ウェルビーイングに対する疑念

 「よりよく生きる」その発想はわからんでもないけれど・・・
 それってあなたの感想ですよねを地で行くやつだと思います。
国際比較があるけれど、何の役にも立たないのではないでしょうか?単純に自由優先の国民国家なのか、平等優先の国民国家なのかによって話が全然違います。あと情報の通気性の問題もあります。何にも知らない方が幸せ発想というのは、その昔の日本の寝た子を起こすなという話の中にも如実に現れています。日本が必ずしも情報が行き渡っている国だとは言えなかったということです。

 そうした現状を踏まえて自己意識を改革していこうというのなら、果たしてそれは教育の役割なんでしょうか?
 これは突き詰めれば他人とは違う自分の立ち位置に満足しろという押し付けになるんじゃないの?その価値判断をこれまで偏差値や学歴に任せていたものをさて何にすげ替えるおつもりなんですか?ということです。

 ウェルビーイングの話をする専門家というのは、モノサシを捨てされ、日本は外国に比べて「良い」と思っている人が少ないというウェルビーイングの理念を語るだけ語ってあとは放置ということを繰り返しています。
 価値観の転換を狙っているにしてもその行き先が見えません。
 さてこれが否定のための否定なのか、より幸せな日本人を構築できるのか、その答えはわりかし早く出るんではないかと考えています。

 日本は情報の通気性が高いが、自分の都合の良いものしか見たがらない。他者を否定はするが自分は肯定しない。弱者道徳を振りかざすもののそれは弱者相手であって結果強者にはシッポを振る。流行り物と限定商品に乗りやすい。深く考えず知名度のみで選択する。

 ウェルビーイングがこうした状況に警鐘を鳴らしたいのならそのお気持ちはよくわかるけれど、これは日本人の多数が選択した結果なのでどうしようもないですね。都知事選挙の惨状がそれをよく表しています。別の都民だけが悪いんじゃない。フランスみてもわかるとおり水は高きところより低きに流れていくだけです。そういうふうにできている。

 打ち上げるだけ打ち上げて儚く消えていく。
 ここにもまた教育政策の犠牲になる、そして現場を混乱させるだけの話が一つあったよねという昔話のネタになるだけです。あと採用試験や昇進試験の穴埋め問題になるだけです。
 くだらないことに科研費や調査費用を拠出しないでほしいところというだけです。さっさとカンバンを下ろすことをオススメします。

多分だけど日本の場合、我慢しろというくだらないスタンスで終了。だと思う。

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