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教育小委員会からのおしらせ(講演報告)

ごくろうさまです。教育小委員会の津村です。
遅くなりましたが、先日お知らせしました土木建設技術発表会の報告です。

■発表会概要
 発表会名:「土木建設技術発表会2022」
 日時:2022年11月8日(火)9:00~17:50
 場所:公益社団法人 土木学会 講堂・会議室(合計4セッション)
           一般聴講者はZoomによるオンライン聴講
 参加者数:合計約500名
 当日のプログラムはこちら
  https://committees.jsce.or.jp/sekou06/system/files/program2022-3.pdf

開会の辞(建設技術研究委員会 委員長 坂田昇)
特別講演(日本大学工学部 教授 岩城一郎)
「東日本大震災からの復興と今後のインフラ整備-良い土木構造物を建設する意義を考える-」
論文発表 優秀賞の表彰の模様

優秀講演賞を受賞した方は、下記のとおりです。

〇セッションⅠ(コンクリート構造関係)
 最優秀賞
  日暮一正さん(大林組)
  【橋梁RN統合管理システム「OBRIS」の開発】
 優秀賞
  御領園悠司さん(清水建設)
  【超遅延・増粘型打ち継ぎ目処理剤の開発】

〇セッションⅡ(土工・建設マネジメント他)
 最優秀賞
  濱島沙織さん(前田建設工業)
  【ICT土工現場締固め品質管理手法「次世代αシステム」の開発】
 優秀賞
  松本健太郎さん(鹿島建設)
  【国内初となる災害現場における砂防堰堤自動化施工】

〇セッションⅢ(トンネル)
 最優秀賞
  木下勇人さん(大成建設)
  【HMDによる山岳トンネル遠隔吹付技術の開発】
 優秀賞
  大前慶恵さん(大林組)
  【染料を用いた摩耗検知装置の開発】

〇セッションⅣ(施工技術一般)
 最優秀賞
  井上直史さん(鹿島建設)
  【開削施工の合理化を目指す頭部固定式二重土留め工法の開発】
 優秀賞
  田中俊成さん(大成建設)
  【3Dプリンティングで製作した機能性埋設型枠の実適用】

受賞した皆さんおめでとうございます!!

教育小委員会からは、加藤委員長、池田副委員長、秋山副委員長がセッションⅢ(トンネル)の座長として参加しました。

【加藤委員長(セッションⅢ座長)コメント】
各社のトンネル掘削自動化に向けた取り組みなどが紹介されていて、トンネル施工の一連のサイクルの自動化に向けた様々な研究開発の状況などが紹介されていました。個々の技術は試行錯誤を重ねて、少しずつ進化している状況がわかりましたし、質疑応答などを通じて、今後の課題や未解決の内容なども明らかになり、非常に興味深いセッションでした。

最優秀賞を受賞した木下さんの講演は、切羽で行われる吹付作業を遠隔操作できるように、ヘッドマウントディスプレイを用いて吹付機を離れた場所で操作できるように開発中の内容で、現場作業員の意見を聞いて、画像の表示方法を工夫するなど、研究開発の中でこだわりのポイントも簡潔に発表に盛り込まれており、とても興味深い内容でした。

優秀賞を受賞した大前さんの講演は、シールドトンネルのビットの摩耗が進むと、ビット内に入っているインクが流れ出し、ずりの中にインクが混じると摩耗を検知できる、という研究です。インクの色を変えてみて、違う部位のビットが摩耗した場合も検知できるような工夫や、インクの色だけでなく、匂いを使って摩耗検知できないか?というアイデアなどを、質疑応答の際にご紹介いただき、とても面白かったです。

後日開催報告がアップされる予定なので、土木建設技術発表会ホームページをご確認下さい。

来年度の参加もお待ちしています!!

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