【創作長編小説】謎姫、世界を救うっ! 第14話
第14話 黒い川面
小さな四角い画面が、光と共に映像を映し出す。
異世界からの面々は、陽菜が手にした不思議な物体に驚きの声を上げる。
「すごい魔法だ!」
九郎、時雨、バーレッド、ミショアは、目を丸くし釘付けとなっていた。
「いや、魔法じゃなく。これ、機械なんだ」
陽菜が操作する手のひらの四角い機械――、スマホである。
指一本を滑らすだけで、次々と光る画面が変わり、新たな情報が映し出される。
「まるで水鏡の魔法みたいですね。こちらでは、魔法ではなく文明がと