クラブの未来
今年は苦しいシーズンになりました。
1年でのJ2降格という結果を招いてしまったことをとても申し訳なく感じてます。ピッチに立つ僕たち選手の力不足です。
苦しい時間が長かったからこそ、僕たち選手を信じてくれる人の存在が大きな支えになっていました。
今シーズンも多大なるサポートをいただき、ありがとうございました。
今日こうしてnoteを書いているのは、クラブに携わる1人の人間として感じてきたことを、皆さんに伝えたいと思ったからです。
降格が決まったガンバ大阪戦後のインタビューでお話した内容と重複する部分もありますが、最後まで読んでいただけたら嬉しいです。
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今自分たちがすべきこと
今季は長期的なチーム作りを見据えて彰さんを新監督に迎えました。
シーズン途中での彰さんの解任は、クラブとしても苦渋の決断であったと理解しています。長期的なビジョンを犠牲にしてでも残留を果たさなければならないという、強い覚悟の現れでした。
しかし、残留を果たせなかった今、僕たちには長期的な積み上げも、短期的な成果も、何も残っていません。
そのクラブの現状、ここ数年降格を繰り返している現実から目を背けるべきではありません。
J2降格に際し、本来であれば皆さんに「一年でのJ1復帰」を誓うべきなのだと思います。
しかし、今僕たちが皆さんに、そして自分たちの心に誓うべきは『長期的な視点に基づき、J1で上位に進出できる土台をしっかりと作り上げること』かもしれません。
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長期的な再建
再建という言葉には、現状に対してネガティブな印象が含まれますが、今この瞬間も、僕はこのクラブが大好きです。しかし、何かを変えていかなければならないことは確かです。
長期的な再建には痛みが伴います。敗北に耐え、つらい別れを選択しなければならない。
そして、痛みを伴ったからといって、思うように歩みを進められるとは限りません。
クラブ作り、チーム作りは本当に難しいもので、筋書き通りに進むことの方が圧倒的に少ない。
多くの痛みを味わう覚悟を持ち、そして味わった痛みが報われなくても、何度でも、何度でも挑み続けなければなりません。
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クラブの未来
僕は、このクラブの可能性を信じています。
そう思えるのは、クラブを愛する人たちの存在を、ずっと感じてきたからです。
前節降格が決まっても、最終節も変わらず共に戦ってくれるサポーターの皆さん。
成績が振るわず降格を繰り返しても、支え続けてくれるスポンサーの皆さん。
そしてクラブの中にも、クラブの未来のために必死になっている人が多くいます。
チームやクラブは、関わる人みんなで作っていくもの。旗振り役は重要ですが、誰か1人の力で組織を作り上げることはできません。
FIFAの裁定含め皆さんにご心配お掛けしていますが、どんな状況下であっても、クラブを想う仲間が多くいれば、未来は切り開いていけると思います。
ここから這い上がり、いつか必ずJ1で歓喜を味わいましょう。
その時に選手という立場でクラブに携わっていることが、今も変わらぬ僕の夢です。
改めて、1年間ありがとうございました。
これからも末永く、ジュビロ磐田をよろしくお願いします。