【授業】授業づくりについて②
1⃣ 生徒の集中力と授業について
授業づくりについて、次は「生徒が疲れないようにする」ということをテーマとして執筆する。
まず、中学校の授業は基本的に50分ほどだ。
この50分間を、生徒がずっと集中を維持していくのはとても難しい。
もちろん、最高峰の授業であれば、そのようなことも可能なのかもしれないが、そのような授業を全時間において生み出すのは至難の業だ。
私が授業をする中で、体感として、生徒の集中力が持つのは20分間ほどだ。
2⃣ 「ブレイクタイム」
そこで、私は意図的に、生徒が気を緩める時間を設けている。
一つ目は「ブレイクタイム」だ。
「ブレイクタイム」とは5分ほどの小休憩のような時間だ。
ただ、そこで単なる休憩を入れているのでは、芸がない。
そこで、知的で楽しい時間になるようにしている。
具体的に言うと、知的な雑学やクイズやゲームを入れている。
例えば
・江戸時代に流行った「判事絵」(絵によるなぞなぞ)
・錯覚絵
・ピクトグラム
・コルセットの歴史
・風刺画を読み解く
などなど、私は150個ほどのブレイクタイムのネタを持っている。
これらは、本を読んだり、ネットで調べたりして、画像を中心に生徒に紹介しながらブレイクタイムを行っている。
この時間は、生徒もリラックスした気持ちで過ごすこともでき、なおかつ、仲間同士でワイワイと話し合ったり、知的な知識を得たりできる。
その5分間があるだけで、後半の集中力もメリハリをもって、発揮することができると感じている。
3⃣ 「授業のまとめ作業」による生徒の緊張緩和
そこから、授業の後半の内容を進めていく。
私は、最後はリラックスした状態で授業を終えたいと思っているので、残り5分間ほどは、授業のまとめ(まとめ文章の穴埋め問題)を取り組んでもtらっている。
この時間は、仲間との相談はOKとしているので、生徒たちは話し合ったりしながら、取り組んでいる。
また、その作業ができたら、プリントを教卓に持ってきて私のチェックを受ける。
私は、その際に、生徒たちの「まとめ」の部分とプリント全体をチェックしてスタンプを押す。
この一連の流れの良いところは4つある。
①立ち歩いてプリントを持ってくるということで、体の緊張がほどけて、体
も含めてリラックス(緊張が緩和した)状態になる。
②生徒が立ち歩くことによって、良い感じの流動性が生まれ、近所の仲間と
相談しやすい雰囲気になる。
③プリントをチェックしながら、褒めることができるため、毎回ほぼ全員を
褒める(承認)することができる。
④プリントが終わった人はノートにプリントを貼る作業やワークを解き進め
ることなどもできる。
以上の4つが主な良いところだ。
ちなみに、まとめの答えは数分してから、早めに正解した生徒に単語を前に書かせたり、教師がテレビ画面に映し出すこともあるので、全員が正解できるようになっている。
4⃣ まとめ
今回、書いた内容をまとめると、
学習内容(20分間)
↓
ブレイクタイム(5分間)
↓
学習内容(20分間)
↓
学習内容のまとめ(5分間)
☆立ち歩き可&教卓でチェック&プリントを貼る
という流れになる。
このような流れであれば生徒たちも、集中力にメリハリをもって楽しく授業を受けることができる。そして、最後には心地よいリラックス感で終えられる。
このような「楽しいブレイクタイム」と「良い感じの終え方」を通年を通して行っていくと、「授業が楽しい」という印象を培っていける。
授業者としても、心地よい授業の流れになると思うので、ぜひ導入してみてほしい。
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