【創作長編小説】謎姫、世界を救うっ! 第17話
第17話 策略
優先順位を決めるのは、非常に大切なことである。
今すべきことを、淡々と――。
「うーん、じゃあ、寝よっかあ」
はい?
陽菜は笑顔のまま固まった。そして、目が、据わる。
雪見障子を背にして座る伊崎は、屈託のない笑顔を皆に送っていた。
「もう遅いし、詳しい話は明日にしよう。ええと、お風呂まだの三人、順番に入って。寝床は、女性二人が客間、男性三人が僕の部屋かこの座敷。さて、寝床の準備、誰か手伝ってもらえるかな?」
「い、伊崎さん!」
呆気に