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【授業】生徒がボーっとする時があってもいい。

授業に力を入れていると、生徒がボーっとしていることに強烈な不安を覚えたり、強烈に落ち込むことがよくあります。

授業は毎回思い通りにいくわけでもないし、完璧なはずもないものです。

生徒全員が最初から最後まで集中して、思い通りに近い授業は、一年に数えるほどしかないと感じています。

毎回の授業の度にネガティブな感情を抱いていたら、それそれは辛いことだと思います。
人間である生徒が授業中のどこかのタイミングでボーっとすることがあるのが普通だと思います。

だから、そのことを受け入れることが必要な時もあります。
むしろ受け入れる方が、教師も、生徒も、ギチギチの堅苦しい授業が解き放たれて、より楽しい雰囲気になることもあります。

もし、それが受け入れられないのなら、授業中にボーっとしている生徒が一人でもいたら、そのことだけでネガティヴな感情が襲ってくるでしょう。他の生徒は楽しく集中して参加できていたとしてもです。

そのネガティブな感情というのは、授業での教師の在り方にネガティヴな影響を及ぼすでしょう。焦りや不安、苛立ち、授業内容の詰め込み過ぎ、時にしは叱責などにも発展するかもしれません。
その教師のあり方が、生徒に必要以上の緊張感をもたせて、自由闊達な授業からはほど遠くなっていくでしょう。

だから一旦、肩の力を抜いて、「授業中にボーっとする生徒がいてもそれが当たり前だ」と思う方が、ゆとりをもって授業に取り組めると思います。

そのゆとりが心地よい雰囲気を生み出し、生徒にも心地よいメリハリは生まれます。

授業の大半の生徒が、大半の時間をボーっとするのであれば、それは反省して、授業の向上を早急にすすめないといけないと思いますが、数回の授業や数人の生徒がボーっとすることは、良い意味で受け入れる方が自然だと思います。
(それは生徒のそれまでの集中力のあり方や、その日のコンディションにもよることかもしれない場合もあるので)

私はそのことを受け入れるようになってからの方が授業が楽しくなってきましたし、説明などにもゆとりが出るようになってきました。
それに伴って生徒の方からも楽しい雰囲気がより出てくるようになったと思います。

年度当初などは秩序を整えるために、ある程度の緊張感は必要だとは思いますが、秩序が定着してきて、安心感や安定感が出てきたのなら、少しゆとりをもって授業をしていくと、さらに心地良い授業になっていくと思います。

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