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謎姫、世界を救うっ!

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◆あらすじ◆ 陽菜の前に現れた、九郎と時雨。彼らは、異世界から来たのだという。 「世界を救ってほしい」 陽菜は謎の刀に選ばれた、まさかの指名制救世主――。 しかし、九郎たちの世界… もっと読む
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記事一覧

【創作長編小説】謎姫、世界を救うっ! 最終話

最終話 どんな風も  すべての魔族が消えた。  陽菜たちの世界の魔族も、九郎たちの世界の…

吉岡果音
10か月前
2

【創作長編小説】謎姫、世界を救うっ! 第25話

第25話 私が「運命の姫」だから  巨大な蝶が、空を移動する。黒い影を、地上に落としながら…

吉岡果音
10か月前
6

【創作長編小説】謎姫、世界を救うっ! 第24話

第24話 決意  命は循環する。  捕食するもの、捕食されるもの。ひとつの命は、他の命へと…

吉岡果音
10か月前
5

【創作長編小説】謎姫、世界を救うっ! 第23話

第23話 クロスバイク  街並みが、後ろへ流れていく。  風を切り軽快なスピードで進んでい…

吉岡果音
11か月前
4

【創作長編小説】謎姫、世界を救うっ! 第22話

第22話 僕の物語  僕は、先生に救われたんだ。  津路亜希螺は、本棚を前に一人呟く。  …

吉岡果音
11か月前
5

【創作長編小説】謎姫、世界を救うっ! 第21話

第21話 風の魔法  どかどかと、廊下を歩く音。  誰か帰ってきたのだ、ざぶとんから陽菜が…

吉岡果音
11か月前
3

【創作長編小説】謎姫、世界を救うっ! 第20話

第20話 涙  扉付きのアンティークの本棚に、ずらりと並ぶ本。  その中の、特別な一角。  まったく同じ文言を刻んだ背表紙が、きちんと行儀よく三冊ずつ並んでいた。  一冊は、ページを自由にめくるために。もう一冊は、閉じた状態を眺めるために。そしてさらにもう一冊、保管用。  そんな同タイトルの本が、三冊ずつ、何種類か並べられている。すべて、それらは同じ作者名だった。  銀のフレームの眼鏡の男が、本棚の前に立ち、自分で決めた美しいルールに一人うなずく。  間違えないよう本の並び

【創作長編小説】謎姫、世界を救うっ! 第19話

第19話 あじさい  記憶を辿る。もう何度も何度も、繰り返してきた。  追い求めれば追い求…

吉岡果音
11か月前
2

【創作長編小説】謎姫、世界を救うっ! 第18話

第18話 ナンデモナイヨ  どんな夜にも、朝は来る。必ず。  太陽は世界に金色の希望を降り…

吉岡果音
11か月前
4

【創作長編小説】謎姫、世界を救うっ! 第17話

第17話 策略  優先順位を決めるのは、非常に大切なことである。  今すべきことを、淡々と…

吉岡果音
11か月前
3

【創作長編小説】謎姫、世界を救うっ! 第16話

第16話 じーちゃん、ナイスガイ  みんな、無事だった――!  陽菜は胸いっぱい息を吸い込…

吉岡果音
11か月前
8

【創作長編小説】謎姫、世界を救うっ! 第15話

第15話 戦える者は、もう  黒い川に映った月が、激しく揺れる。  ざざざ、と音を立てなが…

吉岡果音
11か月前
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【創作長編小説】謎姫、世界を救うっ! 第14話

第14話 黒い川面  小さな四角い画面が、光と共に映像を映し出す。  異世界からの面々は、…

吉岡果音
11か月前
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【創作長編小説】謎姫、世界を救うっ! 第13話

第13話 大きな夕日の中  陶器のミルクポットから、コーヒーに垂らすミルク。かすかな湯気の中、ゆっくりと渦巻き模様を描く。  陽菜は、隣に座るミショアの銀色の長いまつ毛と、香り立つ黒のキャンバスに描かれる渦巻きを、交互に見つめた。  皆が見守る中、ミショアが口を開いた。 「飛蟲姫は今、陽菜さんの住むこの世界にいます」 「へえ、すごい! コーヒーとミルクで、そんなことわかるんだ!」  思わず陽菜は驚嘆の声を上げ、それからハッとし、しまったとばかり自分の大きな口に自分の両