生徒の文章にコメントを書く時のポイント
何かの場面で生徒に感想文などの文章を書いてもらう場面があると思います。
例えば、節目に授業の感想を書いてもらったり、道徳の感想を書いてもらったり。
学校によっては、生徒に日記を書いてもらい、それに対して担任の教師がコメントを書くこともあると思います。
日々の業務でコメントを書く時間が十分にとれない先生もいると思います。
そんな時は無理をしなくても大丈夫だと思いますが、もし、コメントを書く時間がとれるのであれば、ぜひコメントを書いていくと生徒はとても嬉しいと思います。
また、教師と生徒との関係構築にも役立ちますし、普段コミュニケーションの機会を多くとれていないような生徒とのコミュニケーションの機会にもなります。
ただ、コメントを返すときのポイントがいくつかあります。今回はそれを紹介します。
一つ目は、書いてきてくれた文章量に応じてコメントの量を変えることです。
ベストは「相手の書いてきてくれた文章量と同じくらいの文章量でコメントを書く」ということです。
ただ、時には長い感想文を書いてもらうこともあると思います。そんな時は、教師側は少なくても、生徒が書いてきた文章量によってコメントの文章量を変えていくと思います。
そのようなことを続けていると、生徒たちの中でも「文章を多く書けば、たくさんコメントが返ってくる」ということに気付き、生徒の中の文章をたくさん書くモチベーションにもなります。
私も、そのようなコメント返しの仕方をしていたら、どんどん生徒の文章量が多くなっていくことをよく経験してきています。本当にオススメの方法です。
二つ目は、肯定的なコメントをするということです。
生徒が書いてくれた文章について、ポジティブな受け止めをして、ポジティブなコメントをするということです。
できれば褒めるような文言をコメントにたくさん挿れることができると、コメントをもらった生徒も嬉しい気持ちになると思います。
その他に、日々の日記に対するコメントであれば、日常の言動について褒めるようなことや、素敵だなと感じたことがあれば、それも追加でコメントすると、生徒は「先生は普段から見てくれているんだ」と思わせるメッセージにもなります。
保護者もコメントを見る機会があれば、「先生はよく見てくれている」と思ってもらえることにもつながります。
そして、教師自身も普段から生徒の良い言動を意識的に見つけるようにもなります。
最後に、これは時間があればでいいのですが、素敵な文章などは、書いた本人がわからない程度に改変してもいいので、匿名で全体に紹介する機会をとることも有効です。そして、その時に教師が褒めているコメントなども一緒に紹介するといいと思います。
他の生徒の良い文章は生徒たちもモデルにしやすいので、良い相乗効果を生み出しやすいです。そのような文章を紹介して、教師や周りが褒めることによって、別の生徒が「自分もこのように書こう」という意欲にもつながりやすです。
せっかくの良い文章は周りにも広めていく機会がとれると良いのではないかと思います。ただ、あくまでも時間がとれる場面で大丈夫です。
また、自分が書いた文章だと知られるのが嫌だという生徒もいますので、生徒が特定できないように、そして生徒のプライベート過ぎることが知られないように細心の注意を払う必要があります。
以上、生徒の文章にコメントを書く時のポイントでした。
読んでいただきありがとうございました。
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