考え方の話。

子どものころ、足を組む大人を見て「なんかヤダな」と思っていた。
しかし、大人になった今、めちゃくちゃ足を組むのである。

職場や居酒屋でもそう。
映画館では一番後ろの一番端っこで、めちゃくちゃマナー悪く足を組んでいる。
それでホットドッグを嗜んだりするのだ。

先日、大物司会者がテレビで足を組んでいるシーンが放送された。
すると、ネット上で「態度が悪い」とプチ炎上。
まぁ気持ちは分からんでもない。
こういうとき、僕は大学時代の先生を思い出すのである。

授業でアメリカ大統領のインタビュー映像を観た。
屋内で椅子に座って色々と聞かれる。
その間、大統領はずっと足を組んでいた。

先生から感想を聞かれたので、
「ってか、足を組んでて偉そうでしたね」
と思ったことを伝える。

すると、
「アメリカでは足を組むってのは、リラックスしているというアピール。『心をオープンにして何でも話しましょう!』ってことなんだよ」
と言われた。

なるほど!その考え方、全然知らなかった。

それ以降、足を組んでプチ炎上する人を見るたびに先生を思い出す。
そして「これに怒ってる人たち、これって実は『心をオープンにしよう』って意味なのになぁ…プププッ」と、吹き出すようになった。

日本とアメリカなので考え方は違う。
でも僕は背景を知ることができたのだ。
だから特に足を組む人に腹を立てることもない。
ちなみにこの文章も、足を組んで書いている。

以上、考え方の話。

ちなみに、電車で足を組む人とは仲良くなれない。

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