ロングパスで相手のプレスを回避し、シュートで終わることができている、と言えるのではないでしょうか?
また、中盤の底に名手ヤットさんがいることにより、この比率を引き上げていることは想像がつきます。
2022シーズンのジュビロのポジティブな振り返りとして、私の立てた仮説『前線からボールを奪いに来た相手をかわして得点に繋げることができた』がズレていないような気がしますね。
おまけ
目を背けたいところではありますが、フィットネスの章になるので、我が軍と他クラブの差を確認しておきましょう。
走行距離としてはリーグ平均並みには走ることができているが、スプリントの回数だとリーグワースト。緩急をつけることができていない、ということですね…
スプリント回数ワーストでしたが、急加速回数はダントツのワースト。
分かっていたが、ここまでアスリート能力に差があるとは…
J1最下位、降格していることを踏まえ、この現状から変わらなければなりません。
4.最後に
2022シーズンはJ1で『前線からボールを奪いに来た相手をかわして得点に繋げる』ことができたが、2023シーズンはJ2での戦いとなります。
J1からの降格チームに対してリスペクトをし、自軍に引いて守ることを選択されたら昨シーズンでパターンでは得点を奪うことは難しいでしょう。
J2での2021シーズンの経験からリスペクトをする必要がないと思われていたらラッキー!リスペクトなんて不要です。前からどんどんきてください!
冗談は置いといて、2023シーズン我々は変わらなければ得点は奪えません。勝てません。
フィットネスの部分でも鮮明になりましたが、J1クラブと差があることは明らか。平均年齢も高い。
監督も変わり、0からのスタートです。ここが変わるチャンス・タイミングです。
目先の結果(1年での昇格)も大事ですが、2023シーズンから変わったことで優勝できたよねと笑って振り返ることができることを願っています。
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